マキタ TW009Gは、最大締付けトルク2,850N・m・角ドライブ25.4mmのショートアンビル仕様。プラントや重機のメンテナンスなど、エア式インパクトレンチを充電式に置き換えたい大径ボルト作業のための最上位機です。質量11.3kg(BL4050F装着時)と重く、住宅設備や自動車整備の一般的な締付け作業には過剰な性能です。
この記事のポイント
- ✓ 最大締付けトルク2,850N・m/最大緩めトルク4,000N・m。エア式同等クラスの充電式インパクトレンチ
- ✓ 角ドライブ25.4mm・ショートアンビル仕様。全長435mmでロングアンビルのTW010G(570mm)より取り回しやすい
- ✓ 質量11.3kg(BL4050F装着時)。サイドハンドル標準付属で両手保持が前提
- ✓ TW009G ZK は本体+ケースのみ。バッテリ・充電器・ソケットはすべて別売
本ページのスペックは2026年8月3日時点のマキタ公式製品ページの公表値に基づきます。
TW009G 基本スペック
| 項目 | TW009G |
|---|---|
| 電源 | 直流36V(40Vmax) |
| 角ドライブsq | 25.4mm(ショートアンビル仕様) |
| 最大締付けトルク | 2,850N・m(M36 F10T 摩擦接合ボルト3秒締付時) |
| 最大緩めトルク | 4,000N・m(3秒以内に緩められるトルクの最大値) |
| 締付け能力 | 普通ボルト M27〜M45/高力ボルト M20〜M33 |
| 回転数 | 最速 0〜1,200/強 0〜850/中 0〜700/弱 0〜600 min-1 |
| 打撃数 | 最速 0〜1,750/強 0〜1,500/中 0〜1,300/弱 0〜1,200 min-1 |
| 本機寸法 | 長さ435×幅135×高さ297mm(BL4050F装着時) |
| 質量 | 11.3kg(BL4050F装着時) |
| 振動3軸合成値 | 37.5 m/s2(EN62841-2-2) |
| 防じん・防水 | APT/IPX6(バッテリIP56) |
| LEDライト | 全周リング(ライトモード付・約1時間点灯) |
| 1充電作業量(目安) | 高力ボルトM33(F10T)約200本(BL4050F装着時) |
| 標準付属品 | サイドハンドル・リング(ソケットは別売) |
| 標準小売価格 | TW009G ZK ¥143,000(税別・本体+プラスチックケース/バッテリ・充電器別売) |
TW009Gの特徴
エア式を置き換えるための2,850N・m
最大締付けトルク2,850N・m、最大緩めトルク4,000N・mは、マキタの充電式インパクトレンチで最上位のクラスです。エアコンプレッサやエアホースが不要になるため、エア圧に左右されない安定したトルクで大径ボルトを扱えます。締付け能力は高力ボルトM20〜M33、普通ボルトM27〜M45と、建設機械やプラント配管のフランジボルトが射程に入る領域です。
ショートアンビル仕様=全長435mm
TW009Gの最大の識別点はアンビル長です。モータを縦置きにレイアウトしたことで全長435mmに収まり、同じ2,850N・mのロングアンビル機TW010G(全長570mm)より135mm短くなっています。ホイールの奥まったナットを狙う必要がない、プラント・重機・カウンターウェイト脱着のような作業ではショートアンビルのTW009Gが扱いやすい選択です。
4段階の打撃力+正逆転オートストップ
打撃力は4段階(最速/強/中/弱)に切替可能で、正逆転オートストップモードは打撃後約0.5秒・約1秒などで自動停止します。緩め作業時のナット脱落防止や、連続した仮締めの効率化に効きます。スイッチ全速モードはトリガを少し引くだけで設定打撃力の最大回転数に到達するため、指の疲労を抑えられます。
全周リングLEDと防水保護等級IPX6
アンビル周囲を囲むリング発光LEDにより、大径ソケット使用時でも影が出にくい構造です。照度は3段階、ライトモードでは約1時間の簡易照明として使えます。防滴・防じん「アプト」に加え本体はIPX6、装着するバッテリ側はIP56に準じます。
マキタ充電式インパクトレンチ 最大締付けトルク比較
同じ2,850N・mのTW009GとTW010Gはアンビル長と質量で分かれ、19mm角のTW001G(1,350N・m)とは倍以上の差があります。18V機で最上位のTW700Dを含めた選び分けは充電式インパクトレンチの選び方で整理しています。
バッテリー互換情報(40Vmax)
推奨(◎):BL4040F/BL4050F/BL4080F/BL4080H
使用可(○):BL4040
公式スペックの1充電作業量はBL4050F装着時の値です。40Vmaxバッテリはインパクトドライバ・ハンマドリル・マルノコ・レシプロソー・ディスクグラインダなどと共通使用できます。18Vバッテリは装着できません。
⚠ 購入前に確認したい注意点
- 質量11.3kg(BL4050F装着時)。長時間の手持ち作業は現実的ではなく、サイドハンドルとリング(吊り下げ用)の併用が前提です。
- TW009G ZK の構成は本体+プラスチックケースのみ。バッテリ・充電器・ソケットはすべて別売で、初期費用は本体価格だけでは収まりません。
- ソケットはピン式のみ使用可。Cスプリングは仮保持のための機構なので、必ずピンとOリングで固定します。
- 振動3軸合成値は37.5m/s2と高い部類です。連続作業では振動障害対策の作業時間管理が必要になります。
TW009Gの購入先と価格
【PR】本セクションにはアフィリエイト広告(楽天アフィリエイト・Amazonアソシエイト)を利用しています。
マキタ TW009GZK 充電式インパクトレンチ ケース付 2850N・m 40Vmax 角ドライブ25.4mm
参考価格 92,070円(2026年8月3日 楽天市場で取得・税込/価格と在庫は変動します)
よくある質問
TW009GとTW010Gの違いは?
最大締付けトルク2,850N・m、角ドライブ25.4mm、回転数・打撃数は同一です。違いはアンビル長で、TW009Gがショートアンビル(全長435mm・質量11.3kg・振動37.5m/s2・標準小売価格143,000円税別)、TW010Gがロングアンビル(全長570mm・質量12.3kg・振動33.4m/s2・152,000円税別)です。大型自動車のホイール脱着ならTW010G、プラントや重機のメンテナンスならTW009Gが適します。
TW009Gにバッテリと充電器は付属しますか?
付属しません。ラインナップはTW009G ZK(本体+プラスチックケース)のみで、バッテリ・充電器・ソケットはすべて別売です。1充電作業量の公表値はBL4050F装着時のため、実際の運用では40Vmaxバッテリと充電器の追加費用を見込む必要があります。
TW009Gはどんな作業に向いていますか?
締付け能力は高力ボルトM20〜M33、普通ボルトM27〜M45で、プラント配管のフランジボルトや重機のメンテナンス、カウンターウェイトの脱着が想定用途です。マキタ公式もこれらを用途として挙げています。一方、住宅設備や一般的な自動車整備で使われるM12前後のボルトには過剰で、12.7mm角の中型機のほうが扱いやすくなります。
出典
- 株式会社マキタ 公式製品ページ「充電式インパクトレンチ TW009G」(2026年8月3日確認)
- 株式会社マキタ 公式製品ページ「充電式インパクトレンチ TW010G」(2026年8月3日確認)
電動工具全体の選び方は電動工具の選び方 完全ガイドにまとめています。
