HiKOKI WR36DEは、12.7sqの太径ボルト作業を1台でこなしたい人向けの36Vマルチボルト コードレスインパクトレンチです。最大締付けトルク630N・m・最大ゆるめトルク900N・mというクラス上位の出力を持ちながら、質量2.7kg・全長169mmに収めた点が最大の特徴です。
この記事のポイント
- ✓最大締付けトルク630N・m/最大ゆるめトルク900N・m(いずれもHiKOKI公式公表値)
- ✓先端は四角ドライブ12.7mm。締付能力は普通ボルトM10〜M24・高力ボルトM10〜M20
- ✓質量2.7kg・全長169mm。この出力帯としては軽量コンパクト側
- ✓オートストップ(正転)/オートスロー(逆転)とIP56防じん・耐水を標準装備
- ✓電池はマルチボルト専用。18V(BSL18XX)系は使用不可
本ページのスペックはすべてHiKOKI公式製品ページおよび公式カタログPDF(2023年10月現在)の公表値です。データ基準日: 2026年7月28日時点。
WR36DE 基本スペック
| 項目 | HiKOKI WR36DE |
|---|---|
| 電池電圧 | 36V(マルチボルト) |
| 最大締付けトルク | 630N・m(6,424kgf・cm)※M24高力ボルト(強度区分10.9)六角ソケット使用・締付け時間5秒 |
| 最大ゆるめトルク | 900N・m(3秒以内にゆるめられるM27(F10T)ボルトの締付けトルク) |
| 締付能力 | 普通ボルト M10〜M24 / 高力ボルト M10〜M20 |
| 先端形状 | 四角ドライブ 12.7mm |
| 回転数(4段) | 0〜2,400 / 0〜2,100 / 0〜1,800 / 0〜1,500 min-1 |
| 打撃数(4段) | 0〜3,400 / 0〜3,000 / 0〜2,600 / 0〜2,200 min-1 |
| 機体寸法(全長×全高×センタハイト) | 169×278×36mm(蓄電池装着時) |
| 質量 | 2.7kg(蓄電池装着時) |
| モーター | 直流ブラシレスモーター |
| 振動3軸合成値 | 13.5m/s2 |
| 防じん・耐水 | IP56 |
| 使用可能蓄電池 | マルチボルト蓄電池 |
| 本体のみ(NN)希望小売価格 | 46,800円(税別) |
| フルセット(2XPSZ)希望小売価格 | 109,200円(税別)/BSL36A18BX×2個・UC18YDL2・ケース付 |
| カタログ掲載時期 | 2023年10月現在(HiKOKI公式カタログPDF) |
WR36DEの特徴
630N・m/900N・m という出力の意味
締付け側は630N・m、ゆるめ側は900N・m。ゆるめトルクのほうが大きいのは、固着したボルトを外す局面を想定した設計だからです。公式は「3秒以内にゆるめられるM27(F10T)ボルトの締付けトルク」として900N・mを定義しており、単なるカタログ上の最大値ではなく作業時間を条件に含めた数値である点が読み取れます。締付能力は普通ボルトM10〜M24、高力ボルトM10〜M20です。
軽量コンパクト2.7kg・169mm
全長169mm・質量2.7kg(いずれも蓄電池装着時)。630N・m級としては短く、狭所での取り回しを確保しています。回転数・打撃数はいずれも4段階で、回転数0〜2,400min-1/打撃数0〜3,400min-1が最大段です。
オートストップ/オートスローとアプリ設定
オートストップ(正転)は設定時間で自動停止し、ボルトの締め過ぎを防ぎます。オートスロー(逆転)はスイッチ引き量が最大のときに、設定された時間・回転速度へ自動で停止・変速し、ナットの脱落防止を補助します。さらにBluetooth蓄電池を装着してHiKOKI TOOLSアプリを使うと、締付モードの回転数(パワー)4段階とオートストップ時間0.1〜10秒(0.1秒刻み)を調整できます。
IP56の防じん・耐水
粉じんが侵入しにくい特殊風窓構造と主要部品の樹脂フルコーティングにより、保護等級IP56に適合します。
WR36DE と WR36DH のトルク比較
🔋 バッテリー互換情報
使用可能蓄電池はマルチボルト蓄電池のみ。セット品(2XPSZ)にはBSL36A18BX×2個と急速充電器UC18YDL2が付属します。
従来のBSL3620/3625/3626/3660およびBSL18XX・BSL14XXシリーズは使用できません(HiKOKI公式注記)。
マルチボルト蓄電池の型番差はBSL36A18 と BSL36B18 の違いで整理しています。
⚠ 購入前の注意点
- ソケットは別売です。四角ドライブ12.7mm対応のインパクト用ソケットを別途用意してください。
- 18V蓄電池は使えません。マルチボルト蓄電池が手元にない場合、本体のみ(NN)を買っても動きません。
