マキタ VR001G と VL001G の違い|40Vmax コンクリート打設ツールを工程・価格・作業時間で比較

マキタ VR001G と VL001G の比較イラスト(左=コンクリートバイブレータ、右=スクリード)

主な違いは3点です。担当する工程(締固めかならしか)、本体価格(26,500円と64,000円・いずれも税別)、そして1充電の連続作業時間(約45分と約2時間30分)です。どちらか一方を選ぶ製品ではなく、コンクリート打設という一連の作業を前後で分担する2台です。

この記事の要点

  • VR001G=締固め(工程③)/VL001G=ならし(工程④)で、使う順番が決まっている
  • 本体のみ価格は26,500円 対 64,000円(税別)で37,500円差。ただし両方とも先端部品が別売
  • 1充電作業量は BL4040 で約45分(VR001Gパワーモード)対 約2時間30分(VL001Gブレード1400)
  • 質量は2.3kg 対 3.9kg(いずれもBL4040装着・先端部品なし)
  • バッテリは40Vmaxで共通。5.0Ah以上を使うなら両機種とも同じカバー A-74603 が必要

数値はすべてマキタ公式サイトの製品ページに基づく2026年8月30日時点の内容です。

目次

VR001G と VL001G のスペック比較

項目仕様
担当工程VR001G=締固め(バイブレータ)/VL001G=ならし(スクリード)
形式VR001G=フレキタイプ/VL001G=ブレード式
電源両機種とも直流36V(40Vmax)
振動数VR001G=12,000/15,500min-1(2モード)/VL001G=11,000min-1(固定)
1充電作業量(BL4040)VR001G=約45分(パワー)・約1時間(標準)/VL001G=約2時間30分
質量(BL4040装着・先端なし)VR001G=2.3kg/VL001G=3.9kg
本機寸法VR001G=282×112×258mm(モータ部のみ)/VL001G=1,487×112×258mm(ブレード非装着時)
振動3軸合成値VR001G=4.9m/s2(EN60745-2-12)/VL001G=8.6m/s2(EN62841-1)※測定規格が異なります
標準小売価格(本体のみ・税別)VR001GZ=26,500円/VL001GZ=64,000円
別売が必要な先端部品VR001G=フレキシブルシャフト+振動部/VL001G=ブレードセット品
防じん・防水両機種とも APT・IP56(バッテリもIP56)

違い①:打設工程のどこで使うかが決まっている

マキタ公式が示すコンクリート打設の参考工程は「① 生コンの荷おろし → ② 敷きならし → ③ バイブレータで締固め④ スクリードでならす → ⑤ 表面仕上げ → ⑥ 養生工程を経て完成」です。VR001G は③、VL001G は④を担当します。

締固めは、生コンの内部に振動を与えて空隙を追い出す作業です。ならしは、表面の骨材を沈めながらノロを均一に浮かせて、強度のバラつきとクラック(ひび割れ)を防ぐ作業になります。目的が違うので、片方をもう片方で代用することはできません。「どちらを買うか」ではなく「どちらを先に揃えるか」で考える製品です。

違い②:本体価格は37,500円差。ただし別売品まで含めると縮む

本体のみの標準小売価格(税別)

VR001GZ(モータ部のみ)26,500円VL001GZ(本体のみ)64,000円

いずれもマキタ公式の価格表の値。VR001GZ はモータ部のみでシャフト別売、VL001GZ はブレード別売です。実際の運用コストは先端部品の分だけ上乗せされます。

価格差だけを見れば VR001G のほうが4割ほど安く見えます。ただし VR001G はフレキシブルシャフトと振動部(φ28・φ32・φ38の3タイプ)が別売、VL001G もブレードセット品(A-00522/A-00538/A-00544)が別売です。楽天市場では VL001G 用のブレード1400セット品が2万円前後、1800セット品が2万5千円前後で流通しており、シャフト付きの VR001GZAS セットは3万円台で並んでいます。本体価格だけで比較すると、実際に現場へ持ち出せる状態のコストを見誤ります。

