HiKOKI G3610DC|36Vマルチボルト コードレスディスクグラインダ100mmのスペック・特徴【工具図鑑】

HiKOKI G3610DC 36Vコードレスディスクグラインダ100mm イラスト

HiKOKI G3610DCは、36Vマルチボルトで最大出力1,500WというAC機並みのパワーと、ブレーキ・キックバック軽減・回転復帰制御(特許)などの保護機能を両立した100mmコードレスディスクグラインダの現行主力機。研削・さび落としから鉄筋切断まで日常的にグラインダを使うプロ・セミプロに向く。軽作業中心なら10.8VのG1210DBが軽くて扱いやすい。

この記事のポイント

✓ 最大出力1,500W。従来機G3610DA比で約20%アップし、ねばりも約1.2倍

✓ 無段変速ダイヤル(3,200〜10,000回/分)+負荷で自動変速するオートモード

✓ ブレーキ・キックバック軽減・回転復帰制御(特許)・再起動防止と保護機能が厚い

✓ 本体のみ(NN)希望小売価格34,300円(税別)。マルチボルト電池を使い回せる

本ページのスペック・価格は2026年7月24日時点でメーカー公式情報をもとに確認したものです。

目次

スペック一覧

項目G3610DC
電圧36V(マルチボルト)
トイシ寸法100×6×15mm(外径×最大厚さ×穴径)
最大出力1,500W
無負荷回転数変速3,200〜10,000回/分(ダイヤル6段)/オートモード5,500・10,000回/分
モーター直流ブラシレスモーター
スイッチ2アクションスライドスイッチ・ブレーキ付
機体寸法全長363mm(トイシ含まず)×ギヤカバー高さ60mm
質量2.5kg(BSL36A18X装着時・トイシ/ハンドル含まず)
蓄電池BSL36A18X(36V-2.5Ah/18V-5.0Ah)
充電器UC18YDL2(冷却機能付)約19分(実用)/約25分(満充電)
本体のみか否かNN/NNB=本体のみ(34,300円・税別)/2XPZ/2XPBZ=電池2個・充電器・ケース付(92,300円・税別)
カタログ掲載2022年10月版カタログ掲載の現行機

G3610DCとG3610DD・G3610DAの違いを軸ごとに比較

「G3610DC G3610DD 違い」で調べると「スイッチが違う」とだけ書かれていることが多いのですが、HiKOKI公式の仕様表を1行ずつ突き合わせると、100mmクラスで差があるのはスイッチ形式とボディカラー展開の2点だけで、出力・回転数・質量・寸法・1充電作業量・希望小売価格まで完全に一致します。以下、軸ごとに一次情報で確認した結果です。

図解:G3610DC と G3610DD の全項目差分早見表(HiKOKI公式仕様表を1行ずつ照合)
比較軸G3610DCG3610DD判定
スイッチ形式スライド式(2アクション)パドル式ここだけ違う
トイシ寸法100×6×15mm100×6×15mm同じ
モーター直流ブラシレスモーター直流ブラシレスモーター同じ
無負荷回転数(変速)3,200〜10,000min-13,200〜10,000min-1同じ
オートモード回転数5,500min-15,500min-1同じ
機体寸法(全長×ギヤカバー高さ)363×60mm363×60mm同じ
質量(BSL36A18X装着時)2.5kg2.5kg同じ
1充電作業量(⌀10mm鉄筋切断)約152本約152本同じ
使用可能蓄電池マルチボルト蓄電池(残量表示付)マルチボルト蓄電池(残量表示付)同じ
希望小売価格 本体のみ(NN)34,300円(税別)34,300円(税別)同じ
希望小売価格 セット(2XPZ)92,300円(税別)92,300円(税別)同じ
ボディカラー展開アグレッシブグリーン/ストロングブラック(NNB・2XPBZ)アグレッシブグリーン(公式価格表の掲載は1色)DCのみ黒あり

出典:HiKOKI公式「コードレスディスクグラインダ(ブレーキ付)G3610DC/G3613DC」および「G3610DD/G3613DD」の仕様表(2026年8月19日閲覧)。価格は希望小売価格(消費税別)。

軸1:スイッチ形式 ― 唯一の実質的な違い

G3610DCはスライド式(2アクション)、G3610DDはパドル式です。スライド式は本体側面のスイッチを前へ滑らせて固定でき、長時間の研削で握力を使わずに済みます。パドル式は握っている間だけ回転し、手を離せば止まるため、手を放した瞬間に確実に停止させたい切断作業や、足場の悪い現場での安全性を重視する場合に選ばれます。どちらも同じブレーキ付きモデルなので、制動の有無ではなく「握り方の好み」と「作業内容」で決めるのが正解です。

