TW011Gは、最大締付けトルク1,250N・m・アンビル寸法138mmのロングアンビル仕様で、大型自動車やフォークリフトのホイール脱着に狙いを定めた40Vmaxのインパクトレンチです。ダブルタイヤの奥まったナットに届くことが最大の存在理由で、乗用車主体の整備には長さが仇になります。
この記事のポイント
- ✓ 最大締付けトルク1,250N・m、最大緩めトルク1,900N・m
- ✓ アンビル寸法138mmのロングアンビル。ダブルタイヤの大型車に対応
- ✓ JIS規格の左ネジモードを搭載し、左ネジタイヤの締緩に対応
- ✓ 打撃力は4段階。低速は打撃検知と同時に停止する仮締め向け設定
- ✓ 防じん・防水IP56(バッテリも対応)。本体のみZは65,900円(税別)
本ページの数値は2026年8月3日時点の株式会社マキタ公式製品ページの記載に基づきます。
TW011Gの主要スペック
| 項目 | TW011G |
|---|---|
| 電源 | 直流36V(40Vmax) |
| 角ドライブ | 19mm |
| アンビル寸法 | 138mm(ロングアンビル) |
| 最大締付けトルク | 1,250N・m |
| 最大緩めトルク | 1,900N・m |
| 締付け能力(普通ボルト) | M12〜M36 |
| 締付け能力(高力ボルト) | M10〜M27 |
| 回転数 | 最速 0〜1,800/高速 0〜1,100/中速 0〜700/低速 0〜500 min⁻¹ |
| 打撃数 | 最速 0〜2,300/高速 0〜2,000/中速 0〜1,400/低速 ー(打撃検知と同時に停止) |
| パワー切替 | 4段階 |
| 作業用モード | 3段階正転オートストップ+スイッチ全速モード+左ネジモード |
| 本機寸法 | 長さ329×幅94×高さ297mm |
| 質量 | 4.2kg(BL4025装着時) |
| 振動3軸合成値 | 13.9m/s²(EN62841-2-2) |
| LEDライト | 2灯×2 |
| 防じん・防水 | APT/IP56(バッテリIP56) |
| 標準小売価格 | Z(本体のみ)65,900円(税別) |
TW011Gの特徴を公式スペックから読む
図解:マキタ充電式インパクトレンチ 最大締付けトルク比較(角ドライブ別・公式値)
TW011Gは19mm角クラスの上限に位置し、18VのTW1005D(1,150N・m)に対して+100N・m。25.4mm角のTW009G(2,850N・m)は質量11.3kgの別クラスで、タイヤ交換用途には過剰。数値はマキタ公式仕様(2026年8月8日確認)。
アンビル138mmは「届くか届かないか」を決める寸法
マキタ公式はアンビル寸法138mmについて「ダブルタイヤの大型車にも対応可能」と明記しています。ホイールの奥まった位置にあるボルト・ナットへ、ソケットエクステンションを介さずに届かせるための設計です。裏を返せば、乗用車のホイール脱着では全長329mmが取り回しの負担になります。
1,250N・mより1,900N・mの緩めトルクが効く
締付け側は1,250N・m(M30・F10Tを3秒締付時)ですが、実務で効くのは最大緩めトルク1,900N・m(3秒以内に緩められるトルクの最大値)です。固着したホイールナットを外す作業では、締付け能力より緩め能力が作業可否を分けます。
左ネジモードはJIS規格の左ネジタイヤ向け
左ネジモードボタンを押すと、JIS規格の左ネジタイヤの締付け・緩め作業に適したモードへ切り替わります。左右でネジ方向が異なる車両を扱う現場では、モードの切り替え忘れが締緩ミスに直結するため、運用ルールを決めておく価値があります。
低速モードは「打撃させない」ための段
打撃数の低速欄は「打撃検知と同時に停止」と公式に記載されています。打撃を始めた瞬間に止まる設定で、着座までの仮締めやナット脱落防止に使う段です。本締め用途の段ではない点を理解しておく必要があります。
IP56と定回転制御で屋外作業を想定
本体・バッテリともに防じん防水保護等級IP56に対応し、締付け時はバッテリ残容量に左右されにくい定回転制御が働きます。屋外のタイヤ交換作業を前提とした仕様です。ただし公式は、故障しないことを保証するものではないと注記しています。
TW011G パワー切替4段階の回転数(min⁻¹・上限値)
図解:モード選択チェックリスト(作業内容から選ぶ)
| 乗用車のホイールナット本締め | 中速または低速+正転オートストップ(締めすぎ防止) |
