CR36DAは、解体・設備更新の現場で「太物を数多く切る」ことを前提に設計された36Vマルチボルトのコードレスセーバソーです。軟鋼パイプなら外径130mm、木材なら厚さ120mmまで対応し、ストローク量32mm・最高速0〜3,000min-1のブラシレス機。質量4.5kgと重いぶん、両手保持で押し付け力に頼らず切り進めるクラスの機体です。
- ✓切断能力は軟鋼パイプ外径130mm/塩ビパイプ外径130mm/木材厚さ120mm/軟鋼板厚さ19mm
- ✓ストローク量32mm・無負荷ストローク数は最高速で0〜3,000min-1、4段階の速度モード切替
- ✓特許のツイン回転式カウンタウェイトで低振動化、オービタル機構で木材の切断効率を向上
- ✓質量4.5kg(蓄電池装着時)・全長457mm。取り回しより切断力を優先した機体
- ✓使えるのはマルチボルト蓄電池のみ。18V単独電池(BSL18XX)は装着できない
本ページの数値は2026年7月31日時点のメーカー公式製品ページに基づきます。仕様・価格は予告なく変更される場合があります。
CR36DA 基本スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 形名 | CR36DA |
| 電圧 | 36V(マルチボルト) |
| モーター | ブラシレスモーター |
| 無負荷ストローク数 | 低速 0〜1,700/中速 0〜2,000/高速 0〜2,500/最高速 0〜3,000min-1 |
| ストローク量 | 32mm |
| 切断能力(パイプ) | 軟鋼パイプ 外径130mm/塩ビパイプ 外径130mm |
| 切断能力(木材) | 厚さ120mm |
| 切断能力(軟鋼板) | 厚さ19mm |
| 機体寸法(全長×高さ×幅) | 457×253×101mm(蓄電池装着時) |
| 質量 | 4.5kg(蓄電池装着時) |
| 使用可能蓄電池 | マルチボルト蓄電池(残量表示付) |
| セット電池/充電器 | BSL36A18X(36V-2.5Ah/18V-5.0Ah)/UC18YDL2(冷却機能付) |
| 充電時間 | 約25分 |
| 標準付属品 | ブレード No.141(S) |
| 希望小売価格(税別) | (XPZ) ¥97,300/(XP) ¥92,700/(NN) ¥56,500 |
| 本体のみ設定 | あり(NN) |
CR36DAの特徴|低振動化とオービタル機構
CR36DAの中核は、HiKOKI独自(特許)のツイン回転式カウンタウェイトです。上下に配置したギヤ一体型のカウンタウェイトを同時に逆回転させることで、前後左右の慣性力を打ち消し合う構造。セーバソーは刃の往復運動をそのまま機体の振動として抱え込む工具なので、この機構の有無が長時間作業の疲労に直結します。
もう一つがオービタル機構。チェンジレバーで「ストレートモード」と「オービタルモード」を切り替えられ、オービタル側では刃が楕円軌道を描いて木材の切断効率が大きく上がります。メーカーは従来機CR18DBLとの比較で、自重のみで切る場合でも押付け力49N(5kgf)を掛ける場合でも切断スピードが向上すると説明しています。
速度モードは4段階で、用途が明確に切り分けられています。低速(0〜1,700min-1)はステンレス・プラスチック・ファイバー板、中速(0〜2,000)は鉄パイプ・鋳鉄管・L形アングル・アルミ・黄銅/銅、高速(0〜2,500)と最高速(0〜3,000)はALC・石こうボード・木材向けです。素材ごとに刃を焼かない回転数を選べるのが、ブラシレス制御機の実用的な利点です。
ハウジングはHiKOKIのコードレスセーバソーとして初の筒形で、堅牢性・耐久性を優先した設計。解体作業のように機体をぶつけながら使う環境を想定しています。ブレード着脱・ベース調整はいずれもツールレスで、回転大形フックと高輝度LEDライトも備えます。
1充電あたりの作業量の目安は、2.5Ah(マルチボルト)で2×10材が約100カット、外径34×厚さ3mmの鋼管が約80カット。太物を連続で切る現場では、予備電池の準備が前提になります。
バッテリー互換|マルチボルト専用、18V単独電池は不可
- マルチボルト蓄電池(残量表示付)のみ
- セット品(XPZ)に付属するのはBSL36A18X(36V-2.5Ah/18V-5.0Ah)、(XP)はBSL36A18
- 充電器はUC18YDL2(冷却機能付)、充電時間は約25分
