刈込み幅を450mmから560mmへ110mm広げるために、質量が2.2kgから4.1kgへ1.9倍になるのがCH3656DAです。刃の往復速度そのものは18VのCH1845DAが1,700min⁻¹で上回っており、36V機が買っているのは「速さ」ではなく1充電あたり約62.5分という止まらずに刈り続けられる時間です。庭木が数本なら450mm、生垣が長く続く現場なら560mmが分岐点になります。
- ✓ 刈込み幅は450mm対560mm。差は110mm(1.24倍)
- ✓ 質量は2.2kg対4.1kg。幅の伸び以上に1.86倍重くなる
- ✓ 最高ストローク数は1,700min⁻¹対1,500min⁻¹で18V機が速い
- ✓ 1充電の作業量は約40分対約62.5分。36V機が約1.6倍
- ✓ 充電時間は約60分対約25分。36V機が約1/2.4
- ✓ 電池に互換はなく、18V機と36V機で蓄電池を共用できない
本記事のスペックは2026年9月6日時点のHiKOKI(工機ホールディングス)公式サイトの製品ページに掲載された値です。価格は希望小売価格(消費税別)。
| 項目 | CH1845DA | CH3656DA |
|---|---|---|
| 電圧 | 18V | 36V(マルチボルト) |
| 刈込み幅 | 450mm | 560mm |
| 無負荷ストローク数 | 1,700min⁻¹(固定) | 1,000〜1,500min⁻¹(4段階) |
| 刈込みできる枝の太さ | 15mm | 公式に記載なし |
| 機体寸法(全長×全高×全幅) | 807×164×174mm | 1,090×176×239mm |
| 質量 | 2.2kg(BSL1820M・付属ブレード込) | 4.1kg(蓄電池装着時) |
| 使用可能蓄電池 | 18V(BSL18XXシリーズ)/マルチボルト | マルチボルト蓄電池(残量表示付)のみ |
| 付属蓄電池 | BSL1820M(18V-2.0Ah) | BSL36A18X(36V-2.5Ah/18V-5.0Ah) |
| 充電器 | UC18YKSL | UC18YDL2(冷却機能付) |
| 充電時間 | 約60分 | 約25分 |
| 1充電当たりの作業量 | 約40分(生垣刈込み・2.0Ah) | 約62.5分(BSL36A18・LED4個点灯時) |
| チップレシーバ | 標準付属 | 記載なし |
| 希望小売価格(本体のみ・税別) | 33,400円〈(SC)(NN)〉 | 43,000円〈(NN)〉 |
刈込み幅は1.24倍、質量は1.86倍
CH1845DAの刈込み幅450mmに対し、CH3656DAは560mm。差は110mmで倍率にすると1.24倍です。ところが質量は2.2kgから4.1kgへ増え、こちらは1.86倍。刃が長くなった分以上に本体が重くなるのがこの2機種の関係です。全長も807mmから1,090mmへ283mm伸びるため、狭い通路や植え込みの間で取り回す場面ではCH1845DAのほうが素直に扱えます。
逆に、脚立の上から生垣の天端を一直線に均すような作業では、刃が長いほど刈り直しが減ります。560mmは一度に受け持てる面が広く、往復回数そのものを減らせるため、生垣の総延長が長いほどCH3656DAの重さは投資として回収しやすくなります。
速いのは18V機。36V機が買っているのは「時間」
見落とされやすいのが無負荷ストローク数です。CH1845DAは1,700min⁻¹の固定、CH3656DAは1,000〜1,500min⁻¹の4段階切替。最高速で比べるとCH1845DAのほうが200min⁻¹速いため、細い枝を軽くなでるように刈り込むテンポは18V機に分があります。
CH3656DAの4段階は速さを競うための機能ではなく、低速側を太めの枝や仕上げの整枝に、高速側を細めの枝や深い刈込みに割り当てるための調整幅です。そして36V機の本当の差は連続作業時間で、CH3656DA約62.5分に対しCH1845DA約40分。さらに充電時間が約25分と約60分なので、電池1本での作業時間が長く、切れても復帰が速いという二重の差がつきます。
蓄電池は共用できない
| CH1845DAが使える電池 | 18Vスライド式リチウムイオン電池(BSL18XXシリーズ)/マルチボルト蓄電池(残量表示付) |