軸2:出力・回転数 ― 差はありません

無負荷回転数は両機とも変速モードで3,200〜10,000min-1、オートモードで5,500min-1。モーターも同じ直流ブラシレスモーターで、ダイヤル1〜6の設定値も同一です。「DDのほうがパワーがある/ないか」を気にする必要はありません。

軸3:質量・寸法・1充電作業量 ― 差はありません

機体寸法は両機とも363×60mm(全長×ギヤカバー高さ、トイシ含まず)、質量はBSL36A18X装着時で2.5kg。マルチボルト蓄電池2.5Ah1本あたりの作業量も、⌀10mm鉄筋の切断で約152本、コンクリート筋付けで約7.6mと公式値が一致します。取り回しの差を理由にどちらかを選ぶ根拠はありません。

軸4:価格とセット構成 ― 100mmは同額、125mmクラスだけ差が出る

100mmのG3610DC/G3610DDは、本体のみ(NN)が34,300円、蓄電池2個+急速充電器UC18YDL2+システムケース3のセット(2XPZ)が92,300円で、いずれも税別・同額です。一方125mmクラスはG3613DCのセットが96,200円、G3613DDのセットが101,000円と4,800円の差があります(本体のみはどちらも38,200円で同額)。125mmでセットを買う場合だけ、価格が選択の材料になります。

軸5:ボディカラー ― 黒を選べるのはDCだけ

公式の価格表では、G3610DCにアグレッシブグリーンに加えてストロングブラック(本体のみNNB/セット2XPBZ)が用意されています。G3610DD側の価格表に掲載されているのはアグレッシブグリーンのみです。色を揃えたい・現場で自分の機体を見分けたいという理由があるなら、この一点がDCを選ぶ理由になります。

軸6:旧型G3610DAとの違い ― こちらは中身が変わる

同じ「DC対DD」の横並びと違い、G3610DA→G3610DCは世代交代です。最大出力が従来比約20%アップの1,500Wになり、ボールベアリングの防じん性が従来比2.5倍に向上。さらに高負荷で停止しても1.5秒以内に負荷を抜けば自動で復帰する回転復帰制御(特許)が加わりました。旧型からの買い替えなら、スイッチ形式より先にこの世代差を確認してください。

図解:CASE別 どちらを選ぶかの判断チャート
CASE 1
研削・バリ取りを長時間続ける
スイッチを固定できるG3610DC(スライド式)。握り続けなくてよいぶん手が疲れにくい。
CASE 2
切断中心・安全停止を最優先
手を離せば止まるG3610DD(パドル式)。足場が悪い現場や高所作業と相性がよい。
CASE 3
ボディカラーを黒で揃えたい
G3610DCのストロングブラック(NNB/2XPBZ)。DD側に黒の設定はない。
CASE 4
125mmクラスでセット購入
価格差4,800円ぶんG3613DC(96,200円)が安い。本体のみなら同額なので好みで選ぶ。
CASE 5
旧型G3610DAからの買い替え
DC・DDどちらでも1,500W化・防じん2.5倍・回転復帰制御の恩恵は同じ。スイッチの好みだけで決めてよい。
⚠ 選ぶ前に確認したい点
  • DC・DDともにマルチボルト蓄電池専用。BSL18シリーズなど18V専用電池、旧36V電池(BSL3620/3625/3626/3660)、ET36Aは装着できません。
  • 価格はいずれも希望小売価格(消費税別)です。実売価格は販売店・時期で変動します。
  • 125mmクラス(G3613DC/G3613DD)はトイシ取付けシャフト寸法が16(2.0)×13.5mmで、100mmクラスの10(1.5)×11mmとは互換がありません。

特徴:AC機並みの1,500Wと「止まっても復帰する」制御

G3610DCの核心は、モーター制御の見直しで引き出した最大出力1,500W。従来機G3610DA比で約20%の出力アップに加え、研削時に押し付けても止まりにくい「ねばり」が約1.2倍に向上している。高負荷で回転が止まっても、1.5秒以内に負荷を抜けば自動で回転が復帰する回転復帰制御(特許)により、スイッチを入れ直す手間がない。

回転数は変速ダイヤルで3,200〜10,000回/分を無段階に設定でき、ステンレス研磨のような低速作業から切断まで1台で対応する。オートモードでは待機時5,500回/分・作業時10,000回/分に自動で切り替わり、電池の消費と騒音を抑えられる。