- 使用不可:BSL3620/BSL3626/BSL3660、BSL18XXシリーズ、BSL14XXシリーズ
ここはCR18DAとの決定的な違いです。CR18DAは18V単独電池(BSL18XX)でも動きますが、CR36DAはマルチボルト蓄電池が必須。18V資産しか持っていない場合、CR36DAの導入にはバッテリーの買い足しが要ります。容量選びはBSL36A18とBSL36B18の違いを参照してください。
- 質量4.5kg(蓄電池装着時)。片手作業や頭上作業を主体にするなら明確に重すぎます。
- マルチボルト蓄電池専用のため、18V単独電池(BSL18XX)は使えません。
- 希望小売価格はセット品(XPZ)で¥97,300(税別)。本体のみ(NN)との差は約¥40,800で、電池・充電器の有無で選択が変わります。
- 付属ブレードはNo.141(S)=金属向け。木材主体で使うなら別途ブレードの用意が必要です。
- 同じ36Vクラスにも別型番(CR36DMA/CR36DSAなど)があります。型番を取り違えないよう注意してください。
CR36DAのネット上の評判まとめ
価格.comのユーザーレビュー(CR36DA (XP))では総合満足度4.50(レビュー2件・2026年8月2日確認)。母数が2件と少ないため傾向を示すものとして参照してください。以下は投稿内容から確認できた評価のみを中立的に整理したものです。
評価されている点
- 36V化によるパワーで、AC100V機に匹敵する切断力があるという評価
- ツイン回転式カウンタウェイトによる低振動化を「実際に振動が少なくなった」と体感できたという声
- 旧型(CR18系)で不具合が出ていたブレードホルダ部の設計が変更され、改善されたと感じるという指摘
- オービタル機構で木材と鉄材の切断モードを切り替えられる点
- グリップがソフトラバーで、カウンターウェイトが効果的に働き構えやすいという声
気になるとされる点
- 項目別評価は「デザイン」3.00・「安全性」3.00で、いずれもカテゴリ平均(4.19/4.16)を下回る
- パワーが大きい分、刃の食い込みによる跳ね上がり(キックバック)に注意が必要という指摘
- BSL36A18の36Vモードは2.5Ah相当のため、連続作業では容量に余裕が少なく、ブレード選択が重要という声
- 質量4.5kg(蓄電池装着時・メーカー公式値)で、取り回しには相応の体力が要るという指摘
より軽い機体を求める場合、HiKOKIには別形名のショートタイプ「CR36DMA」があります。ストローク量・切断能力がCR36DAとは異なる別モデルのため、用途に合うかは仕様を個別に確認してください。
出典:価格.com CR36DA (XP) レビュー評価・評判/HiKOKI公式 コードレスセーバソー CR36DA(いずれも2026年8月2日確認)
CR36DAの購入先
よくある質問
CR36DAは18Vの電池(BSL18XX)で使えますか?
使えません。CR36DAの使用可能蓄電池はマルチボルト蓄電池(残量表示付)のみです。BSL18XXシリーズやBSL14XXシリーズ、旧BSL3620/BSL3626/BSL3660は装着できません。18V単独電池でも動くセーバソーが必要な場合はCR18DAが該当します。
CR36DAの切断能力はどのくらいですか?
メーカー公表値で、軟鋼パイプが外径130mm、塩ビパイプが外径130mm、木材が厚さ120mm、軟鋼板が厚さ19mmです。ストローク量は32mm、無負荷ストローク数は最高速で0〜3,000min⁻¹です。
オービタル機構は何のためにありますか?
刃を楕円軌道で動かして木材の切断効率を上げるための機構です。CR36DAではチェンジレバーでストレートモードとオービタルモードを切り替えられます。金属など切り口を荒らしたくない材料ではストレート、木材の荒切りではオービタルが向きます。
CR36DAは1回の充電でどのくらい切れますか?
メーカー公表の目安では、2.5Ah(マルチボルト)使用時に2×10材で約100カット、外径34×厚さ3mmの鋼管で約80カットです。いずれも参考値で、材料や条件により変わります。
出典・関連ページ
スペック値の出典:HiKOKI公式 コードレスセーバソー CR36DA 製品ページ(2026年7月31日確認)
関連:CR36DA と CR18DA の比較/HiKOKI CR18DA(18V セーバソー)/マキタ JR001G(40Vmax レシプロソー)/電動工具の選び方 完全ガイド
