HiKOKI WR36DH|36Vマルチボルト コードレスインパクトレンチ 最大締付350N・m・質量2.0kgのスペック・特徴【工具図鑑】

HiKOKI WR36DH 36Vマルチボルト コードレスインパクトレンチ 工具図鑑アイキャッチ(暫定デザイン)

HiKOKI WR36DHは、自動車のホイールナットや配管の仮締めなど「12.7sqだが太径ボルトまでは要らない」用途に合わせた軽量2.0kgの36Vコードレスインパクトレンチです。最大締付けトルクは350N・m、最大ゆるめトルクは650N・m。全長144mmと短く、上位のWR36DEより700g軽い点が選択理由になります。

この記事のポイント

  • 最大締付けトルク350N・m/最大ゆるめトルク650N・m(HiKOKI公式公表値)
  • 質量2.0kg・全長144mm。先端は四角ドライブ12.7mm
  • 無負荷回転数は最大0〜3,000min-1、打撃数は最大0〜4,100min-1と高回転型
  • オートストップ(正転)は4段プリセット+アプリで0.1〜10秒に調整可能
  • ボディカラーはアグレッシブグリーンストロングブラックの2種

本ページのスペックはすべてHiKOKI公式製品ページおよび公式カタログPDF(2023年7月現在)の公表値です。データ基準日: 2026年7月28日時点

目次

WR36DH 基本スペック

項目HiKOKI WR36DH
電池電圧36V(マルチボルト)
最大締付けトルク350N・m(3,569kgf・cm)※M20高力ボルト(F10T)六角ソケット使用・締付け時間3秒/気温20℃満充電時
最大ゆるめトルク650N・m(3秒以内にゆるめられるM22高力ナットの締付けトルク)
締付能力普通ボルト M10〜M20 / 高力ボルト M10〜M16
先端形状四角ドライブ 12.7mm
無負荷回転数(4段)0〜3,000 / 0〜2,400 / 0〜1,800 / 0〜1,200 min-1
打撃数(4段)0〜4,100 / 0〜3,200 / 0〜2,400 / 0〜1,600 min-1
機体寸法(全長×高さ×センタハイト)144×251×32mm(BSL36A18BX装着時)
質量2.0kg(BSL36A18BX装着時)
モーター直流ブラシレスモーター
振動3軸合成値14.9m/s2
防じん・耐水IP56
使用可能蓄電池マルチボルト蓄電池(残量表示付)
ボディカラーアグレッシブグリーン / ストロングブラック
本体のみ(NN)希望小売価格38,500円(税別)
フルセット希望小売価格95,300円(税別)/2XPSZ・2XPBSZ とも同額。BSL36A18BX×2個・UC18YDL2・ケース付
充電時間(UC18YDL2)約19分(実用充電)/約25分(満充電)
カタログ掲載時期2023年7月現在(HiKOKI公式カタログPDF)

WR36DHの特徴

2.0kg以下・36Vクラスでの速度重視設計

HiKOKIは本機について「クラス最速の締付け&ゆるめスピード」(2023年7月現在/国内電動工具メーカーにおいて当社調べ/コードレスインパクトレンチ 2.0kg以下クラス・36V)と公表しています。無負荷回転数は最大0〜3,000min-1、打撃数は最大0〜4,100min-1で、これはWR36DE(2,400/3,400min-1)より高い数値です。トルクではなく回転・打撃の速さで作業時間を詰めるタイプと理解すると選びやすくなります。

用途に紐づいた4段のオートストップ

オートストップ(正転)は4段プリセットで、公式は用途を次のように示しています。段1(1,200min-1)=小形ボルト・ナットの仮締め、段2(1,800min-1)と段3(2,400min-1)=自動車のホイールナットや配管の仮締め、段4(3,000min-1)=重機や鉄骨の仮締め。段1は打撃開始後0.5秒、段2は1.0秒で停止します。アプリのカスタマイズモードでは回転数を4値から選び、オートストップ時間を0.1〜10秒の範囲で設定できます。

オートスロー機能(逆転)でナット脱落を抑える

ゆるめ側では、ボルトのゆるみを検知すると一時停止し、0.5秒後に再起動して350min-1で回転します(スイッチ最大引き時)。半引き時はスイッチ引き量に応じて0〜220/0〜380/0〜660/0〜830min-1まで回転数が低下します。いずれも回転は停止しないため、ナットが飛ぶのを抑えつつ最後まで回し切れます。

1充電あたりの作業量

マルチボルト2.5Ahで、M16×55(F10T)ボルトの締付け(締付け時間1.5秒)が約280本、土台緊結皿座金M12(ヒノキ材・下穴⌀21mm)が約50本というのが公式の目安値です。使用環境や蓄電池の状態で変動します。

WR36DH と WR36DE のスペック比較

最大締付け/ゆるめトルクの比較(公式公表値)WR36DE 最大ゆるめ900N・mWR36DE 最大締付け630N・mWR36DH 最大ゆるめ650N・mWR36DH 最大締付け350N・m出典: HiKOKI公式製品ページ(2026年7月28日確認)。測定条件は機種ごとに異なるため単純比較は不可。
無負荷回転数(最大段)と打撃数(最大段)WR36DH 打撃数4,100min-1WR36DE 打撃数3,400min-1WR36DH 回転数3,000min-1WR36DE 回転数2,400min-1出典: HiKOKI公式製品ページ。いずれも最大段の値(気温20℃満充電時)。