安全面では、スイッチOFFで即座に回転を止めるブレーキ、急激な回転低下を検知してモーターを止めるキックバック軽減システム、電池装着時の再起動防止、起動反動を抑えるソフトスタートを搭載。両側LEDライト、工具不要のツールレスホイルガード、3方向サイドハンドルなど使い勝手も現行世代らしい装備だ。

最大出力の比較

最大出力(W)の比較 ※公式値 G3610DC(36V・100mm) 1,500W G3613DC(36V・125mm) 1,500W G1810DB(18V・100mm) 750W 出典:HiKOKI公式製品ページ(2026年7月24日時点)

同じ100mmでも18VのG1810DB(最大出力750W)とは2倍の開きがある。切断・研削を仕事量でこなすなら36V、軽めの補修や短時間の作業が中心なら18V・10.8V機という住み分けだ。

バッテリー互換

🔋 使用できるバッテリー

・マルチボルト蓄電池(残量表示付):BSL36A18X(標準付属・36V-2.5Ah/18V-5.0Ah)のほか、BSL36A18・BSL36B18などマルチボルト各種

・使用不可:旧36V電池(BSL3620/3625/3626/3660)、ET36A、BSL18シリーズなど18V専用電池

・充電器はUC18YDL2(冷却機能付)で約19分の実用充電

容量違いの選び方はBSL36A18とBSL36B18の比較を参照。

注意点

⚠ 購入前に確認

・本体のみ(NN/NNB)には電池・充電器・ケースが付属しない

・トイシは100mm用。125mmが必要な場合は姉妹機G3613DCを選ぶ

・キックバック軽減システムは条件により作動しない場合がある。材料の固定と本体の保持は必須

・希望小売価格・仕様は予告なく変更される場合がある

購入先・参考価格

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よくある質問

G3610DCとG3610DAの違いは?

G3610DCはG3610DAの後継に当たる現行機。最大出力が従来比約20%アップの1,500Wになり、ボールベアリングの防じん性が従来比2.5倍に向上。高負荷で停止しても1.5秒以内に負荷を抜けば自動復帰する回転復帰制御(特許)も搭載された。

G3610DCとG3610DDの違いは?

スイッチ形式が異なる。G3610DCは2アクションのスライドスイッチ、G3610DDはパドルスイッチ。最大出力1,500Wなど基本性能は同クラスで、握り方・操作の好みで選ぶ。

18Vのバッテリーは使える?

使えない。G3610DCはマルチボルト蓄電池(36V/18V自動切替・残量表示付)専用で、BSL18シリーズなど18V専用電池は装着できない。また旧36V電池(BSL3620/3625/3626/3660)とET36Aも使用不可。

本体のみ(NN)とセット(2XPZ)はどちらを買うべき?

すでにマルチボルト電池と充電器を持っているなら本体のみのNN(希望小売価格34,300円・税別)で十分。初めてのHiKOKI 36V機ならBSL36A18X×2個・充電器UC18YDL2・システムケース3が付く2XPZ(92,300円・税別)が候補になる。

スペックの一次情報はHiKOKI公式 G3610DC/G3613DC製品ページで確認できる。電動工具選び全体の考え方は電動工具の選び方 完全ガイドへ。

ネット上の評判まとめ

複数のレビューサイト・ユーザーレビューで繰り返し見られた傾向を中立的に整理しています(調査日:2026年7月25日/確認できた声の要約であり、感じ方には個人差があります)。

良い点として挙がる声
  • 最大出力1,500WクラスでAC機並みのパワーがあり、充電式でも重研削・切断でパワー不足を感じにくい
  • 高負荷停止後、約1.5秒以内に負荷を離すと自動で回転復帰する制御が便利(旧G3610DAのスイッチ入れ直しの手間が解消)
  • 同クラス最細径の握り部で握りやすく、取り回しが良い
  • ブレーキ付きで砥石の停止が速く、次の作業にテンポよく移れる
  • オートモード+無段変速で、研磨から切断まで回転数を使い分けられる
気になる点として挙がる声
  • ツールレスホイルガードの造り・固定感には不満の声もある
  • スライドスイッチ式のため、安全面からパドルスイッチ仕様(G3613DC等)をあえて選ぶ声もある
  • キックバック軽減システム作動時は、条件によってはスイッチを入れ直す必要がある

出典:ビルディ(ユーザーレビュー)、カワズ君の工具沼、VOLTECHNO ほか

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この記事を書いた人

モノ図鑑編集部です。電動工具の型番スペックをメーカー公式情報で確認し、図鑑形式で比較できるよう整理しています。実務での使い勝手とバッテリー互換性を重視する編集方針です。

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