VP001Gは、家庭用エアコンから7馬力クラスの事務所・店舗用空調機まで1台でこなせる40Vmaxの充電式真空ポンプです。到達真空度3Pa・排気速度2CFM(57L/分)というポンプ性能は18VのVP281Dとまったく同じで、40Vmaxを選ぶ意味は1充電あたりの作業時間が約2時間50分と40分長いこと、その1点に集約されます。すでに40Vmaxのバッテリを持っている空調設備業の方向けのモデルです。
この記事の要点
- ✓到達真空度3Pa・排気速度2CFM(57L/分)。2ステージ(2段圧縮機構)で7馬力クラスの空調機まで対応
- ✓1充電作業時間の目安は約2時間50分(BL4040装着時)。18VのVP281D(約2時間10分)より40分長い
- ✓質量は4.4kg(BL4040装着時)/本体のみなら3.4kg。全長241×幅125×高さ180mm(バッテリ非装着時)
- ✓本体のみVP001GZの標準小売価格は60,000円(税別)。バッテリ・充電器・ケースはすべて別売
- ✓電磁逆止弁を採用し、バッテリ切れで停止してもオイルと空気の逆流を防いで真空を維持する
以下の数値はすべてマキタ公式サイトの製品ページに基づく、2026年8月30日時点のものです。
VP001G の主要スペック
| マキタ VP001G 主要スペック(メーカー公式・2026年8月30日時点) | |
|---|---|
| 電源 | 直流36V(40Vmax) |
| ポンプ方式 | 2段式ロータリー(2ステージ・2段圧縮機構) |
| 到達真空度 | 3Pa |
| 排気速度 | 57L/分(2CFM) |
| オイル量 | 160〜190mL |
| 吸気口 | 1/4”・5/16” オスフレア |
| 1充電作業時間(目安) | 約2時間50分 ※BL4040装着時・参考値 |
| 本機寸法 | 長さ296×幅125×高さ180mm ※BL4040装着時 |
| 質量 | 4.4kg ※BL4040装着時(本体のみは3.4kg・全長241×125×180mm) |
| 標準付属品 | 真空ポンプ用オイル200mL |
| 本体のみモデル | VP001GZ/標準小売価格 60,000円(税別)/バッテリ・充電器・ケース別売 |
| 発売時期 | 2026年5月(公式ニュースリリース一覧には掲載がなく、製品ページのみで公開) |
VP001G の特徴
7馬力クラスの空調機まで1台でカバーする
マキタは公式ページで「到達真空度3Pa・排気速度2CFM(57L/分)で、家庭用エアコンから事務所・店舗用空調機まで幅広く対応可能」と説明しています。到達真空度3Paは、配管内の水分を確実に気化させて排出するために必要とされる水準を満たします。直列に圧縮室を2つ設ける2ステージ構造で、第1段で圧縮した空気を第2段でさらに圧縮することでこの真空度を実現しています。
1充電の連続作業時間が従来の18V機の2倍以上
公式の表記は「1充電連続作業時間は2倍以上(BL4040装着時・当社18V従来機比)」です。ここでいう従来機は同社の旧18V機を指しており、同時期に発売された新型のVP281D(約2時間10分)との比較ではありません。VP001GとVP281Dの差は40分で、倍にはならない点は誤解しやすいところです。
バッテリ切れでも真空を維持する電磁逆止弁
真空引き作業で最も避けたいのは、途中で電源が落ちてポンプオイルや空気が配管側へ逆流することです。VP001Gは電磁逆止弁を採用し、バッテリ切れでモータが停止しても逆流を防いで真空を維持します。加えて、バッテリ残容量が少なくなると黄色ランプが点滅し、その後ブザーが鳴り、数分後にモータが停止して赤色ランプが点灯する三段階の予告があります(通常時は緑色ランプ点灯)。
厚さ20mmのガラスフィルタ付キャップ
排気口には厚さ20mmのガラスフィルタ付キャップを採用し、オイルミストの発生を抑えています。室内機まわりでの真空引きが多い現場では、床や什器の汚れを減らせる実用的な装備です。
VP001G と18V機 VP281D の性能差
ポンプ性能(到達真空度3Pa・排気速度57L/分・2段式ロータリー・オイル量160〜190mL・吸気口1/4”と5/16”)は2機種で完全に同一です。差が出るのは1充電作業時間と質量、そして1,000円の価格差だけです。
対応バッテリと互換性
⚠ 購入前に確認したいこと
- 本体のみの販売が基本です。VP001GZにはバッテリ・充電器・ケースがいずれも付属しません。標準付属品は真空ポンプ用オイル200mLのみです。
- 質量4.4kgはバッテリ装着時の値です。公式が特長欄で挙げている「質量3.4kg」はバッテリ非装着時なので、カタログの数値を比べるときは条件を揃えてください。
- 1充電作業時間は参考値です。公式も「バッテリの充電状態や作業条件により異なります」と注記しています。連続で長時間の真空引きを行う現場では予備バッテリを前提に考えてください。
- ケースは別売です。VP001G・VP281D共用の真空ポンプ用アルミケース(部品番号A-00728)が用意されています。
購入先
VP001GZは18VのVP281DZと同じ販売ページで型番を選ぶ形の出品が多く、単独ページの流通はまだ限られます。価格は取得時点のもので変動します。
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よくある質問
VP001GとVP281Dはどちらを選ぶべきですか?
ポンプ性能は到達真空度3Pa・排気速度57L/分で完全に同じなので、手持ちのバッテリで決めるのが基本です。40Vmaxのバッテリを持っているならVP001G、18Vだけを持っているならVP281Dになります。両方持っている場合は、1充電作業時間が約2時間50分と40分長いVP001Gが有利です。
VP001Gは家庭用エアコンの取り付けにも使えますか?
使えます。マキタ公式は「家庭用エアコンから事務所・店舗用空調機まで幅広く対応可能」としており、7馬力クラスまでを想定範囲としています。ただし本体のみで60,000円(税別)とバッテリ・充電器が別途必要になるため、家庭用エアコンだけを年に数台という使い方では過剰な性能になります。
バッテリが切れたら真空は抜けてしまいますか?
抜けません。VP001Gは電磁逆止弁を採用しており、バッテリ切れでモータが停止してもオイルや空気の逆流を防いで真空を維持します。加えて、残容量が少なくなると黄色ランプの点滅、ブザー、赤色ランプ点灯の順に予告があるため、作業の途中で不意に止まる場面は避けやすくなっています。
VP001Gに専用ケースは付属しますか?
付属しません。VP001GZはバッテリ・充電器・ケースがすべて別売で、標準付属品は真空ポンプ用オイル200mLのみです。専用ケースとしてVP001G・VP281D共用の真空ポンプ用アルミケース(部品番号A-00728)が別販売品として用意されています。
出典
- マキタ公式サイト 製品情報「充電式真空ポンプ VP001G」(価格・仕様など/主要機能/特長)|2026年8月30日確認
- マキタ公式サイト 製品情報「充電式真空ポンプ VP281D」(比較に用いた18V機の公式値)|2026年8月30日確認
