この2機種を分けているのは「使うステープルの幅と長さ」だけで、打込み性能・本体サイズ・電池まわりに差はありません。N1810DAはステープル幅10mm・長さ7〜10mm、N1812DAは幅12mm・長さ6〜13mmに対応します。そして対応レンジが広いN1812DAのほうが1.8kgと0.1kg軽いという、直感に反する逆転が公式仕様表で確認できます。
この記事の要点
- ✓ステープル幅はN1810DAが10mm(10F)、N1812DAが12mm(12F)。別売ステープルの品番が変わる
- ✓使用ステープル長さはN1810DAが7〜10mm、N1812DAが6〜13mm。短い6mmも長い13mmもN1812DAだけ
- ✓質量はN1810DA 1.9kg、N1812DA 1.8kg。対応幅が広いほうが軽い
- ✓機体寸法235×166×85mm・装てん数150本(1連)・1充電約15,000本は両機とも同一
- ✓希望小売価格はXPZ 73,300円/NNK 38,600円(税別)で両機とも同額。価格では選べない
本記事の数値はすべて2026年8月17日時点のHiKOKI公式製品ページ(N1810DA/N1812DA 共通ページ)の仕様表に基づきます。
N1810DAとN1812DAのスペック比較
| 項目 | N1810DA | N1812DA |
|---|---|---|
| ステープル幅 | 10mm(10F) | 12mm(12F) |
| 使用ステープル長さ | 7〜10mm | 6〜13mm |
| 装てん数 | 150本(1連) | 150本(1連) |
| 質量(蓄電池装着時) | 1.9kg | 1.8kg |
| 機体寸法(全長×全高×全幅) | 235×166×85mm(BSL36A18X装着時) | 235×166×85mm(BSL36A18X装着時) |
| モーター | 直流モーター | 直流モーター |
| 1充電当たりの打込み本数 | 約15,000本(5.0Ah) | 約15,000本(5.0Ah) |
| 使用可能蓄電池 | マルチボルト蓄電池(残量表示付)/18Vリチウムイオン電池(BSL18xxシリーズ) | マルチボルト蓄電池(残量表示付)/18Vリチウムイオン電池(BSL18xxシリーズ) |
| 付属蓄電池・充電器(XPZ) | BSL36A18X/UC18YDL2 | BSL36A18X/UC18YDL2 |
| 充電時間 | 約25分(UC18YDL2使用時) | 約25分(UC18YDL2使用時) |
| 希望小売価格(税別) | XPZ 73,300円/NNK 38,600円 | XPZ 73,300円/NNK 38,600円 |
違いは3か所しかない
① 使用ステープル長さ:7〜10mm と 6〜13mm
N1810DAが7・8・10mmの3サイズ帯なのに対し、N1812DAは6mmから13mmまでをカバーします。薄物の仮止めに使う6mmも、下地までしっかり効かせたい13mmも、N1812DAでなければ打てません。断熱材の押さえや防湿シート留めのように長さを使い分ける現場ほど、レンジの広さがそのまま作業の自由度になります。
② ステープル幅10mmと12mm:別売ステープルの品番が変わる
公式の別売部品表では、N1810DAは10Fシリーズ(BF1007:L寸法7mm・小箱2,000本、BF1010:L寸法10mm・小箱2,000本)、N1812DAは12Fシリーズ(BF1206:L寸法6mm・小箱3,300本、BF1210:10mm・2,100本、BF1213:13mm・1,500本)を使います。幅が違うためステープルの相互流用はできません。既存のエアタッカで10Fを大量に在庫しているならN1810DA、これから揃えるならN1812DAが素直です。
③ 質量1.9kgと1.8kg:対応幅が広いほうが軽いという逆転
一般に対応レンジが広い機種は重くなりがちですが、この2機種は逆です。公式仕様表の質量はN1810DAが1.9kg、N1812DAが1.8kg(いずれもBSL36A18X装着時)。機体寸法は235×166×85mmで完全に同一なので、差はマガジンや射出部の構成によるものと読めます。0.1kgは数字としては小さいものの、頭上作業や長時間の連続打込みでは軽いほうが有利で、「レンジが広く、しかも軽い」N1812DAに機能上の弱点が見当たらないのがこの比較の結論です。
