マキタ TW004GとTW001Gの違い|320N・mと1,350N・m、差込角で選ぶ

マキタ TW004GとTW001Gの比較イラスト。左がコンパクトなTW004G、右が大型のTW001Gで、どちらも先端は四角ドライブアンビル、スライド式40Vmaxバッテリ装着

マキタ TW004GとTW001Gの違いは、差込角(12.7mmと19mm)と最大締付けトルク(320N・mと1,350N・m)で、選ぶ基準は「どのボルトを締めるか」です。住宅建築の羽子板ボルトやタイヤ交換など中トルク帯を数こなすならTW004G、鉄骨の本締めや大型車両・重機の整備で1,000N・m超が要るならTW001Gになります。どちらも40Vmax(直流36V)のマキタXGTシリーズで、バッテリと充電器は共用できます。

主な違いは5点です。最大締付けトルクは320N・mと1,350N・m(4.2倍)、差込角は12.7mmと19mm、質量は1.8kgと3.8kg(2.1倍)、全長は144mmと217mm、締付け能力(普通ボルト)はM10〜M20とM12〜M36。トルクが4.2倍になる代わりに質量も2倍以上になるため、能力ではなく用途で選び分けます。

この記事のポイント

  • 中トルク帯(普通ボルトM10〜M20)を数こなすなら TW004G(320N・m・1.8kg・全長144mm)
  • 鉄骨本締め・重機整備など1,000N・m超が要るなら TW001G(1,350N・m・3.8kg・差込角19mm)
  • ソケットは互換なし。12.7mm角と19mm角で使い回せない
  • バッテリ(BL40xx系)と充電器(DC40RA等)は40Vmaxで共用できる
  • 防じん・防水はどちらもAPT/IP56相当

本ページのスペックは2026年9月11日時点のマキタ公式製品ページ(TW004G/TW001G)の掲載値です。工具全体の選び方は電動工具の選び方 完全ガイド、インパクトレンチの用途別の選定はインパクトレンチの選び方を参照してください。

目次

スペック比較表(TW004G / TW001G)

項目TW004GTW001G
電源直流36V(40Vmax)直流36V(40Vmax)
最大締付けトルク320N・m1,350N・m
角ドライブ(差込角)12.7mm(ピン式ソケット専用)19mm
締付け能力(普通ボルト)M10〜M20M12〜M36
締付け能力(高力ボルト)M10〜M16M10〜M27
回転数(最速)0〜3,200min⁻¹0〜1,800min⁻¹
打撃数(最速)0〜4,000min⁻¹0〜2,300min⁻¹
本機寸法(長×幅×高)144×86×248mm217×94×297mm
質量(バッテリ含む)1.8kg3.8kg
防じん・防水APT/IP56APT/IP56
本体のみの型番TW004GZ(31,900円・税別)TW001GZ(標準小売価格は公式非掲載)

出典:マキタ公式製品ページ(TW004G/TW001G)2026年9月11日時点。

数値で見る差:トルク・質量・全長

図解:3項目の差をグラフで見る

最大締付けトルク(N・m)TW004G 320TW001G 1,350質量(kg・バッテリ含む)TW004G 1.8TW001G 3.8全長(mm)TW004G 248TW001G 297出典:マキタ公式スペック。棒の長さは各項目の最大値を基準にした比率表示。

TW004G(オレンジ)と TW001G(チャコール)の比較

最大トルク320N・m1350N・m 質量1.8kg3.8kg 全長144mm217mm

棒の長さは各項目の最大値を基準にした相対表示です。

トルクは4.2倍差ですが、実務で先に効いてくるのは差込角の違いです。TW004Gは12.7mm角(ピン式ソケット専用)、TW001Gは19mm角で、ソケットは相互に使い回せません。手持ちのソケットが12.7mmだけならTW001Gを選んだ時点で買い足しが発生します。変換アダプタで無理に使うと、アダプタ側の強度が上限になり本来のトルクを活かせません。

回転数・打撃数はTW004Gのほうが高く(最速0〜3,200min⁻¹/0〜4,000min⁻¹)、締める本数が多い現場ではこちらが速い。TW001Gは0〜1,800min⁻¹/0〜2,300min⁻¹と低めで、その代わり1発あたりの打撃エネルギーが大きく、固着したボルトを緩める用途に向きます。

どちらを選ぶか:用途別の判断

図解:用途別チェックリスト

TW004G が向く人

☑ 乗用車・軽トラのタイヤ交換が主用途
☑ M20までの一般ボルトを扱う
☑ 頭上・狭所で長時間持つ(1.8kg/全長248mm)
☑ 12.7mm角のピン式ソケットを持っている

TW001G が向く人

☑ 鉄骨・大型車など M22 以上の本締めがある
☑ 高力ボルト M27 まで対応させたい
☑ 19mm角のソケット資産がある
☑ 3.8kg・全長297mmを許容できる作業姿勢

出典:マキタ公式スペック(締付け能力の範囲に基づく整理)

