HiKOKI DV12DD|10.8Vコードレス振動ドライバドリル 最大トルク低速38N・m・全長162mm・モルタルφ8mmのスペックと特徴【工具図鑑】

HiKOKI DV12DD 10.8Vコードレス振動ドライバドリルのイラスト(キーレスチャック)

HiKOKI DV12DD は、10.8Vクラスで唯一「ブラシレスモーター+振動モード」を両立させた振動ドライバドリルです。コンクリート・モルタルへの下穴あけまで1台でこなしたいが、18V機は重くて取り回しが悪い——という現場向けの型番です。最大トルクは低速38N・m、全長162mm、質量1.2kg(BSL1250MT装着時)。

この記事のポイント

  • 最大締付トルクは低速38N・m/高速15N・m。ドリル・ドライバ・振動の3モード切替と20段クラッチを搭載
  • 全長162mmは発売時点で10.8V振動ドライバドリルのクラス最短。質量1.2kgで長時間の頭上作業でも負担が小さい
  • ブラシレスモーター採用により、旧型DV12DA比で高速回転数は1,400→1,700min⁻¹、振動3軸合成値は15.0→12.8m/s²に改善
  • モルタルはφ8mmまで対応。木材φ29mm・鋼材φ10mmの穴あけ能力はDV12DAと同一で、差は速度・振動・モーター方式に出る

本ページのスペックは2026年8月4日時点のHiKOKI公式製品ページの記載値です。価格・仕様は改良により予告なく変更される場合があります。

目次

DV12DD の基本スペック

項目DV12DD
電圧10.8V(スライド式リチウムイオン BSL12XXシリーズ)
モーター直流ブラシレスモーター
先端形状キーレスチャック(最大把握径10mm)
最大締付トルク低速 約38N・m / 高速 約15N・m
無負荷回転数低速 0〜440min⁻¹ / 高速 0〜1,700min⁻¹
打撃数低速 0〜6,600min⁻¹ / 高速 0〜25,500min⁻¹
穴あけ能力木材 φ29mm/鋼材 φ10mm/アルミ φ12mm/モルタル φ8mm
ねじ締付能力小ねじ φ6mm/木ねじ 呼び径5.8×長さ45mm(下穴あり)
クラッチ20段+ドリル/振動モード
機体寸法162×219×74mm(BSL1250MT装着時)
質量1.2kg(BSL1250MT装着時)
振動3軸合成値回転+打撃 12.8m/s² / 回転 <2.5m/s²
充電時間約30分(BSL1250MT+UC12SDL)
希望小売価格(税別)本体のみ(NN) 23,600円 / (2LS) 48,600円 / (2JS) 50,800円

出典:HiKOKI公式製品ページ(2026年8月4日時点)。締付トルクは剛性体締付トルク。

ブラシレス化で何が変わったか

DV12DDの位置づけを一言でいえば、旧型DV12DAの「穴あけ能力はそのまま、速度・振動・全長を改善した上位機」です。木材φ29mm・鋼材φ10mm・アルミφ12mm・モルタルφ8mmという穴あけ能力、および低速側の最大トルク38N・mは両機で完全に同一です。つまり「開けられる穴の大きさ」は変わりません。

差が出るのは作業のスピードと快適性です。高速側の無負荷回転数は1,400→1,700min⁻¹(+21%)、高速側の打撃数は21,000→25,500min⁻¹(+21%)に上がり、モルタル穴あけの実作業が速くなります。全長は181mm→162mmと19mm短縮され、根太間や設備配管まわりのような狭所での取り回しが明確に向上します。

見落とされがちですが、振動3軸合成値が15.0→12.8m/s²へ約15%低減している点も実務的な差です。振動工具は1日の使用時間管理が求められるため、同じ作業量なら振動値の低い機種のほうが運用しやすくなります。

