HiKOKI DS12DA vs WH12DA|最大トルク38N・mと110N・m、キーレスチャックと打撃機構で分かれる10.8V 2機種の選び分け【2026年比較】

DS12DA ドライバドリルのキーレスチャックとWH12DA インパクトドライバの六角ビットホルダーを並べた比較図

穴あけを含む作業ならDS12DA、長いビスを速く大量に打つならWH12DAです。どちらもHiKOKIの10.8Vスライド式電池を使う質量1.1kgの小型機ですが、DS12DAは最大把握径10mmのキーレスチャックと20段クラッチを備えたドライバドリル、WH12DAは六角軸6.35mm専用で打撃機構を持つインパクトドライバで、できる作業がはっきり分かれます。

この記事のポイント

  • DS12DAはキーレスチャック(最大把握径10mm)で丸軸ドリルが使え、木材φ29mm・鋼材φ10mmの穴あけに対応
  • WH12DAは打撃機構で最大110N・m。無負荷回転数0〜2,700min-1・打撃数0〜3,200min-1と締め込みが速い
  • 質量はどちらも1.1kg(蓄電池装着時)。全長はDS12DA 166mm、WH12DA 150mm
  • 電池はBSL12XXシリーズ、充電器UC12SLで共通。2台目は本体のみ(NN)が現実的

スペックは2026年8月1日時点のHiKOKI公式製品ページに基づきます。

目次

DS12DA と WH12DA のスペック比較

項目DS12DA(ドライバドリル)WH12DA(インパクトドライバ)
先端形状キーレスチャック 最大把握径10mm六角軸二面幅6.35mm
打撃機構なし(20段クラッチ)あり(0〜3,200min-1
最大トルク低速 約38N・m / 高速 約17N・m
剛性体締付トルク
110N・m
M12高力ボルト・ヘグザゴンソケット使用時
無負荷回転数低速 0〜350 / 高速 0〜1,400min-10〜2,700min-1
穴あけ能力木材φ29mm / 鋼材φ10mm / アルミφ12mm記載なし(ねじ・ボルト締付が主用途)
締付能力小ねじ6mm / 木ねじ5.8×45mm小ねじ4〜8mm / 普通ボルトM5〜M12 / 高力ボルトM5〜M10
機体寸法166×217×65mm150×217×29mm(センタハイト)
質量1.1kg(蓄電池装着時)1.1kg(蓄電池装着時)
使用可能蓄電池BSL12XXシリーズBSL12XXシリーズ
希望小売価格(税別)2BS 31,000円 / NN 14,400円2BS 29,500円 / NN 13,700円
上位(ブラシレス)機DS12DD形WH12DD形

数値で見る3つの差

最大トルク(N・m)※測定条件は異なるDS12DA約38WH12DA110最高無負荷回転数(min-1)DS12DA1,400WH12DA2,700全長(mm・短いほど取り回しやすい)DS12DA166WH12DA150

最大トルクは測定条件が異なるため、数値の比率がそのまま実作業の差になるわけではありません。

DS12DAが向く作業

DS12DAの決定的な強みは先端がキーレスチャック(最大把握径10mm)であることです。丸軸のドリルビットやホールソー、かくはん棒などをそのまま咥えられるため、木材φ29mm・鋼材φ10mm・アルミφ12mmの穴あけができます。20段クラッチにより締付トルクを段階指定でき(1で約0.6N・m、20で約4.0N・m)、化粧材や薄板でねじを沈め過ぎたくない場面で効きます。低速側は0〜350min-1と粘り、木材の大径穴でも回転を保てます。

単機の詳細は HiKOKI DS12DA の図鑑ページ にまとめています。

WH12DAが向く作業

WH12DAは打撃機構で最大110N・mまで締め付けます。無負荷回転数0〜2,700min-1、打撃数0〜3,200min-1で、長いコーススレッドや普通ボルトM5〜M12、高力ボルトM5〜M10を短時間で締められます。全長150mmとDS12DAより16mm短く、センタハイト29mmで壁際や根太まわりに入りやすい形です。反面、先端は六角軸二面幅6.35mm専用で、丸軸ドリルは装着できません。

