造作の見切り材・化粧材・額縁のように「打痕を残したくない」仕上げを、コンプレッサなしで打てる36Vのピン釘打機です。線径⌀0.6mmのピン釘を15〜35mmの5サイズで使い分けられ、質量は2.3kg。ドライバブレードを自分で交換できる構造になったのが従来機からの実務上の大きな変化です。ただし使用可能蓄電池はマルチボルトのみで、18V専用電池は使えません。
この記事の要点
- ✓使用釘は線径⌀0.6mmのピン釘、長さ15/19/25/30/35mmの5サイズ。装てん数は1連100本
- ✓質量2.3kg(BSL36A18X装着時)。仕上釘打機NT3640DAの2.6kgより軽く、タッカN1812DAの1.8kgより重い
- ✓1充電(2.5Ah)で約8,000本。充電は実用約19分・満充電約25分
- ✓ドライバブレードを付属の六角棒スパナで交換できる。詰まった釘もボルトを緩めるだけで除去可能
- ✓使用可能蓄電池はマルチボルト蓄電池(残量表示付)のみ。18V専用電池は非対応
本記事の数値はすべて2026年8月17日時点のHiKOKI公式製品ページの仕様表に基づきます。
NP3635DA 基本スペック
| 項目 | HiKOKI NP3635DA |
|---|---|
| 電圧 | 36V(マルチボルト蓄電池 BSL36A18X/36V-2.5Ah・18V-5.0Ah) |
| 使用釘(ピン釘) | 長さ15mm・19mm・25mm・30mm・35mm/線径⌀0.6mm |
| 装てん数 | 100本(1連) |
| モーター | 直流ブラシレスモーター |
| 機体寸法(全長×全高) | 227×270mm(BSL36A18X装着時) |
| 質量 | 2.3kg(BSL36A18X装着時) |
| 1充電当たりの打込み本数 | 約8,000本(2.5Ah・BSL36A18X) |
| 使用可能蓄電池 | マルチボルト蓄電池(残量表示付) |
| 充電器 | UC18YDL2(冷却機能付) |
| 充電時間 | 約19分(実用充電)/約25分(満充電) |
| 標準付属品 | ノーズキャップ2個・六角棒スパナ3mm・ドライバブレード・保護メガネ |
| 希望小売価格(税別) | XPZ 92,600円/NNK 62,300円 |
NP3635DAの特徴を仕様から読む
⌀0.6mmという線径が意味すること
この機種が扱うのは線径⌀0.6mmのピン釘です。仕上釘打機NT3640DAが扱う仕上釘より細く、打った跡が目立ちにくいのが役割です。逆に言えば保持力は仕上釘に劣るため、接着剤の仮押さえや化粧材の押さえといった「圧着している間だけ留めておく」用途が本来の守備範囲になります。仕上釘打機とピン釘打機は上位・下位の関係ではなく、釘そのものが違う別の道具です。
ドライバブレード交換機構という消耗品対策
公式が特徴として挙げているのがドライバブレードの交換機構です。破損・摩耗した際に付属の六角棒スパナ(3mm)で交換でき、標準付属品にドライバブレードが1本含まれています。細径のピン釘を打つ機構はブレード先端が消耗しやすく、ここが自分で直せるかどうかは稼働率に直結します。詰まった釘の除去もボルトを抜かずに緩めるだけで済む構造です。
質量2.3kgはHiKOKI釘打機の中でどの位置か
2.3kgは、同社の仕上釘打機NT3640DA(2.6kg)より軽く、18Vタッカ N1812DA(1.8kg)より重い位置です。コンクリート釘打機NC1840DAの4.9kgとは倍以上の差があり、片手で構えて狙う細かい作業が続く現場でも扱える重さに収まっています。
先端のスリム化と反動低減機構
ドライバブレード先端を細くし、ストレート部を長くすることで押し付けによる部材の打痕を目立ちにくくしています。あわせて反動低減機構により、反動による打込み力の低下やブレード先端の振れを抑え、釘浮きや部材の破損を減らすとしています(いずれも当社従来製品NP18DSALとの比較)。レスポンスも従来機比で約35%短縮と公式に明記されています。
バッテリーの互換と運用
バッテリー互換の要点
| マルチボルト蓄電池(残量表示付) | 使用可 |
| 18V専用蓄電池(BSL18xxシリーズ) | 記載なし(非対応) |
| 10.8V蓄電池(BSL12xxシリーズ) | 非対応 |
| 付属・適合蓄電池 | BSL36A18X(36V-2.5Ah/18V-5.0Ah) |
| 充電器 | UC18YDL2(冷却機能付) |
| 充電時間 | 約19分(実用充電)/約25分(満充電) |
同じマルチボルトの仕上釘打機NT3640DA・コンクリート釘打機NC1840DAとは蓄電池・充電器を共用できます。10.8V版のNP1235DAとは電池を共用できません。
⚠ 購入前に必ず確認したい2点
1. 18V専用電池は使えません。使用可能蓄電池はマルチボルト蓄電池(残量表示付)のみです。18V機だけを揃えてきた人がNNK仕様(本体+ケース)を買うと、別途マルチボルト蓄電池と充電器の購入が必要になります。
2. 打てるのはピン釘だけです。線径⌀0.6mm・長さ15〜35mmのピン釘専用で、仕上釘やステープルは打てません。造作全般を1台でまかなう想定なら仕上釘打機NT3640DAとの併用が前提になります。
NP3635DAの購入先
希望小売価格はXPZ仕様92,600円・NNK仕様62,300円(いずれも税別)ですが、実売はこれを大きく下回ります。すでにマルチボルト蓄電池と急速充電器を持っているならNNK仕様(本体+ケース)が基準になります。
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よくある質問
NP3635DAで仕上釘は打てますか?
打てません。使用釘は線径⌀0.6mm・長さ15/19/25/30/35mmのピン釘です。仕上釘を打つ場合は仕上釘打機NT3640DAなど別機種が必要です。
手持ちの18Vバッテリーは使えますか?
使えません。公式仕様表の使用可能蓄電池は「マルチボルト蓄電池(残量表示付)」のみで、18V専用電池(BSL18xxシリーズ)の記載はありません。
1回の充電でどのくらい打てますか?
公式の目安は2.5Ah(BSL36A18X)で約8,000本です。数値は参考値で、電池の状態や条件により変わります。
ドライバブレードは自分で交換できますか?
できます。付属の六角棒スパナ(3mm)で交換する構造で、標準付属品にドライバブレードが含まれています。詰まった釘もボルトを緩めるだけで除去できます。
10.8VのNP1235DAとの違いは何ですか?
使用釘は15〜35mm・⌀0.6mmで両機とも同一です。違うのは電池プラットフォーム(36V対10.8V)、質量2.3kg対1.9kg、1充電の打込み本数約8,000本対約5,000本などです。
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出典
- HiKOKI公式:コードレスピン釘打機 NP3635DA(2026年8月17日取得)
- HiKOKI公式:リチウムイオンコードレス製品/釘打機・ねじ打機・タッカ(2026年8月17日取得)