共通する性能:ここでは選べない
以下はHiKOKI公式が両機共通の特徴として挙げている項目です。ここで差はつきません。
- クラス最速のレスポンス(2024年7月現在・国内電動工具メーカーにおける18Vコードレスタッカとして当社調べ。従来機N18DSL比)
- 射出部の先端を金属化し、従来の樹脂製に比べ耐摩耗性を向上
- 隅打ち・狙い打ち性能:本体上面から射出口までの距離とプッシュレバー〜射出部の距離を短縮
- LEDライト付
- 防じん性アップ:風窓をなくしてモーター部への粉じん侵入を抑制
- 空打ち防止機構:ステープル残り約8本以下で作動
バッテリーの互換と運用
バッテリー互換の要点(両機共通)
| マルチボルト蓄電池(残量表示付) | 使用可 |
| 18V専用蓄電池(BSL18xxシリーズ) | 使用可 |
| 10.8V蓄電池(BSL12xxシリーズ) | 非対応 |
| XPZ仕様の付属蓄電池 | BSL36A18X(36V-2.5Ah/18V-5.0Ah) |
| XPZ仕様の付属充電器 | UC18YDL2(冷却対応) |
| 充電時間 | 約25分(UC18YDL2使用時) |
18V機として使うため、既存の18V専用電池をそのまま流用できます。同じマルチボルト系のピン釘打機NP3635DAや仕上釘打機NT3640DAとも蓄電池・充電器を共用できます。
⚠ 購入前に必ず確認したい2点
1. ステープルは相互流用できません。N1810DAは10F、N1812DAは12Fで幅が異なります。手持ちのステープル在庫がどちらかに寄っているなら、その幅に合わせて選ぶのが最優先です。
2. 価格が同じなので「安いほう」という選び方はできません。希望小売価格はXPZ・NNKとも両機同額です。実売価格は流通で上下しますが、迷ったら対応レンジが広く軽いN1812DAが基準になります。
N1810DA・N1812DAの購入先
希望小売価格はXPZ仕様73,300円・NNK仕様38,600円(いずれも税別)ですが、実売はこれを下回ります。すでに18V/マルチボルト蓄電池と充電器を持っているならNNK(本体のみ)仕様が第一候補です。
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ステープル幅10mm・長さ7〜10mm対応。10Fの在庫がある人向け
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N1810DAとN1812DAで打込み力に差はありますか?
公式仕様表に打込み力の項目はなく、モーター(直流モーター)・機体寸法・1充電当たりの打込み本数(5.0Ahで約15,000本)はいずれも同一です。差が明示されているのは対応ステープルと質量だけです。
N1810DAのステープルをN1812DAに使えますか?
使えません。N1810DAは幅10mmの10Fシリーズ、N1812DAは幅12mmの12Fシリーズで、公式の別売部品表でも適用機種が分かれています。
18V専用のバッテリーでも動きますか?
動きます。両機とも使用可能蓄電池はマルチボルト蓄電池(残量表示付)と18Vリチウムイオン電池(BSL18xxシリーズ)です。XPZ仕様にはマルチボルトのBSL36A18Xが付属します。
10.8VのN1210DA・N1212DAとはどう違いますか?
N1210DA/N1212DAは10.8Vクラスの別シリーズで、質量はそれぞれ1.5kg/1.4kgとさらに軽くなります。18Vクラスの本2機種とは電池プラットフォームが異なるため、電池の共用はできません。
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出典
- HiKOKI公式:コードレスタッカ N1810DA/N1812DA(2026年8月17日取得)
- HiKOKI公式:リチウムイオンコードレス製品/釘打機・ねじ打機・タッカ(2026年8月17日取得)
