WR36DFは、HiKOKIのコードレスインパクトレンチで最も締付力が高い19mm角ドライブ機です。最大締付けトルク1,400N・m・最大ゆるめトルク2,100N・m。普通ボルトM36まで対応し、オートストップ/オートスローとアプリ設定にも対応します。
この記事のポイント
- ✓ 最大締付けトルク1,400N・m/最大ゆるめトルク2,100N・m
- ✓ 締付能力は普通ボルトM12〜M36・高力ボルトM10〜M27とシリーズ最大
- ✓ オートストップ(正転)とオートスロー(逆転)を搭載。Bluetooth蓄電池+アプリで細かく設定可能
- ✓ 質量3.9kg・IP56。希望小売価格は本体のみ(NN)57,100円・フルセット(2XPSZ)115,800円(税別)
本ページのスペックは2026年7月28日時点のHiKOKI公式製品ページの公表値です。
WR36DF 基本スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 電圧 | 36V(マルチボルト) |
| 最大締付けトルク | 1,400N・m(14,286kgf・cm)/気温20℃満充電時 |
| 最大ゆるめトルク | 2,100N・m |
| 締付能力 | 普通ボルト M12〜M36 / 高力ボルト M10〜M27 |
| 先端形状 | 四角ドライブ19mm |
| 無負荷回転数 | 1: 0〜600 / 2: 0〜900 / 3: 0〜1,200 / 4: 0〜1,500 min-1 |
| 打撃数 | 1: 0〜1,600 / 2: 0〜1,900 / 3: 0〜2,200 / 4: 0〜2,600 min-1 |
| 機体寸法 | 221×290×42mm(BSL36A18BX装着時) |
| 質量 | 3.9kg(BSL36A18BX装着時) |
| モーター | 直流ブラシレスモーター |
| 保護等級 | IP56(防じん・耐水) |
| 振動3軸合成値 | 17.7m/s2 |
| 使用可能蓄電池 | マルチボルト蓄電池(残量表示付) |
| 本体のみの設定 | あり(NN) |
| 希望小売価格(税別) | NN 57,100円 / 2XPSZ 115,800円 |
WR36DFの特徴
締付け1,400N・m・ゆるめ2,100N・mのシリーズ最強クラス
公式サイトでは、2022年12月現在の国内電動工具メーカーのコードレスインパクトレンチにおいてクラスNo.1トルクと表記されています(当社調べ)。最大ゆるめトルク2,100N・mは「3秒以内に緩められるM30高力ナットの締付けトルク」を基準にした値です。
オートストップ(正転)とオートスロー(逆転)
オートストップは打撃開始後1.2秒で自動停止し、締め過ぎを防ぎます。回転数は600/900/1,200/1,500min-1の4段から選択でき、公式では600が鉄骨の仮締め、900がトラックのホイールナットや配管仮締め、1,200が重機や橋梁の仮締めといった目安が示されています。逆転側のオートスローは、ゆるみ検知後に一時停止し0.5秒後に350min-1で再起動する動作でナット脱落を抑えます。
Bluetooth蓄電池+アプリでカスタマイズできる
Bluetooth蓄電池を装着し「HiKOKI TOOLS」アプリを使うと、カスタマイズモードで回転数を4段から選び、オートストップ時間を0.1〜10秒の範囲で設定できます。別売のカラープレートで外観を変えることもできます。
トルクと質量で見る位置づけ
WR36DFは1,400N・mでシリーズ最上位。19mm角のWR36DAが1,100N・m、12.7mm角のWR36DE/WR36DHはそれぞれ630N・m/350N・mです。
インパクトレンチはゆるめトルクの方が高く公表されるのが通例です。WR36DFは締付け1,400N・mに対しゆるめ2,100N・m、18V機のWR18DHは締付け310N・mに対しゆるめ550N・mとされています。
バッテリー互換情報
WR36DFはマルチボルト蓄電池(残量表示付)専用です。フルセット(2XPSZ)にはBSL36A18BX×2個と急速充電器UC18YDL2(実用充電 約19分/満充電 約25分)が付属します。
アプリでのカスタマイズにはBluetooth対応蓄電池が必要です。従来のBSL3620/BSL3625/BSL3626/BSL3660、BSL18XX、BSL14XXシリーズは使用できません。
⚠ 購入前に確認したい注意点
- 差込角は19mm。乗用車のタイヤ交換(一般に12.7mm角)用途には向きません。
- ソケットは別売です。サイドハンドルセットも別売(コードNo.379489・1,500円)です。
- オートスローはナット脱落を「補助的に」抑える機能で、条件によっては不意に脱落する可能性があります。