単機の詳細は HiKOKI WH12DA の図鑑ページ、機構そのものの違いは インパクトドライバーとドライバドリルの違い で解説しています。

用途別の選び分け

  • 棚・家具の組み立て、下穴あけもする → DS12DA
  • 石こうボード・野縁へのビス打ちが中心 → WH12DA
  • 65mm超の長尺ビスを大量に打つ → WH12DA
  • 金属穴あけ・かくはん・ホールソー → DS12DA(WH12DAは不可)
  • ボルト締め(M12まで) → WH12DA
  • ねじの沈み具合を細かく管理したい → DS12DA(20段クラッチ)

バッテリーと充電器は共通

2機種で共有できるもの

  • 使用可能蓄電池:スライド式リチウムイオン電池 BSL12XXシリーズ(両機共通)
  • 標準付属電池:BSL1220M(10.8V・2.0Ah)
  • 急速充電器:UC12SL(BSL1220Mで約30分)
  • 2台目を本体のみ(NN)で買えば、電池・充電器・ケースを使い回せます

10.8Vクラスの電池を新しく揃えるなら、容量と出力の考え方は HiKOKI BSL1250MBT の図鑑ページ が参考になります。

注意点

⚠ 買う前に確認したいこと

  • 2機種は代替関係ではありません。WH12DAでは丸軸ドリルによる穴あけができず、DS12DAでは長尺ビスの連続打ち込みで力不足になります。
  • トルク値の測定条件が違います。38N・mと110N・mは基準が異なるため、単純な倍率比較はできません。
  • どちらも直流(ブラシ)モーターです。連続使用が多いならブラシレスのDS12DD形・WH12DD形も検討対象になります。
  • (NN)は本体のみです。10.8Vの電池・充電器を持っていない場合は追加費用がかかります。

用途から工具を絞り込む手順は 電動工具の選び方 完全ガイド にまとめています。

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よくある質問

DS12DAとWH12DA、最初の1台にはどちらが向きますか?

穴あけを含む作業が入るならDS12DA、木工の組み立てや長いビスの本数が多いならWH12DAです。DS12DAは最大把握径10mmのキーレスチャックで丸軸ドリルが使え、20段クラッチでねじの締め込み量を管理できます。WH12DAは打撃機構で最大110N・mまで締め付けられますが、先端は六角軸二面幅6.35mm専用で丸軸ドリルは装着できません。

WH12DAの110N・mはDS12DAの38N・mの約3倍の力ですか?

数値上は約2.9倍ですが、測定条件が異なるため単純比較はできません。WH12DAの110N・mはM12高力ボルトをヘグザゴンソケットで締めたときの最大締付トルク、DS12DAの約38N・m(低速)はバネ性のない剛性体を全速回転からの衝撃で締めた剛性体締付トルクです。用途が違う以上、比率がそのまま作業能力の差になるわけではありません。

2機種でバッテリーは共通で使えますか?

どちらもスライド式リチウムイオン電池BSL12XXシリーズに対応し、標準付属はBSL1220M(10.8V・2.0Ah)、急速充電器はUC12SLで共通です。BSL1220M使用時の充電時間は両機とも約30分です。2台目を本体のみ(NN)で購入すれば、電池と充電器を使い回せます。

本体のみ(NN)とフルセット(2BS)はどちらを選ぶべきですか?

希望小売価格(税別)はDS12DAが2BS 31,000円・NN 14,400円、WH12DAが2BS 29,500円・NN 13,700円です。10.8Vの電池と充電器を既に持っているならNN、初めて10.8Vを導入するなら電池2個と急速充電器・ケースが付く2BSが基準になります。

出典

本記事のスペックは以下のメーカー公式製品ページに基づきます(2026年8月1日確認)。

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この記事を書いた人

モノ図鑑編集部です。電動工具の型番スペックをメーカー公式情報で確認し、図鑑形式で比較できるよう整理しています。実務での使い勝手とバッテリー互換性を重視する編集方針です。

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