マキタ 充電式インパクトレンチ 全5機種 横断比較|TW300D・TW004G・TW700D・TW001G・TW010G【2026年版】

マキタの充電式インパクトレンチを表すフラットイラスト。先端は四角ドライブアンビルにインパクトソケットを装着した形状
この記事の要点
  • マキタの充電式インパクトレンチは差込角12.7mm組(TW300D/TW004G/TW700D)大型の19mm・25.4mm組(TW001G/TW010G)にはっきり分かれる。
  • 乗用車のタイヤ交換なら12.7mm・300N・m級で足りる(TW300D/TW004G)。トラック整備や足回りの固着ボルトまで見るならTW700D(600N・m)。
  • 鉄骨の本締めなど1,000N・m超が必要な領域はTW001G(1,350N・m/19mm)、大型車ホイールや大径ボルトはTW010G(2,850N・m/25.4mm)。
  • 18V機はTW300D・TW700Dの2機種のみ。TW004G以降は40Vmaxで、バッテリーは18Vと互換しない。
  • 最大締付けトルクは「出せる上限」。規定トルクでの最終締めはトルクレンチで行うのが前提。
目次

結論:用途から型番を引く早見表

マキタの充電式インパクトレンチ5機種を、実際に選ぶときの分岐(=何を締めるか)から先に整理します。

主な用途推奨機種決め手
乗用車のタイヤ交換(年2回・自宅)TW300D(18V)300N・m・1.8kg。18V資産があるならこれ
タイヤ交換+40Vmaxで揃えたいTW004G(40Vmax)320N・m・全長144mmで最小クラス
足回り・固着ボルト・小型トラックTW700D(18V)600N・m。12.7mmソケットのまま倍のトルク
鉄骨の本締め・重機整備TW001G(40Vmax)1,350N・m/差込角19mm。AC機の置き換え
大型車ホイール・大径ボルトTW010G(40Vmax)2,850N・m/差込角25.4mm。専用機

マキタ 充電式インパクトレンチ 全5機種 スペック横断比較表

数値はすべてメーカー公式仕様に基づきます(本記事末に出典)。質量はいずれもバッテリを含んだ値です。

型番 電圧 最大締付けトルク 最大ゆるめトルク 角ドライブ 締付け能力 質量 全長
TW300D18V300N・m12.7mm普通M10〜M20/高力M10〜M161.8kg144mm
TW004G40Vmax320N・m12.7mm普通M10〜M20/高力M10〜M161.8〜1.9kg※装着バッテリで変動144mm
TW700D18V600N・m12.7mm普通M10〜M24/高力M10〜M162.6kg170mm
TW001G40Vmax1,350N・m2,050N・m19mm普通M12〜M36/高力M10〜M273.8kg217mm
TW010G40Vmax2,850N・m4,000N・m25.4mm大径ボルト(M33級)対応12.3kg570mm

「—」はメーカー公式仕様に最大ゆるめトルクの記載がない項目。TW010Gの寸法は570×135×297mm。

トルク差を図で見る:300N・mから2,850N・mまで9.5倍

5機種の最大締付けトルクは同じ「インパクトレンチ」の括りに入っていても約9.5倍の開きがあります。横棒の長さがそのまま能力差です。

最大締付けトルク比較(N・m/メーカー公式値)TW300D 300 18VTW004G 320 40VmaxTW700D 600 18VTW001G 1,350 40VmaxTW010G 2,850 40Vmax02,850N・m
質量比較(kg/バッテリ含む)TW300D 1.8kgTW004G 1.9kgTW700D 2.6kgTW001G 3.8kgTW010G 12.3kg012.3kg

トルクが上がるほど質量も増えます。TW300DからTW001Gまでは1.8→3.8kgで片手保持の範囲ですが、TW010Gは12.3kg・全長570mmで両手支持の据え置き寄りの使い方になります。同じシリーズでも用途が完全に別物だと分かります。

最初の分岐は差込角:12.7mm組と19mm・25.4mm組はソケットが別物

マキタの5機種で最初に決まるのは差込角(角ドライブ)です。差込角が違うとソケットを使い回せません。工具本体より先にソケット側の資産で決まることが多い分岐です。

12.7mm(1/2インチ)組 ― TW300D/TW004G/TW700D

乗用車のホイールナット用ソケットがそのまま使えるサイズ。市販ソケットの選択肢がもっとも多く、薄肉タイプやトルクスティックも豊富です。300N・mから600N・mまで3段階あるので、必要トルクだけで選べます。

19mm(3/4インチ)― TW001G

鉄骨建築の本締めや重機整備で使われるサイズ。ソケットは12.7mm用と互換せず、専用に揃える必要があります。1,350N・m/ゆるめ2,050N・mで、これまでAC100V機やエア工具でしかできなかった作業をコードレス化する位置づけです。

25.4mm(1インチ)― TW010G

大型トラック・トラクターのホイール脱着や鉄工建築物の大径ボルトが対象。2,850N・m/ゆるめ4,000N・mで、エア式インパクトの置き換えを狙った専用機です。乗用車整備には過剰で、質量12.3kgも扱いを選びます。

次の分岐は電圧:18Vが2機種、40Vmaxが3機種

マキタの18Vと40Vmaxはバッテリーに互換性がありません。すでにどちらかで揃えている人は、そこで選択肢が絞られます。

電圧系統該当機種トルクのレンジ
18V(LXT)TW300D/TW700D300〜600N・m
40Vmax(XGT)TW004G/TW001G/TW010G320〜2,850N・m