🔋 バッテリー互換情報

使用可能蓄電池はマルチボルト蓄電池(残量表示付)。セット品にはBSL36A18BX×2個と急速充電器UC18YDL2が付属し、充電時間は約19分(実用充電)/約25分(満充電)です。

BSL36A18BXは36V-2.5Ah/18V-5.0Ahとして動作するため、同社の18V機とも電池を共用できます。

型番差の詳細はBSL36A18 と BSL36B18 の違いを参照してください。

⚠ 購入前の注意点

  • ソケットは別売です(四角ドライブ12.7mm対応のインパクト用ソケット)。
  • 高力ボルトはM16まで、普通ボルトはM20までが締付能力。これを超える太径ボルト中心ならWR36DE側を検討してください。
  • ホイールナットは本機で仮締め→トルクレンチで本締めが原則です。オートストップは締め過ぎ防止の補助であり、規定トルクを保証するものではありません。
  • ボディカラー2種(アグレッシブグリーン/ストロングブラック)は外観のみの違いで、希望小売価格・スペックは同一です。

WR36DH の購入先

マルチボルト蓄電池をすでに持っているなら本体のみ(NN)が基本です。ストロングブラックのセット品(2XPBSZ)は流通量が安定しており、価格が動きやすい型番です。

本体のみ(NN/アグレッシブグリーン)

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フルセット(2XPBSZ/ストロングブラック・電池2個・充電器・ケース付)

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ネット上の評判まとめ

WR36DHは2024年発売の比較的新しいモデルのため、レビュー母数はまだ多くありません。ここでは2026年8月2日時点で確認できた工具系メディア・メーカー公表値の範囲にかぎって、傾向を中立にまとめます。個人の使用感には幅があるため、断定的な評価は避けています。

評価されている点
  • 2.0kg以下のクラスで最大級の締付けトルク350N・m。軽さと出力の両立が支持されている
  • モーター音に雑味がなく、重量バランスが良いという使用感の評価
  • トリガーの初動が緩やかで、締め始めのコントロールがしやすい
  • Bluetooth(スマホアプリ)で回転数やオートストップの設定を変更できる
  • IP56相当の防じん・防水性能
留意しておきたい点
  • あくまで軽量・速度重視クラス。大型車のホイールナットや鉄骨用途など高トルクが要る作業は、上位のWR36DF(1400N・m級)などが前提になる
  • ソケットは別売り。本体のみ(NN)を選ぶ場合は蓄電池・充電器も別途必要
  • Bluetooth設定はアプリ導入が前提のため、機能を使わない人には恩恵が小さい
  • 発売から日が浅く、長期耐久についての利用者評価はまだ蓄積が少ない

※上記は公開情報から確認できた傾向の要約です。当サイトによる実機テストの結果ではありません。出典:工機ホールディングス公式 WR36DH製品ページカワズ君の工具沼「ハイコーキ WR36DH 比較レビュー」VOLTECHNO「HiKOKI WR36DH コードレスインパクトレンチを発売」(いずれも2026年8月2日閲覧)

よくある質問

HiKOKI WR36DHの最大締付けトルクは?

最大締付けトルクは350N・m(3,569kgf・cm)です。M20高力ボルト(強度区分F10T)を六角ソケットで3秒締め付けた、気温20℃・満充電時の公表値です。最大ゆるめトルクは650N・mで、3秒以内にゆるめられるM22高力ナットの締付けトルクとして公表されています。

WR36DHはタイヤ交換(ホイールナット)に使えますか?

使えます。先端は四角ドライブ12.7mmで、公式もオートストップの段2・段3の用途として「自動車のホイールナットや配管の仮締め作業など」を挙げています。ただし規定トルクでの本締めはトルクレンチで行ってください。

WR36DHとWR36DEの違いは?

出力と体格が違います。WR36DHは最大締付け350N・m・質量2.0kg・全長144mm、WR36DEは630N・m・2.7kg・169mmです。一方で回転数と打撃数はWR36DHのほうが高く(3,000/4,100min-1 対 2,400/3,400min-1)、速度重視の設計です。

アグレッシブグリーンとストロングブラックはどちらが高いですか?

希望小売価格は同額です。セット品はどちらも95,300円(税別)で、性能・付属品の違いはありません。外観の好みで選べます。

WR36DHに18Vの蓄電池は使えますか?

使えません。使用可能蓄電池はマルチボルト蓄電池(残量表示付)のみです。ただしマルチボルト蓄電池自体は18V機でも使えるため、電池はHiKOKIの18V機と共用できます。

関連ページ

▶ 比較データ: HiKOKI WR36DE vs WR36DH|630N・m と 350N・m の使い分け
▶ 関連図鑑ページ: HiKOKI WR36DE|36V コードレスインパクトレンチ
▶ 関連ガイド: インパクトレンチの選び方 / インパクトレンチ おすすめ
▶ 上位ガイド: 電動工具の選び方 完全ガイド

出典

HiKOKI(工機ホールディングス)公式製品ページ「コードレスインパクトレンチ:WR36DH」および同ページ掲載のカタログPDF(2023年7月現在)。HiKOKI公式 WR36DH 製品ページ(2026年7月28日確認)

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この記事を書いた人

モノ図鑑編集部です。電動工具の型番スペックをメーカー公式情報で確認し、図鑑形式で比較できるよう整理しています。実務での使い勝手とバッテリー互換性を重視する編集方針です。

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