- IP56は「故障しないことを保証するもの」ではなく、蓄電池側の防じん・耐水は保証対象外です(公式注記)。
- ホイールナットなど締付けトルクが規定される用途では、本機で仮締めしトルクレンチで本締めするのが原則です。
WR36DEのネット上の評判まとめ
WR36DEは2023年10月発売のモデルで、個人ユーザーの投稿型レビューは母数が少ないのが2026年8月2日時点の状況です。以下は工具系メディア・レビューブログで確認できた評価のみを中立的に整理したものです。実測値ではなく書き手の使用感・比較に基づく内容を含む点にご注意ください。
評価されている点
- 630N・mのトルクに対して質量2.7kg・全長169mmと小柄で、上位機WR36DF(1,400N・m/3.9kg/全長221mm)と比べて明確に軽快だという評価
- 差込角が12.7mm角のまま高トルクを得られるため、19mm角機よりソケット代が抑えられ、手持ちの12.7角ソケットを流用できる点が実用的だという声
- オートスロー機能(逆転)が緩みを検知して自動で減速・停止するため、タイヤ交換など緩め作業の連続でナットの不意の脱落を防げるという評価
- オートストップ機能(正転)で設定時間後に自動停止し、ボルトの締めすぎを防げる点
- IP56の防じん・耐水性能により、粉じんの多い現場や不意の雨でも使いやすいという評価
気になるとされる点
- 同シリーズ最小のWR36DC(300N・m/1.9kg/全長145mm)と比べると0.8kg重く、24mm長い。片手作業・頭上作業が主体だと負担になるという指摘
- 締付モードの回転数やオートストップ時間をアプリで調整するには、別売のBluetooth蓄電池とHiKOKI TOOLSアプリが必要
- 本体のみ(NN)は蓄電池・充電器・ケース・ソケットがすべて別売。セット品との実質差額を確認しないと割高になる場合がある
- 公開されているのはメディア・レビューブログ由来の使用感が中心で、長期耐久性についての報告は2026年8月2日時点で確認できていません
出典:カワズ君の工具沼「HiKOKI WR36DE 詳細レビュー」/HiKOKI公式 コードレスインパクトレンチ WR36DE(いずれも2026年8月2日確認)
WR36DE の購入先
型番違い(本体のみ=NN/フルセット=2XPSZ)で価格が大きく変わります。すでにマルチボルト蓄電池を持っているなら本体のみが基本です。
本体のみ(NN)
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HiKOKI WR36DEの最大締付けトルクは?
最大締付けトルクは630N・m(6,424kgf・cm)です。M24高力ボルト(強度区分10.9)を六角ソケットで5秒締め付けた条件での公表値です。最大ゆるめトルクは900N・mで、これは3秒以内にゆるめられるM27(F10T)ボルトの締付けトルクとして公表されています。
WR36DEの差込角(先端形状)は何mmですか?
四角ドライブ12.7mm(12.7sq)です。自動車のホイールナットや鉄骨・重量物の締付けで最も一般的なサイズで、12.7sqのインパクト用ソケットがそのまま使えます。ソケットは本体に付属しないため別途用意が必要です。
WR36DEに18Vの蓄電池は使えますか?
使えません。使用可能蓄電池はマルチボルト蓄電池のみで、従来のBSL3620/3625/3626/3660およびBSL18XX・BSL14XXシリーズは使用できないとHiKOKI公式が明記しています。
WR36DEとWR36DHはどちらを選べばいいですか?
太径ボルト中心ならWR36DE(630N・m・高力ボルトM20まで)、取り回しと軽さ重視ならWR36DH(350N・m・2.0kg)です。WR36DEは質量2.7kg・全長169mm、WR36DHは質量2.0kg・全長144mmで体格が明確に違います。
WR36DEは雨の日の屋外作業でも使えますか?
保護等級IP56の防じん・耐水性能を備えています。ただしHiKOKI公式は「故障しないことを保証するものではない」「水中や雨中での使用・放置はしない」と注記しており、蓄電池側の防じん・耐水は保証対象外です。
関連ページ
▶ 比較データ: HiKOKI WR36DE vs WR36DH|630N・m と 350N・m の使い分け
▶ 関連図鑑ページ: HiKOKI WR36DH|36V コードレスインパクトレンチ
▶ 関連ガイド: インパクトレンチの選び方 / インパクトレンチ おすすめ
▶ 上位ガイド: 電動工具の選び方 完全ガイド
出典
HiKOKI(工機ホールディングス)公式製品ページ「コードレスインパクトレンチ:WR36DE」および同ページ掲載のカタログPDF(2023年10月現在)。HiKOKI公式 WR36DE 製品ページ(2026年7月28日確認)