|---|---|
| CH3656DAが使える電池 | マルチボルト蓄電池(残量表示付)のみ |
| 両機で共用できる電池 | マルチボルト蓄電池(BSL36A18Xなど)。ただしCH1845DAの付属はBSL1820M |
| 使えない電池 | BSL3620/BSL3625/BSL3626/BSL3660などの旧型。CH3656DAはBSL18XX・BSL14XXシリーズも不可 |
| 充電器 | CH1845DAはUC18YKSL、CH3656DAはUC18YDL2(冷却機能付) |
つまりマルチボルト蓄電池を先に持っている人だけが、2台で電池を共用できます。18Vの電池資産しかない場合、CH3656DAを買うと蓄電池と充電器を一式そろえ直すことになり、実質的な出費は本体価格差の1万円弱では収まりません。
- 型番末尾の表記でセット内容が変わります。CH1845DAは(SC)(BG)が蓄電池1個+急速充電器付きで41,800円、(SC)(NN)が本体のみで33,400円。CH3656DAは(2XPZ)が93,500円、(XPZ)が68,100円、(NN)が本体のみ43,000円(いずれも税別)。
- CH1845DAの(SC)は超高級ブレード(同長三面研磨刃)が標準付属する上位仕様の表記です。(SC)が付かない構成は特殊コーティングブレードになります。
- CH3656DAの1充電約62.5分はBSL36A18使用時・LED4個点灯時の目安値で、刈込む庭木の種類や刃の切れ味で変わります。CH1845DAの約40分もBSL1820M(2.0Ah)使用時の目安です。
- CH3656DAの公式仕様には刈込みできる枝の太さの記載がありません。太枝の可否を条件に選ぶ場合は販売店に確認してください。
購入先
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刈込み幅450mm・BSL1820M+UC18YKSL付きの構成です。本体のみが必要な場合は(SC)(NN)表記を確認してください。
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蓄電池・充電器は別売です。セット品(XPZ/2XPZ)を探す場合は型番末尾の表記を確認してください。
よくある質問
CH1845DAとCH3656DAはどちらが速く刈れますか?
刃の往復速度だけで見るとCH1845DAです。無負荷ストローク数はCH1845DAが1,700min⁻¹の固定、CH3656DAが1,000〜1,500min⁻¹の4段階で、最高速はCH1845DAが200min⁻¹上回ります。ただしCH3656DAは刈込み幅が560mmと110mm広いため、生垣の面を一度に処理する量では上回ります。
CH1845DAとCH3656DAで蓄電池は共用できますか?
マルチボルト蓄電池(残量表示付)であれば共用できます。CH3656DAはマルチボルト蓄電池専用で、18VのBSL18XXシリーズや14.4VのBSL14XXシリーズは使えません。CH1845DAの標準付属はBSL1820M(18V-2.0Ah)なので、この電池をCH3656DAに使うことはできません。
1充電でどれだけ刈れますか?
公式の目安はCH1845DAがBSL1820M(2.0Ah)で生垣刈込み約40分、CH3656DAがBSL36A18使用時・LED4個点灯時で約62.5分です。CH3656DAは従来機CH36DLの約50分から約25%向上したとされています。いずれも庭木の種類や刃の切れ味で変わる目安値です。
本体のみだと価格差はいくらですか?
希望小売価格(税別)でCH1845DAの(SC)(NN)が33,400円、CH3656DAの(NN)が43,000円で、差は9,600円です。ただしCH3656DAはマルチボルト蓄電池とUC18YDL2が別途必要になるため、電池資産がない場合の実質差はこれより大きくなります。
出典
HiKOKI(工機ホールディングス)公式サイト「コードレス植木バリカン CH1830DA/CH1835DA/CH1840DA/CH1845DA」製品ページ/「コードレス植木バリカン CH3656DA」製品ページ(いずれも2026年9月6日確認)。価格は希望小売価格(消費税別)。
▶ HiKOKI CH1845DAを含む18Vシリーズ4機種の違い