TW004Gが向く人:住宅建築の羽子板ボルト・皿座金、仮設足場、乗用車のタイヤ交換(仮締め)、設備配管のアンカー締結など、M20以下のボルトを1日に何十本も締める作業。全長144mmは18V機と同等で、狭所や頭上作業でも取り回せます。質量1.8kgは長時間の保持でも現実的な重さです。

TW001Gが向く人:鉄骨の本締め、大型車両・重機・農機のホイールナットや足回り、プラント設備の大径ボルトなど、M27級の高力ボルトを扱う作業。AC100Vの電動インパクトレンチや大型エアツールの置き換えとして成立するトルクで、電源の取れない現場ほど価値が出ます。ただし3.8kgは連続保持がきつく、反力も大きいので受け手の確保が前提です。

迷ったときの基準は「M20を超えるボルトを締めるか」の1点です。超えないならTW004Gで足り、超えるならTW004Gでは能力不足でトルク管理もできません。両方の現場がある場合、2台持ちが結局は速い、というのがこのクラスの実情です。同じ40Vmaxのインパクトレンチ全体の位置づけはマキタ 充電式インパクトレンチ 全機種 横断比較で確認できます。

🔋 バッテリー・充電器の互換

  • どちらもマキタ 40Vmax(XGT)シリーズ。BL4020/BL4025/BL4040/BL4040F などのスライド式バッテリを共用できます
  • 充電器は DC40RA などの40Vmax用が共通(BL4025でDC40RA使用時:実用充電約19分・フル充電約28分)
  • 18V(LXT)のバッテリはそのままでは使えません。18V資産を活かす場合はアダプタの有無と保証条件を販売店に確認してください
  • 本体のみ(TW004GZ/TW001GZ)はバッテリ・充電器・ソケットが別売です

⚠ 購入前に確認したい注意点

  • ソケットの差込角は12.7mmと19mmで非互換。変換アダプタ使用時はアダプタ側の強度が上限になります
  • 乗用車のホイールナットは規定トルク100〜120N・m前後。TW001Gの1,350N・mは10倍以上あるため、最終締めは必ずトルクレンチで行ってください
  • TW004Gの12.7mm角はピン式ソケット専用。手持ちのボール式ソケットは装着できない場合があります
  • 価格・在庫は変動します。本ページの実勢価格は取得日時点の参考値です

TW004G・TW001Gの購入先

⚠ 買う前に確認したい3点

・角ドライブが 12.7mm と 19mm で異なるため、ソケットは共用できません。手持ち資産の差込角を先に確認してください。
・TW004G はピン式ソケット専用です。Oリング/ピン抜けに対応しない安価な汎用ソケットは使えない場合があります。
・どちらも本体のみ(TW004GZ/TW001GZ)の販売があります。バッテリ・充電器の有無で価格が大きく変わるため、商品名の型番末尾を必ず確認してください。

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よくある質問

TW004GとTW001Gでソケットは共用できますか?

共用できません。TW004Gの角ドライブは12.7mm(ピン式ソケット専用)、TW001Gは19mmで、規格が異なります。変換アダプタを介して使うことは物理的には可能ですが、その場合はアダプタ側の強度が締付けトルクの上限になり、TW001G本来の1,350N・mは活かせません。

タイヤ交換が目的ならどちらですか?

乗用車・小型トラックのホイールナットは規定トルク100〜120N・m前後なので、320N・mのTW004Gで十分です。TW001Gは能力過剰で、質量3.8kgの取り回しも不利になります。いずれの機種でもインパクトレンチは仮締めまでとし、最終締めはトルクレンチで規定値に合わせてください。

バッテリーと充電器は使い回せますか?

使い回せます。どちらもマキタ40Vmax(XGT)シリーズで、BL4020/BL4025/BL4040/BL4040F などのスライド式バッテリと、DC40RA などの40Vmax用充電器を共用できます。18V(LXT)のバッテリはそのままでは装着できません。

TW004Gで鉄骨の本締めはできますか?

できません。TW004Gの締付け能力は高力ボルトでM10〜M16までで、M20以上の高力ボルトを扱う本締めは対象外です。M10〜M27の高力ボルトに対応するTW001G、または規定トルクで管理できるシャーレンチ・トルクレンチを使ってください。

出典

  • マキタ公式製品ページ「充電式インパクトレンチ TW004G」(トルク・寸法・質量・回転数・打撃数・価格/2026年9月11日確認)
  • マキタ公式製品ページ「充電式インパクトレンチ TW001G」(トルク・寸法・質量・締付け能力/2026年9月11日確認)
  • マキタ公式「40Vmax(XGT)バッテリ・充電器 適合表」(BL40xx系・DC40RAの充電時間/2026年9月11日確認)

関連ページ

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この記事を書いた人

モノ図鑑編集部です。電動工具の型番スペックをメーカー公式情報で確認し、図鑑形式で比較できるよう整理しています。実務での使い勝手とバッテリー互換性を重視する編集方針です。

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