BSL3640MVTは、HiKOKIのマルチボルト機を「出力の頭打ち」から解放したい人向けのバッテリーです。タブレスセル採用で出力2,160Wを実現し、従来のBSL36B18X/BSL36B18(出力1,440W)に対して最大出力が約1.5倍。丸のこやディスクグラインダなど、負荷がかかると回転が落ちる作業で効いてきます。一方で質量は980gと従来型より重く、使えない機種も公式に指定されているため、手持ちの工具の確認が先です。
この記事のポイント
- ✓ 36V-4.0Ah/18V-8.0Ahのマルチボルト蓄電池。出力は2,160W
- ✓ タブレスセル採用で、BSL36B18X/BSL36B18比で最大出力約1.5倍・稼働時間約2倍
- ✓ 質量980g、寸法134×83×77mm。充電時間は約40分(UC36YSL2等使用時)
- ✓ Bluetooth機能が必要なら上位のBSL3640MVBT(希望小売価格35,900円・税別)
- ✓ 使用できない製品が33機種公式指定。C3605DCなど旧36V機の一部は非対応
本ページのスペックは2026年7月31日時点のHiKOKI公式製品ページに基づきます。価格・仕様は予告なく変更される場合があります。
スペック(BSL3640MVT/BSL3640MVBT)
| 項目 | BSL3640MVT | BSL3640MVBT |
|---|---|---|
| 電圧-容量 | 36V-4.0Ah / 18V-8.0Ah | 36V-4.0Ah / 18V-8.0Ah |
| 出力 | 2,160W | 2,160W |
| 寸法(全長×全幅×全高) | 134×83×77 mm | 134×83×77 mm |
| 質量 | 980g | 980g |
| Bluetooth®機能 | — | あり |
| 充電時間 | 約40分 | 約40分 |
| 希望小売価格(税別) | 33,000円 | 35,900円 |
| コードNo. | 0038-1989 | 0038-1992 |
| シリーズ | T-PWR(ティーパワー) | T-PWR(ティーパワー) |
充電時間は急速充電器UC36YSL2/UC18YDML/UC18YDL2を使用した場合の公式値です。
タブレスセルで何が変わるのか
T-PWRバッテリーの中身は、電極の集電構造を変えたタブレスセルです。セル内部の抵抗が下がるため、同じ電圧でも工具側へ流せる電力が大きくなります。カタログ上の容量(Ah)が同じでも「粘り」が違ってくるのはこのためで、HiKOKIは過負荷に強く作業スピードが上がると説明しています。
公式が示す従来品(BSL36B18X/BSL36B18=出力1,440W)との比較は次のとおりです。
検証条件は公式表記で「36Vコードレス丸のこ C3606DB 使用、米ツガ材(厚さ60mm×長さ300mm)、押付荷重(推力)60N」。数値はメーカー測定値であり、実際の現場条件では変動します。
サイズと重さの実際
134×83×77mm・980gという数値は、マルチボルト系の中では標準的な4.0Ah級より一回り大きく重い部類です。インパクトドライバのような片手作業が中心なら、重量増がそのまま手首に来ます。逆に丸のこ・グラインダ・レシプロソーのように両手で構える工具では、出力2,160Wのメリットのほうが上回りやすい構成です。
使える充電器と、使えない工具
バッテリー互換情報(BSL3640MVT/BSL3640MVBT)
使える充電器(公式が充電時間を公表している機種)
UC36YSL2 / UC18YDML / UC18YDL2 …… いずれも約40分でフル充電
使える工具
マルチボルト(36V)製品と、スライド式18V製品の大半。1本で36V機と18V機の両方をまかなえるのがマルチボルト蓄電池の基本設計です。
公式が「ご使用いただけない製品」として指定している33機種
AW18DBL、C18DBL、C3605DA、C3605DB、C3605DC、C18DYBL、C3605DYA、C3605DYB、C3605DYC、CD18DBL、CL18DSL、CR36DYA、CS3630DB、CS3635DB、G18DSL2、N18DSL、NP18DSAL、R18DSAL、RP3608DA、RP3608DB、UB18DA、UB18DB、UB18DEL、UF18DSAL、UL18DA、UL18DSL、UM36DA、UR18DSDL、UR18DSML、US18DA、UV3628DA、VB3616DA、WHP18DA
⚠ 購入前に確認したい注意点
- 旧型のマルチボルト機でも使えないものがあります。丸のこC3605DA/C3605DB/C3605DC、C3605DYA/C3605DYB/C3605DYC などが公式の非対応リストに入っています。「36V機なら全部OK」ではありません。
- 従来のBSL36A18/BSL36B18とは別物です。出力が1,440Wから2,160Wへ上がっている一方、非対応機種が新たに設定されました。買い足しではなく置き換えを考えるときは、手持ち工具の型番を1つずつ照合してください。
- Bluetooth機能は上位のBSL3640MVBT側のみ。BSL3640MVTには搭載されていません。差額は2,900円(税別)です。
- 質量980gは軽くありません。ペン型や小型インパクトに載せる用途では、容量の小さい軽量バッテリーのほうが快適な場面もあります。
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27,445円(税込・送料別)/参考価格の取得日 2026年7月31日
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BSL3640MVTとBSL3640MVBTの違いは?
Bluetooth機能の有無だけです。電圧-容量(36V-4.0Ah/18V-8.0Ah)、出力2,160W、寸法134×83×77mm、質量980g、充電時間約40分はいずれも共通で、希望小売価格はBSL3640MVTが33,000円、Bluetooth搭載のBSL3640MVBTが35,900円(いずれも税別)です。
BSL3640MVTは今持っているマルチボルト機にそのまま使えますか?
多くのマルチボルト(36V)機と18V機で使えますが、公式に「ご使用いただけない製品」が指定されています。C3605DC、C3605DYB、C3605DYC、G18DSL2、CL18DSL、UM36DAなど33機種が対象で、購入前にお手持ちの型番が一覧に含まれていないか確認が必要です。
BSL3640MVTの充電にはどの充電器が必要ですか?
公式が示す約40分という充電時間は、急速充電器UC36YSL2/UC18YDML/UC18YDL2を使用した場合の値です。これ以外の充電器では充電時間が変わる、または対応しない場合があります。
従来のBSL36B18とくらべてどれくらい速くなりますか?
HiKOKI公式によれば、出力1,440WのBSL36B18X/BSL36B18に対して最大出力は約1.5倍、稼働時間は約2倍、木材切断性能で表した高負荷作業量は約1.75倍です。検証条件は36Vコードレス丸のこC3606DBで米ツガ材(厚さ60mm×長さ300mm)を押付荷重60Nで切断した場合とされています。
出典
HiKOKI公式 T-PWR(ティーパワー)バッテリー BSL3640MVT/BSL3640MVBT 製品ページ(2026年7月31日確認)
関連ページ:BSL3650MVT 図鑑(36V-5.0Ah・2026年夏発売予定)/BSL3640MVTとBSL3650MVTの違い/BSL36A18とBSL36B18の違い/電動工具の選び方 完全ガイド
