DC40SA は、車のシガーソケットや市販の USB-PD 電源アダプタからマキタ 40Vmax バッテリを充電するための、質量 0.13kg の携帯型充電器です。現場と現場のあいだの移動時間を充電に変えたい人、電源のない屋外で作業する人が対象で、自宅・作業場での主力充電器を置き換えるものではありません。入力電力によって充電時間が大きく変わるのが最大の特徴です。
- ✓USB Type-C 入力の 40Vmax 用充電器。付属のシガーソケットアダプタ ADP14 で車から充電できる
- ✓質量 0.13kg・長さ103×幅75×高さ45mm。ポケットに入る大きさ
- ✓充電時間は入力電力で変わる。BL4025 は 100W 入力で約65分、ADP14(60W)では約110分
- ✓別売の互換アダプタ ADP10 を足せば 18V・14.4V バッテリも充電できる(ライトバッテリを除く)
- ✓標準小売価格 18,500円(税別)。USB-PD ケーブルと ADP14 が付属する
- ✓この充電器からスマートフォンなどへの給電はできない。マキタバッテリ専用
以下の数値はすべてマキタ公式サイトの製品ページに掲載された値で、2026年8月28日時点のものです。
DC40SA の基本スペック
| 項目 | DC40SA |
|---|---|
| 商品名 | 40Vmax 自動車用充電器 |
| 部品番号 | JPADC40SA |
| 対応バッテリ電圧 | 40Vmax / 18V・14.4V(別売 ADP10 使用時) |
| ポート形状 | USB Cタイプ×1 |
| 出力(40Vmax) | 2.1A(100W入力時)/ 1.5A(80W入力時)/ 1.2A(60W入力時) |
| 寸法 | 長さ103×幅75×高さ45mm |
| 質量 | 0.13kg |
| 標準付属品 | USB-PDケーブル(A-79843)、シガーソケットアダプタ(ADP14) |
| シガーソケットアダプタ ADP14 | 入力 直流12〜24V/出力 USB-PD 65W(max.)/USB Cタイプ(部品番号 JPAADP14) |
| 標準小売価格 | 18,500円(税別) |
充電時間は「入力何ワットか」で決まる
DC40SA で最初に押さえるべきは、充電時間が固定値ではないという点です。出力は 100W 入力で 2.1A、80W で 1.5A、60W で 1.2A と、電源側の供給能力にそのまま比例して落ちます。付属の ADP14 は最大 65W なので、公式の「ADP14」欄の時間は 60W 相当の実力値だと考えてください。100W 出せる市販の USB-PD 電源アダプタを別に用意すると、同じバッテリでも所要時間はおよそ半分になります。
実務的な読み方はこうです。移動時間が片道 30分程度なら、100W 入力でも BL4025 が満充電に届きません。DC40SA は「1本を丸ごと充電しきる道具」ではなく、作業の合間に減った分を継ぎ足す道具だと考えるのが正しい使い方です。8.0Ah の BL4080F を車内で満充電にしようとすると、100W でも 3時間半近くかかります。
据置きの急速充電器 DC40RA とは役割が違う
同じ 40Vmax 用でも、AC100V の急速充電器 DC40RA は BL4025 をフル充電で約28分、実用充電で約19分です。DC40SA の 100W 入力・約65分と比べると 2倍以上の差があります。価格も DC40RA が 19,500円(税別)、DC40SA が 18,500円(税別)とほぼ同じです。つまり DC40SA は速さでも価格でも DC40RA の代わりにはならず、「コンセントがない場所でも充電できる」という一点だけを買う製品です。1台目の充電器としてではなく、すでに 40Vmax 機を使っている人の 2台目として検討するのが筋の通った選び方になります。
18V・14.4V バッテリも充電できる(別売アダプタが必要)
| 組み合わせ | 使える? | ポイント |
|---|---|---|
| DC40SA + 40Vmax バッテリ | ◯ | BL4020/BL4025/BL4040・BL4040F/BL4050F/BL4080F・BL4080H が公式の充電時間表に記載 |
| DC40SA + 18V/14.4V バッテリ | △ | 別売の充電器用互換アダプタ ADP10(部品番号 A-69967)が必要。ADP10 使用時のスペックは DC18SJ のページを参照するよう公式が案内している |