- アプリ設定にはBluetooth蓄電池が必要で、標準の蓄電池構成では使えない場合があります。
WR36DF の購入先
本体のみ(NN)は、すでにマルチボルト蓄電池を持っている人向けの構成です。価格は変動するため、最新価格は各ショップでご確認ください。
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メーカー公式の製品情報はHiKOKI公式 WR36DF製品ページで確認できます。
ネット上の評判まとめ
公開されている実機レビュー記事・販売店の解説・価格比較サイトの記載から、複数の情報源で共通して確認できた傾向のみを中立的に整理しています。使用感は用途・個体・作業環境によって差があるため、参考情報としてお読みください。(整理時点:2026年8月2日)
- ゆるめ性能:最大ゆるめトルク2,100N・mが最大締付け1,400N・mの約1.5倍に設定されており、固く締まったボルトを緩める用途での余裕が評価されています。
- 前機種からの出力向上:WR36DA(最大締付け1,100N・m)に対して約30%の締付けトルク向上。それでいて本体サイズ・質量はほぼ同等で、乗り換え時に扱いづらさを感じにくいという指摘があります。
- 締め過ぎ防止と設定機能:オートストップ機能に加え、Bluetooth蓄電池と専用アプリを組み合わせた設定調整に触れるレビューが複数あります。
- 固着ボルトでは限界もある:エア工具より軽い点を評価しつつ、強く固着した大径ボルトは緩められなかったとする購入者レビューが見られます。カタログトルク=あらゆる固着に対応、とは限りません。
- 競合との実用差は小さい:マキタ TW001G とのカタログスペック差は数%程度にとどまり、実用上は誤差範囲とする比較評価があります。トルク数値だけでなく、手持ちのバッテリー資産で選ぶ方が現実的という見方です。
- 本体は大型クラス:差込角25.4mmの大型レンチであり、狭所や軽作業中心の用途では上位トルクを持て余す可能性が指摘されています。
参照した主なレビュー・解説:カワズ君の工具沼(WR36DF 比較レビュー)/ビルディマガジン(新製品レビュー)/VOLTECHNO(製品解説)/価格.com(WR36DF 価格比較・ユーザーレビュー)。※各サイトの評価は執筆時点のものです。当サイトが実機を計測した結果ではありません。
よくある質問
WR36DFの最大締付けトルクはどれくらいですか?
HiKOKI公式仕様値で最大締付けトルク1,400N・m(14,286kgf・cm)です。気温20℃・満充電時、M30高力ボルト(強度区分F10T)を六角ソケットで3秒締め付けた条件の値です。最大ゆるめトルクは2,100N・mと公表されています。
WR36DFのオートストップ機能とは何ですか?
正転時に、打撃開始から設定時間で自動停止してボルトの締め過ぎを防ぐ機能です。標準では打撃開始後1.2秒で停止し、Bluetooth蓄電池と「HiKOKI TOOLS」アプリを使うカスタマイズモードでは0.1〜10秒の範囲で設定できます。
WR36DFのオートスロー機能は何のためにありますか?
逆転(ゆるめ)時にナットの脱落を防ぐ補助機能です。ボルトのゆるみを検知すると一時停止し、0.5秒後に350min-1で再起動します。ただしナットの脱落を完全に防ぐものではないため、作業時の注意は必要です。
WR36DFで使えるバッテリーは何ですか?
マルチボルト蓄電池(残量表示付)です。フルセット(2XPSZ)にはBSL36A18BX×2個と急速充電器UC18YDL2が付属します。BSL3620/3625/3626/3660およびBSL18XX・BSL14XXシリーズは使用できません。
WR36DFとWR36DAの違いは何ですか?
締付能力と機能です。WR36DFは最大締付けトルク1,400N・m・普通ボルトM12〜M36・高力ボルトM10〜M27で、オートストップ/オートスローとアプリ設定に対応します。WR36DAは1,100N・m・普通ボルトM12〜M30・高力ボルトM10〜M24で、打撃力4段切替を備えます。質量はWR36DF 3.9kg、WR36DA 3.8kgとほぼ同等です。
関連ページ
▶ 関連図鑑ページ HiKOKI WR36DA|最大締付1,100N・m・四角ドライブ19mmのスペック・特徴
▶ 関連図鑑ページ HiKOKI WR36DE|最大締付630N・m・質量2.7kgのスペック・特徴
▶ 関連図鑑ページ HiKOKI WR36DH|最大締付350N・m・質量2.0kgのスペック・特徴
▶ 関連ガイド インパクトレンチの選び方|動力源・トルク・差込角を用途別に整理
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出典
HiKOKI公式サイト「コードレスインパクトレンチ:WR36DF」(2026年7月28日確認)