| 固着したナットを緩める | 最速(緩めトルク1,900N・m) |
| ナットを空転させて外したい | 低速(打撃検知と同時に停止=ナット落下を防ぐ) |
| 大型車のダブルタイヤ | アンビル138mmのロングアンビルで奥のナットに届く |
| 左ネジ規格の車両 | 左ネジモードボタンで切替 |
最速と低速では上限回転数が3.6倍の開きがあります。低速は打撃検知と同時に停止するため、仮締め専用の段として使い分けます。
🔋 バッテリ・充電器の互換情報
- 40Vmax(XGT)シリーズのバッテリを使用します。18V LXTのバッテリは装着できません。
- マキタ公式の推奨バッテリはBL4020/BL4025/BL4040/BL4040F が「推奨(◎)」、BL4050F/BL4080F が「使用可(○)」です。
- 1充電作業量の公式目安はBL4025装着時で高力ボルトM24(F10T)約250本(締付け時間約1.5秒)。
- 質量4.2kgはBL4025装着時の値です。大容量バッテリを使うと総重量は増えます。
- TW011GZは本体のみで、バッテリ・充電器・先端ソケットはいずれも別売です。
- 18Vと40Vmaxのどちらを選ぶかはマキタ18Vと40Vmaxの違いで整理しています。
⚠ 購入前に確認したい注意点
- 全長329mmのロングアンビル仕様です。乗用車主体の整備では取り回しが悪くなります。
- 40Vmax専用のため、18V LXTのバッテリ資産は流用できません。
- 左ネジ車両を扱う場合、左ネジモードの切り替え忘れに注意してください。
- ホイールナットは規定トルク管理が前提です。本締めの確認にはトルクレンチを使ってください。
- IP56および「アプト」は、水や粉じんで故障しないことを保証するものではありません(公式注記)。
TW011Gの購入先と価格
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マキタ TW011GZ 40Vmax 充電式インパクトレンチ 本体のみ(バッテリ・充電器・ソケット別売)
参考価格 48,000円(2026年8月3日 楽天市場で取得・税込/価格と在庫は変動します)
⚠ 購入前に確認したい注意点
- TW011GZは本体のみ。バッテリ・充電器・ソケットはいずれも別売。
- 角ドライブは19mm。手持ちの12.7mmソケットはそのまま使えない。
- 18V LXTバッテリは装着できない(40Vmax XGT専用)。
- 質量4.2kg・全高297mm。狭所での取り回しは12.7mm角の小型機に劣る。
よくある質問
TW011Gの最大締付けトルクと最大緩めトルクは?
最大締付けトルクは1,250N・m(M30・強度区分F10T、摩擦接合ボルト3秒締付時)、最大緩めトルクは1,900N・m(3秒以内に緩められるトルクの最大値)です。
TW011Gのロングアンビルはどれくらいの長さですか?
アンビル寸法は138mmです。マキタ公式は、この寸法によりダブルタイヤの大型車にも対応可能で、大型自動車やフォークリフトのタイヤ交換に最適としています。
TW011Gに18Vバッテリは使えますか?
使えません。TW011Gは40Vmax(XGT)シリーズの製品で、推奨バッテリはBL4020・BL4025・BL4040・BL4040F(推奨)、BL4050F・BL4080F(使用可)です。18V LXTのバッテリは装着できません。
TW011Gの左ネジモードとは何ですか?
左ネジモードボタンを押すことで、JIS規格の左ネジタイヤの締付け・緩め作業に適したモードへ切り替えられる機能です。左右でネジ方向が異なる車両の作業を想定しています。
TW011Gの重さと価格は?
質量はBL4025装着時で4.2kg、本機寸法は長さ329mm×幅94mm×高さ297mmです。本体のみのTW011GZの標準小売価格は65,900円(税別)で、バッテリ・充電器・ソケットは別売です。
ほかの型番との位置づけはマキタ インパクトレンチ ラインナップ比較で確認できます。同じ40Vmaxの上位機はTW010G、標準アンビル仕様の高トルク機も別ページで扱っています。選び方の基準はインパクトレンチの選び方、電動工具全体は電動工具の選び方 完全ガイドにまとめています。
出典
- 株式会社マキタ 公式製品ページ「充電式インパクトレンチ TW011G」(2026年8月3日確認)