| DC40SA + ライトバッテリ | × | ADP10 を使ってもライトバッテリは対象外 |
| DC40SA + スマートフォン等 | × | マキタバッテリ専用。USB Type-C は入力用で、機器への給電はできない |
18V 主体で 40Vmax を数本だけ持っているという構成なら、ADP10 を足すことで 1台の DC40SA が両方の電圧をカバーします。18V 側の充電器を横断で比べたい場合は マキタ 18V・14.4V充電器 6機種横断比較 と DC18SD・DC18RC・DC18RF の違い を先に読むと、どの1台を車に積むかの判断が早くなります。
使う前に必ず確認すること
- USB ポート1個あたりの出力が 60W 未満のシガーソケットアダプタ・電源アダプタは使用しない
- 充電には 60W 以上の USB-PD ケーブルを使用する
- USB-PD 出力をするソーラーパネル製品を電源にして充電しない
- 車内で充電するときは、運転の妨げにならない場所に充電器を置く
- 本製品からスマートフォン等への充電はできない
手持ちのモバイルバッテリーや車載充電器を流用しようとして、出力が 60W に届かず充電が始まらない――というのが最も起きやすいつまずきです。購入前に、使うつもりの電源アダプタの「USB ポート1個あたりの出力」を必ず確認してください。合計出力が 100W でも、1ポートあたり 45W といった製品では条件を満たしません。
40Vmax の屋外機と組み合わせる前提で選ぶなら、実際にどれくらいバッテリを消費する機械かも合わせて見ておくと過不足がありません。たとえば マキタ MUC032G 充電式チェンソー のような連続稼働の長い機種では、車内の継ぎ足し充電だけで一日を回すのは現実的ではありません。
DC40SA の購入先
よくある質問
DC40SA は車のエンジンを切った状態でも充電できますか?
電源はシガーソケットから取るため、ソケットへの通電が止まる車ではエンジン停止中に充電できません。通電の条件は車種によって異なります。また 8.0Ah の BL4080F では ADP14 経由で約355分かかるため、エンジンを切ったまま長時間つなぐとバッテリー上がりのリスクがあります。マキタ公式も「運転の妨げにならない場所に置く」ことを求めており、走行中の継ぎ足し充電が本来の想定です。
100W の USB-PD 充電器を使えば、どのバッテリでも約半分の時間になりますか?
公式値ではおおむねその傾向です。BL4020 が 90分→50分、BL4025 が 110分→65分、BL4040/F が 180分→100分、BL4050F が 225分→130分、BL4080F/H が 355分→205分と、いずれも 55〜58% 程度に短縮されます。出力が 60W 時 1.2A に対して 100W 時 2.1A と 1.75倍になるためです。
DC40SA を家庭のコンセントで使うことはできますか?
できます。マキタ公式が「市販の電源アダプタでも充電可能」と明記しており、100W 入力時に BL4025 が約65分という値もこの使い方での数値です。ただし AC100V 環境なら急速充電器 DC40RA のほうが BL4025 をフル充電で約28分と大幅に速いため、自宅用として DC40SA を選ぶ理由は薄くなります。
充電器だけを単品で買えますか?
充電器本体には部品番号 A-01079 が振られており、USB-PD ケーブルは A-79843、シガーソケットアダプタは ADP14(JPAADP14)としてそれぞれ部品番号が設定されています。公式の価格表に掲載されているのはセット品 JPADC40SA の 18,500円(税別)で、単品の標準小売価格は製品ページの価格表には記載がありません。単品購入の可否と価格は販売店に確認してください。
出典
- 株式会社マキタ 公式サイト「DC40SA」製品ページ(特長・価格・仕様、2026年8月28日確認)
- 株式会社マキタ 公式サイト「DC40RA」製品ページ(充電時間の比較用、2026年8月28日確認)
▶ 40Vmax 用の充電器を横断で比べるなら マキタ 40Vmax 充電器 早見表(現行5型番) をご覧ください。
マキタ・HiKOKI の型番を横断で探すときは 電動工具の選び方 完全ガイド の図鑑索引からたどれます。