1,000N・mを超える領域は40Vmaxにしか存在しません。逆に600N・m級は18VのTW700Dだけで、40Vmaxには同クラスの穴があります。「600N・m前後がほしい/すでに40Vmax派」という場合は、TW004G(320N・m)で足りるか、TW001G(1,350N・m)まで上げるかの二択になります。

18Vと40Vmaxの体系差そのものは マキタ 18Vと40Vmaxの違い|電圧体系・互換性・選び方を図解 で整理しています。

機種別の選び分けと購入先

ここからは1機種ずつ、どこで選ぶかと最新価格の確認先をまとめます。参考価格は各カードに記載の取得時点のもので、変動します。

TW300D|乗用車のタイヤ交換に必要十分な300N・m(18V)

最大締付け300N・m・角ドライブ12.7mm・質量1.8kg。乗用車のホイールナット(締付け目安100N・m前後)に対して余力があり、18Vバッテリーをすでに持っているなら最もコストが低い選択です。逆転オートストップで緩め作業も扱いやすい機種です。詳細は マキタ TW300D 図鑑ページ

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TW004G|全長144mmで320N・m、40Vmax派の最小機

TW300Dとほぼ同寸(全長144mm・約1.8〜1.9kg)で、40Vmaxのハイパワーブラシレスモータと定回転制御を搭載。防じん・防水IP56で屋外作業に強く、40Vmaxで工具を統一している人のタイヤ交換用がはまります。詳細は マキタ TW004G 図鑑ページ

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TW700D|12.7mmのまま600N・m、足回りの固着に効く(18V)

角ドライブは12.7mmのままトルクだけ倍にしたモデル。全長170mm・2.6kgで600N・mをこのサイズに収めているのが特徴です。乗用車のタイヤ交換には過剰ですが、固着したサスペンションボルトやマフラーの脱着、小型トラックまで見るなら効きます。詳細は マキタ TW700D 図鑑ページ

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TW001G|1,350N・m・差込角19mm。AC機を置き換える1本(40Vmax)

締付け1,350N・m/ゆるめ2,050N・m、締付け能力は普通ボルトM12〜M36。質量3.8kgで19mm差込角クラスとしては標準的な重さに収まっています。鉄骨の本締めや重機・大型設備のメンテナンスをコードレス化したい場合の基準機です。詳細は マキタ TW001G 図鑑ページ、HiKOKI機との比較は TW001G vs WR36DA

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TW010G|2,850N・m・差込角25.4mmの専用機(40Vmax)

締付け2,850N・m/ゆるめ4,000N・m、寸法570×135×297mm・質量12.3kg。大型トラックやトラクターのホイール脱着、鉄工建築物の大径ボルトが対象で、エア式インパクトの代替を狙った位置づけです。乗用車整備には明確に過剰なので、用途が合う人だけの機種です。詳細は マキタ TW010G 図鑑ページ

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購入前に押さえておく3点

  1. 最終締めはトルクレンチで行う。最大締付けトルクは「出せる上限」であって、規定トルクを保証する数値ではありません。ホイールナットのように規定値が決まっている箇所は、インパクトレンチで仮締めし、規定トルクはトルクレンチで出すのが基本です。
  2. ソケットは差込角と保持方式を合わせる。マキタのインパクトレンチはピン式ソケット用(Cスプリング仮保持)の指定がある機種があります。手持ちのソケットの差込角と穴あり/なしを確認してください。
  3. 本体のみ(Zタイプ)にはバッテリー・充電器が付かない。価格が安く見える型番は本体単体です。18Vか40Vmaxのバッテリー資産がない場合はセット品(RGX等)との総額比較が必要です。

よくある質問

マキタのインパクトレンチでタイヤ交換に一番向いているのはどれですか?

乗用車ならTW300D(18V・300N・m)またはTW004G(40Vmax・320N・m)です。どちらも角ドライブ12.7mmで市販のホイールナット用ソケットが使えます。すでに18V工具を持っているならTW300D、40Vmaxで揃えているならTW004Gという選び方になります。

TW300DとTW004Gはどちらが強いですか?

最大締付けトルクは300N・m対320N・mで、数値上の差はわずか20N・mです。全長144mmも同じで、実質的な選択基準は電圧系統(18Vか40Vmax)とIP56等級・定回転制御といった付加機能になります。

差込角12.7mmと19mmでソケットは使い回せますか?

使い回せません。差込角が違うと物理的に嵌合しないため、TW001G(19mm)やTW010G(25.4mm)を導入する場合はソケットも別に用意する必要があります。変換アダプタは存在しますが、高トルク側で使うとアダプタが破損の起点になるため推奨されません。

1,000N・m超が必要な作業はどんなときですか?

鉄骨造の高力ボルト本締め、大型建設機械の足回り、大型車のホイールナットなどです。乗用車整備の範囲では600N・m級(TW700D)でも過剰なことが多く、TW001G・TW010Gは業務用途に絞られます。

18VバッテリーをTW004Gに付けて使えますか?

使えません。マキタの18V(LXT)と40Vmax(XGT)は端子形状が異なり互換しません。両系統を使い分けたい場合は変換アダプタを検討する必要がありますが、機種ごとに対応の可否があります。詳しくは マキタ 18Vと40Vmaxの違い を参照してください。

関連ページ

出典

最終確認日:2026年7月30日。仕様・価格は変更される場合があります。購入前にメーカー公式および販売店の最新情報をご確認ください。

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この記事を書いた人

モノ図鑑編集部です。電動工具の型番スペックをメーカー公式情報で確認し、図鑑形式で比較できるよう整理しています。実務での使い勝手とバッテリー互換性を重視する編集方針です。

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