結論から言うと、T-PWRバッテリーは手持ちのマルチボルト機すべてで使えるわけではありません。HiKOKIは公式ページで使用できない製品を型番で挙げており、その数は旧形を含めて33型番あります。逆に、箱やケースに新マルチボルトバッテリー対応マークがあれば使えるとも明記されています。ここでは公式の一覧をそのまま整理し、手元の1台が対象かどうかを確かめる順番をまとめます。
- ✓ 公式が挙げる使用不可は33型番。丸のこ・クリーナ・刈払機など高負荷や旧世代の機種に集中している
- ✓ 判断のいちばん確実な方法は、箱やケースの「新マルチボルトバッテリー対応マーク」の有無
- ✓ BSL3640MVTは36V-4.0Ah/18V-8.0Ah、出力2,160W、質量980g、希望小売価格33,000円(税別)
- ✓ BSL3650MVTは36V-5.0Ah/18V-10.0Ah、36,000円(税別)で2026年秋発売予定
- ✓ 使用不可の一覧は3640・3650の両方で同じ内容が掲げられている
本記事の数値は2026年9月26日時点のHiKOKI公式製品ページの記載にもとづきます。対象機種と価格は改訂されることがあるため、購入前に公式の最新表記を確認してください。
T-PWRバッテリー 3型番のスペック
| 項目 | BSL3640MVT | BSL3640MVBT | BSL3650MVT |
|---|---|---|---|
| 電圧-容量 | 36V-4.0Ah/18V-8.0Ah | 36V-4.0Ah/18V-8.0Ah | 36V-5.0Ah/18V-10.0Ah |
| 出力 | 2,160W | 2,160W | 2,160W |
| 寸法(全長×全幅×全高) | 134×83×77 mm | 134×83×77 mm | 127×83×76 mm |
| 質量 | 980g | 980g | 960g |
| Bluetooth機能 | なし | あり | なし |
| 充電時間 | 約40分(急速充電器使用時) | 約40分(急速充電器使用時) | 約50分(急速充電器使用時) |
| 希望小売価格(税別) | 33,000円 | 35,900円 | 36,000円 |
| コードNo./発売 | 0038-1989 | 0038-1992 | 0038-3725/2026年秋発売予定 |
T-PWRバッテリーが使えない機種(公式一覧の33型番)
HiKOKIはBSL3640MVT/BSL3640MVBTとBSL3650MVTの両ページに、同じ内容の「ご使用いただけない製品」を掲げています。下の表は公式の並び順をそのまま写したもので、公式がかっこで囲んでいる型番は旧形、注記が付く型番は「注記あり」と記しました。合計33型番です。
| No. | 型番 | 公式の表記 |
|---|---|---|
| 1 | AW18DBL | — |
| 2 | C18DBL | 旧形 |
| 3 | C3605DA | 旧形 |
| 4 | C3605DB | 旧形 |
| 5 | C3605DC | — |
| 6 | C18DYBL | — |
| 7 | C3605DYA | 旧形 |
| 8 | C3605DYB | — |
| 9 | C3605DYC | — |
| 10 | CD18DBL | 旧形 |
| 11 | CL18DSL | — |
| 12 | CR36DYA | 注記あり |
| 13 | CS3630DB | 注記あり |
| 14 | CS3635DB | 注記あり |
| 15 | G18DSL2 | — |
| 16 | N18DSL | — |
| 17 | NP18DSAL | 旧形 |
| 18 | R18DSAL | 旧形 |
| 19 | RP3608DA | 注記あり |
| 20 | RP3608DB | 注記あり |
| 21 | UB18DA | 注記あり |
| 22 | UB18DB | 注記あり |
| 23 | UB18DEL | 旧形 |
| 24 | UF18DSAL | — |
| 25 | UL18DA | 旧形 |
| 26 | UL18DSL | 旧形 |
| 27 | UM36DA | 注記あり |
| 28 | UR18DSDL | — |
| 29 | UR18DSML | 旧形 |
| 30 | US18DA | 注記あり |
| 31 | UV3628DA | 注記あり |
| 32 | VB3616DA | 注記あり |
| 33 | WHP18DA | — |
並びを見ると、C36xx系の丸のこやCS36xx系のチェンソーなど、大きな電流が流れる機種と、UB18DAやUR18DSDLのように初期世代の送風・冷暖機が目立ちます。一方で、インパクトドライバやドライバドリルといった締付け・穴あけ系の型番は一覧に挙がっていません。
手持ちの1台が対象かどうかを確かめる順番
最初に見るのは箱やケースの新マルチボルトバッテリー対応マークです。公式はこのマークがあれば使用できると明記しています。マークが見当たらないときは上の表に型番があるかを確かめ、それでも判断が付かない場合は取扱説明書の適用電池欄を見るか、販売店に型番を伝えて照会してください。充電側は急速充電器のUC36YSL2・UC18YDML・UC18YDL2が対応し、BSL3650MVTはUC18YDML(S)使用時で約50分と案内されています。
従来のマルチボルト蓄電池と比べてどれだけ伸びるか
公式は、出力2,160WのT-PWRバッテリーと出力1,440WのBSL36B18X/BSL36B18を比べた数値を公表しています。36V丸のこC3606DBで米ツガ材(厚さ60mm×長さ300mm)を押付荷重60Nで切る条件での自社検証です。既存のマルチボルト蓄電池の全体像はHiKOKI T-PWRバッテリー 早見表とマルチボルトX系の互換にまとめています。
- 形が入るかどうかと使えるかどうかは別。物理的に装着できても一覧にある機種では使わない
- 一覧は改訂される。購入前に公式ページの最新表記を見る
- BSL3650MVTは2026年秋発売予定で、時期と価格は変更されることがある
- 価格はいずれも希望小売価格(税別)で、実売とは異なる
購入先
T-PWRバッテリーは登場して間もないため、通販での取り扱いはまだ限られます。いま確実に手に入る同世代のマルチボルト蓄電池として、BSL36B18BXの実売を載せておきます。
よくある質問
T-PWRバッテリーが使えない機種はいくつありますか?
HiKOKI公式の「ご使用いただけない製品」には、旧形を含めて33型番が挙げられています。BSL3640MVT/BSL3640MVBTとBSL3650MVTのページで同じ内容が示されています。
手持ちの工具で使えるかどうかを見分ける方法はありますか?
箱やケースにある新マルチボルトバッテリー対応マークが目印です。公式はこのマークがあれば使用できると明記しています。マークが見つからないときは型番を公式の一覧と照らし合わせてください。
BSL3640MVTとBSL3650MVTはどちらを選べばよいですか?
容量を優先するならBSL3650MVT(36V-5.0Ah/18V-10.0Ah)、いま買えることを優先するならBSL3640MVTです。BSL3650MVTは2026年秋発売予定で、充電時間は約50分とBSL3640MVTの約40分より長めです。
従来のマルチボルト蓄電池と比べてどれくらい違いますか?
公式は出力1,440WのBSL36B18X/BSL36B18との比較として、最大出力が約1.5倍、稼働時間が約2倍、高負荷作業量が約1.75倍という自社検証値を公表しています。36V丸のこC3606DBで米ツガ材を切る条件での値です。
出典
HiKOKI公式「T-PWRバッテリー BSL3640MVT/BSL3640MVBT」(2026年9月26日確認)/HiKOKI公式「T-PWRバッテリー BSL3650MVT」(2026年9月26日確認)/関連記事はBSL36B18Xが使えない機種、工具選びの全体像は電動工具の選び方 完全ガイド。
