工具のレンタルと購入はどちらが得か|損益分岐は45回〜163回、ホームセンター3社の実料金で計算

工具を購入した場合に手元に残るキャリングケース・電池パック・充電器を示すイラスト(レンタルと購入の損益分岐)

電動工具のレンタルと購入は、「同じ工具を何回使うか」で損得が入れ替わります。インパクトドライバのセット品(希望小売価格53,900円・税込換算)を基準にすると、1回600円で借りられるなら90回使ったところで購入費と並びます。年に数回のDIYならレンタル、月1回以上使うなら購入が有利です。

この記事の要点

  • ✓ ホームセンターのインパクトドライバは1泊330円〜1日1,200円。店とグレードで最大3.6倍ひらく
  • ✓ セット品53,900円(税込換算)との損益分岐は45回〜163回。借りる店で3倍以上変わる
  • ✓ 年3回なら30年ぶんレンタルしても購入費に届かない。年12回なら7〜8年で逆転する
  • ✓ ハンマドリルは1日2,640円と高いが、本体が数万円する工具ほどレンタルの相対的な得が大きい
  • ✓ レンタルはビットや刃が別売り、身分証が必要、当日返却でも1泊分。この3点が実質コストを押し上げる

料金はいずれも2026年9月25日時点の各社公式サイトの記載です(すべて税込)。取り扱い機種と料金は店舗によって異なります。購入価格は京セラ インダストリアルツールズ公式のメーカー希望小売価格(税別)を税込換算したもので、実売価格はこれより低いのが通常です。

目次

ホームセンター3社のレンタル料金(2026年9月25日時点・税込)

店舗工具料金期間条件
島忠(シマホ)インパクトドライバー330円1泊身分証(顔写真入り)が必要。当日返却でも同額
カインズインパクトドライバー DC(充電)400円1日貸出日に全額前金
DCM充電インパクトドライバー600円2泊3日延滞は1日ごとに基本料金と同額
カインズインパクトドライバー DC makita800円1日メーカー指定機種
カインズインパクトドライバー DC 36V HiKOKI1,200円1日36Vクラス
カインズ電動ハンマードリル2,640円1日建設機械カテゴリ
カインズロータリーハンマードリル3,300円1日建設機械カテゴリ
島忠(シマホ)ハンマードリル1,100円1泊限定店舗のみ
DCM振動ドリル200円2泊3日最安。取扱店舗を要確認

各社公式サイトの掲載内容より。取り扱い機種・料金は店舗によって異なります。先端工具(ビット・刃)は別売りです。

損益分岐は45回から163回。借りる店で3.6倍違う

購入側の基準を、京セラ DID1806L5のセット価格49,000円(税別)=53,900円(税込換算)に置いて計算します。このセットには電池パック5.0Ahが2個と充電器、キャリングケースが付きます。レンタル1回あたりの料金で割ると、何回借りたところで購入費と並ぶかが出ます。

セット品53,900円(税込換算)に並ぶまでのレンタル回数

島忠 330円/泊163回カインズ 400円/日135回DCM 600円/2泊3日90回カインズ makita 800円/日67回カインズ 36V 1,200円/日45回

ここで効いてくるのが使用頻度です。棚の取り付けや家具の組み立てで年に3回しか使わないなら、DCMの600円で借りても年1,800円。30年借り続けても購入費に届きません。反対に月1回(年12回)使うなら年7,200円で、7〜8年で逆転します。DIYを続けるつもりがあるなら、早い段階で買ったほうが安く済む計算です。

すでにLシリーズの電池と充電器を持っている場合は、本体のみの価格で比べます。DID183L5の本体のみは28,300円(税別)=31,130円(税込換算)なので、600円のレンタルなら52回、1,200円なら26回で並びます。電池を持っているかどうかで分岐点はおよそ半分になります。

本体が高い工具ほどレンタルが効く

インパクトドライバのように数万円で買える工具は、使うほど購入が有利になります。一方でハンマドリルのように本体が高く、出番も限られる工具は事情が違います。カインズの電動ハンマードリルは1日2,640円、ロータリーハンマードリルは1日3,300円と単価は高いものの、コンクリートに穴を開けるのは家を建てるとき以外はまず年1回もない作業です。10年で3回使うとして、レンタル総額は1万円弱にとどまります。

判断のしかたは単純です。これから10年で何回使うかを先に見積もり、その回数にレンタル料金を掛ける。その金額が本体価格を超えるなら買う、下回るなら借りる。頻度が読めない工具は、まず1回借りて使用感を確かめてから決めるのが無駄になりません。

レンタルが向くケース/購入が向くケース

  • レンタル向き:使うのが1回だけ/ハンマドリルなど出番の少ない大物/買う前に使用感を試したい
  • 購入向き:月1回以上使う/すでに同じメーカーの電池と充電器がある/店舗が遠く往復の手間が大きい
  • どちらでもよい:年3〜6回。この帯では移動時間と保管場所の有無が決め手になる

⚠ レンタルで見落としやすい3点

  • 先端工具は別売り。ビットや丸ノコの刃は自分で用意する必要があり、その分の出費が加わります
  • 当日返却でも1泊分。島忠は「当日返却においても料金は同様」と明記しています。2時間の作業でも1泊料金です
  • 店舗によって取り扱いが違う。ハンマードリルやマルチツールは限定店舗のみという表記があります。行く前に在庫を確認してください

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買う場合の購入先

本文で購入側の基準にした京セラ DID1806L5の商品カードです。実売価格は希望小売価格より低いのが通常なので、損益分岐の回数は実際にはもう少し少なくなります。

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よくある質問

工具のレンタルと購入、何回使うなら買ったほうが得ですか。

インパクトドライバのセット品53,900円(税込換算)を基準にすると、1回600円のレンタルなら90回、1日1,200円なら45回で購入費と並びます。年3回程度の使用ならレンタル、月1回以上使うなら購入が有利です。

ホームセンターの工具レンタルはいくらですか。

2026年9月25日時点で、インパクトドライバは島忠が1泊330円、カインズが1日400〜1,200円、DCMが2泊3日600円です。ハンマドリルはカインズの電動ハンマードリルが1日2,640円、ロータリーハンマードリルが1日3,300円です。料金と取り扱い機種は店舗によって異なります。

レンタルにビットや刃は付いてきますか。

付いてきません。島忠は先端工具(ビット、刃など)が別売りと明記しています。ビット代や刃代は別に見ておく必要があります。

2時間だけ使いたい場合も1日分の料金がかかりますか。

かかります。島忠は「当日返却においても料金は同様」と記載しています。短時間の作業でも1泊ぶん、または1日ぶんの料金です。

ハンマドリルは買うのとレンタルのどちらがいいですか。

使用頻度しだいですが、多くの家庭ではレンタルが合理的です。コンクリートへの穴あけは年1回もない作業で、10年で3回使うとしてもカインズの1日2,640円なら総額1万円弱に収まります。

出典

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この記事を書いた人

モノ図鑑編集部です。電動工具の型番スペックをメーカー公式情報で確認し、図鑑形式で比較できるよう整理しています。実務での使い勝手とバッテリー互換性を重視する編集方針です。

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