DV12DD(オレンジ)と DV12DA(グレー)の実数値比較無負荷回転数 高速(min⁻¹)1,700 DV12DD1,400 DV12DA打撃数 高速(min⁻¹)25,500 DV12DD21,000 DV12DA全長(mm)※短いほど良162 DV12DD181 DV12DA振動3軸合成値(m/s²)※低いほど良12.8 DV12DD15.0 DV12DA

出典:HiKOKI公式製品ページ(2026年8月4日時点)。全長と振動値は数値が小さいほど有利。

🔋 バッテリー互換情報

DV12DDが使えるのはスライド式10.8V「BSL12XX」シリーズです。付属構成の BSL1250MT(5.0Ah) のほか、Bluetooth連動に対応する BSL1250MBT、容量の小さいBSL1240M(4.0Ah)・BSL1220M(2.0Ah)も装着できます。同じ10.8Vクラスの DS12DDWH12DD とバッテリーを共用できるため、10.8Vで揃えるほど本体のみ(NN)購入の費用対効果が上がります。充電器は UC12SDL(BSL1250MTを約30分)と UC12SL のどちらも使えます。

⚠ 購入前に確認したい2点

第一に、DV12DDはコンクリート用のハンマドリルではありません。振動モードはモルタルφ8mmまでが公式の能力で、鉄筋コンクリートへのアンカー施工にはSDSプラスのハンマドリルが必要です。第二に、10.8Vクラスであるため木材φ29mmを超える大径の穴あけや連続作業は18V・36V機の領域です。用途がコンクリート寄り・大径寄りなら、最初から上位クラスを検討したほうが結果的に安く済みます。

DV12DD の購入先

本体のみ(NN)は希望小売価格23,600円(税別)ですが、実売はこれを下回ることが多い型番です。バッテリーを既に持っているなら(NN)、10.8Vを新規に導入するならバッテリー2個+充電器+ケースの(2LS)/(2JS)が基準になります。

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よくある質問

DV12DD と DV12DA はどちらを買うべきですか?

穴あけ能力(木材φ29mm・鋼材φ10mm・モルタルφ8mm)と低速最大トルク38N・mは同一のため、価格を優先するならDV12DA、作業速度と取り回しを優先するならDV12DDです。DV12DDは高速回転数が1,700min⁻¹(DV12DAは1,400min⁻¹)、全長162mm(同181mm)、振動3軸合成値12.8m/s²(同15.0m/s²)と、速度・狭所性・振動のすべてで上回ります。

DV12DD でコンクリートに穴はあけられますか?

公式の穴あけ能力はモルタルφ8mmまでです。モルタルやALCへの下穴は可能ですが、鉄筋コンクリートへのアンカー施工は想定されていません。コンクリートを扱うならSDSプラス方式のハンマドリルを選んでください。

DV12DD の最大トルクは何N・mですか?

剛性体締付トルクで低速 約38N・m/高速 約15N・mです。20段クラッチも備え、クラッチ1で約0.6N・m、クラッチ20で約4.0N・mに設定されています。

DV12DD にはどのバッテリーが使えますか?

スライド式10.8V「BSL12XX」シリーズです。BSL1250MT(5.0Ah)、BSL1250MBT、BSL1240M(4.0Ah)、BSL1220M(2.0Ah)が装着できます。BSL1250MT使用時の1充電あたり作業量は木ねじ締付 約340本、モルタル穴あけ 約55個が公式の目安です。

出典

  • 工機ホールディングス株式会社 HiKOKI 公式製品ページ「コードレス振動ドライバドリル DV12DD」(2026年8月4日確認)
  • 工機ホールディングス株式会社 HiKOKI 公式製品ページ「コードレス振動ドライバドリル DV12DA」(2026年8月4日確認)

関連ページ:電動工具の選び方 完全ガイドHiKOKI DV12DA(旧型)HiKOKI DS12DD(振動なしドライバドリル)インパクトドライバとドライバドリルの違い

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この記事を書いた人

モノ図鑑編集部です。電動工具の型番スペックをメーカー公式情報で確認し、図鑑形式で比較できるよう整理しています。実務での使い勝手とバッテリー互換性を重視する編集方針です。

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