違い③:連続作業時間が3倍以上ちがう

同じ BL4040(4.0Ah)1本で作業できる時間

VR001G パワーモード45分VR001G 標準モード60分VL001G(11,000min-1)150分

マキタ公式の目安値。VR001Gはフレキシブルシャフト28-0.8装着時、VL001Gはブレード1400セット品装着時の条件です。

VR001G は同じバッテリでも45分〜1時間で1本を消費します。締固めは打設のタイミングに合わせた断続作業なので、実運用ではバッテリを2〜3本回すのが現実的です。一方 VL001G は約2時間30分と長く、公式は同条件でテニスコート約5面分(1mを10秒程度でならした場合)の面積に対応するとしています。バッテリの本数計画は、この2機種で別々に立てる必要があります。

共通点:バッテリは40Vmaxで完全に共有できる

🔋 VR001G と VL001G のバッテリ互換情報

  • 両機種とも 直流36V(40Vmax)。BL4020〜BL4080H の40Vmax系がそのまま共用できる
  • VL001G は BL4020〜BL4080H の7機種すべてが「◎(推奨)」表記
  • VR001G は BL4020・BL4025 が「○(使用可)」、BL4040以上が「◎(推奨)」表記
  • 両機種とも、BL4050F・BL4080F・BL4080H には高容量バッテリ用カバー A-74603 が必要
  • 両機種とも、ポータブル電源 PDC1200・PDC01 には A-74619 が必要
  • 対応ポータブル電源は両機種とも PDC01・PDC1200 が◎

※2台を同時に導入するなら、バッテリ・充電器・カバーは1セットで足ります。カバーの部品番号も共通なので、余分に買う必要はありません。

⚠ 振動3軸合成値を引き算しないでください

VR001G の4.9m/s2は EN60745-2-12、VL001G の8.6m/s2は EN62841-1 と測定規格が異なります。規格が違う数値どうしを引き算して「1.8倍うるさい」といった比較はできません。振動ばく露の管理は、同じ規格で測られた機種どうしで行ってください。

どちらを先に買うべきか

基礎や土間の打設を請けていて、まだ充電式を1台も持っていないなら VR001G から。締固めは打設のたびに必ず発生する工程で、AC機だと電源の引き回しが手間になる場面が多いためです。本体価格も26,500円(税別)と入りやすく、40Vmaxバッテリを1セット揃えてしまえば、あとから VL001G を足すときの追加費用は本体だけで済みます。

逆に、締固めはすでにAC機やエンジン機で回せていて、ならし工程の人手と仕上がりのばらつきに困っているなら VL001G から。スクリードは「強度のバラつき」「クラック」を抑える工程そのものなので、品質のクレームを減らす投資として効きます。1充電2時間30分という連続作業時間も、ならし工程の途切れにくさに直結します。

2機種の購入先

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よくある質問

VR001G と VL001G はどちらか一方だけで足りますか?

足りません。VR001G は打設工程③の締固め、VL001G は工程④のならしを担当しており、目的が違います。片方をもう片方の代わりに使うことはできません。

バッテリと充電器は共用できますか?

できます。両機種とも直流36V(40Vmax)で、BL4020からBL4080Hまでの40Vmaxバッテリを共用できます。BL4050F以上や、ポータブル電源PDC1200・PDC01を使う場合は、両機種とも同じ別売カバー(A-74603/A-74619)が必要です。

本体価格の差はどれくらいですか?

標準小売価格(税別)は VR001GZ が26,500円、VL001GZ が64,000円で、差は37,500円です。ただし VR001G はフレキシブルシャフト、VL001G はブレードがそれぞれ別売なので、実際に使える状態にするための費用差はこれより小さくなります。

同じバッテリでどちらが長く使えますか?

VL001G です。BL4040(4.0Ah)1本での目安は、VL001G が約2時間30分(ブレード1400装着時)、VR001G がパワーモードで約45分・標準モードで約1時間です。

出典

マキタ公式サイト 製品ページ VR001G(充電式コンクリートバイブレータ)および VL001G(充電式スクリード)、マキタ公式ニュース「Li-ion 40Vmaxシリーズ コンクリートならし作業を効率化する充電式スクリードを発売」(2026年4月3日)。いずれも2026年8月30日に確認しました。

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この記事を書いた人

モノ図鑑編集部です。電動工具の型番スペックをメーカー公式情報で確認し、図鑑形式で比較できるよう整理しています。実務での使い勝手とバッテリー互換性を重視する編集方針です。

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