パナソニック→マキタ 乗り換え型番対応表|現行8カテゴリの同等機を公式スペックで対応づけ【2026年8月9日時点】

パナソニックEZ1PD1からマキタTD173Dへの乗り換え型番対応表のイメージ(充電インパクトドライバーのイラスト)

パナソニックの電動工具事業はマキタへ移管されますが、「パナ機が壊れたら次はどれを買うか」を先に決めておけば、乗り換えは1機種ずつ順番に進められます。このページは、パナソニック現行機とマキタ18Vシリーズの同等機を、両社公式の仕様値だけで対応づけた早見表です。いま急いで買い替える必要はありません。

このページの要点
  • パナソニック8カテゴリに対して、マキタ18Vシリーズの同等機を1対1で対応づけ
  • 数値はすべて両社公式サイトの仕様ページから取得(推定値は使用していない)
  • トルクや回転数はマキタ側がやや高い一方、パナ機は全長が短くヘッドが小さい傾向
  • バッテリー・充電器に互換はないため、乗り換えは電池ごとの入れ替えになる
  • 移管後もパナ機がすぐ使えなくなるわけではなく、買い替えは通常の更新サイクルで足りる

本ページの仕様値・対応関係は2026年8月9日時点で各社公式サイトを確認したものです。仕様や品番は改定される場合があります。

目次

対応表の作り方と前提

「同等機」は、先端形状(チャック方式)と主要能力値が最も近いマキタ18V機を選んでいます。パナソニックの現行主力は14.4V/18V両用の「デュアル」機が中心なので、比較相手もマキタ18Vシリーズに揃えました。マキタには40Vmaxの上位シリーズもありますが、電圧クラスが変わると本体もバッテリーも別体系になるため、まずは同クラスの18Vで並べています。40Vmaxへ一気に移る選択肢はマキタ18Vと40Vmaxの違いで整理しています。

数値は各社が公表している条件がそろっていない項目もあります(質量はいずれもバッテリー装着時、パナソニックは18V 5.0Ah装着時の値を採用)。カタログ値の優劣がそのまま現場の使いやすさではない点はご承知おきください。

カテゴリ別 乗り換え型番対応表

カテゴリパナソニック 現行機パナソニック 主要仕様マキタ 同等機(18V)マキタ 主要仕様乗り換え時の注意
インパクトドライバーEZ1PD1(14.4V/18V両用)最大155N・m(18V強)/0〜2,700回転・0〜4,100打撃/全長98mm/1.5kgTD173D(18V)最大180N・m/0〜3,600回転・0〜3,800打撃/全長111mm/1.5kgトルクはマキタが約16%上。全長はパナが13mm短い
ドリルドライバーEZ1DD1(14.4V/18V両用)キーレスチャックφ1.5〜13mm/剛性体50N・m(18V低速)/0〜1,800回転/全長160mm/1.85kgDF484D(18V)キーレスチャックφ1.5〜13mm/鉄工穴あけ13mm/0〜2,000回転/全長172mm/1.7kgチャック能力は同等。パナが12mm短く、マキタが150g軽い
振動ドリル&ドライバーEZ79A3(14.4V/18V両用)打撃0〜32,300回/0〜1,800回転/全長192mm/2.05kgHP486D(18V)コンクリート穴あけ16mm/打撃0〜31,500回/0〜2,100回転/全長180mm/2.3kg打撃数はほぼ互角。質量はパナが250g軽い
インパクトレンチEZ75A8(14.4V/18V両用)角ドライブ□12.7mm/最大280N・m(18V)/0〜2,500回転/全長143mmTW300D(18V)角ドライブ□12.7mm/最大300N・m/0〜3,200回転/全長144mm/1.8kgほぼ同クラス。全長1mm差で最も置き換えやすい組み合わせ
インパクトレンチ(上位)—(同クラスの現行機なし)TW700D(18V)角ドライブ□12.7mm/最大600N・m/普通ボルトM10〜M24/全長170mm/2.6kg高トルクが要るならマキタ側で上位機に乗り換える形になる
ハンマードリルEZ1HD1(14.4V/18V両用)SDSプラス/0〜950回転・0〜4,200打撃/全長242mm・2.4kg(集じんなし)HR182D(18V)コンクリート穴あけ18mm/0〜1,350回転・0〜5,000打撃/全長301mm/2.5kg回転・打撃はマキタが上。パナは全長59mm短く狭所向き
レシプロソーEZ47A1(14.4V/18V両用)ストローク14mm/0〜3,200回/金属管φ50・木材50mm/2.05kgJR187D(18V)ストローク32mm/0〜3,000回/パイプ130mm(300mm刃)/全長439mm/3.7kg設計思想が異なる。EZ47A1は折り曲げ式の狭所用、JR187Dは本格切断用
マルチツールEZ46A5(14.4V/18V両用)振動6,000〜20,000回/振動角3°/全長310mm/2.0kgTM52D(18V)振動10,000〜20,000回/振動角3.6°(左右1.8°)/全長322mm/1.9kg振動角はマキタがやや大きい。低速側はパナの方が広い
バッテリー・充電器18V LJタイプ電池パックパナソニック専用BL1860B ほか18Vシリーズマキタ専用相互互換なし。工具本体と電池をセットで入れ替える前提になる

表の見方として、パナソニックの「デュアル」機は14.4Vと18Vの両方の電池が使えるため、18V装着時の値を代表として載せています。14.4V装着時はトルク・回転数とも一段下がります。

カテゴリ別の補足

インパクトドライバー:EZ1PD1 → TD173D

この2機はどちらも各社の主力です。カタログトルクはTD173Dの180N・mが上ですが、EZ1PD1は全長98mmという短さが最大の武器で、TD173Dの111mmより13mm短くなっています。狭い天井裏や配電盤内での作業を理由にEZ1PD1を選んでいた人は、置き換えると寸法面では一歩下がることになります。EZ1PD1の詳細はEZ1PD1の図鑑ページにまとめています。

インパクトレンチ:EZ75A8 → TW300D

今回の8組でもっとも素直に置き換えられるのがこの組み合わせです。角ドライブは同じ□12.7mm、最大トルクは280N・mと300N・m、全長は143mmと144mm。ソケット類がそのまま流用できるため、乗り換えコストは本体と電池だけで済みます。より高いトルクが必要な現場なら、600N・mのTW700Dという選択肢もあります。

レシプロソー:EZ47A1 → JR187Dは「同等」ではない

この行だけは注意が必要です。EZ47A1はストローク14mm・質量2.05kgの折り曲げ式で、狭所での取り回しに振った設計です。対するJR187Dはストローク32mm・質量3.7kgの本格切断機で、性格がかなり違います。同じ用途で使うつもりなら、乗り換え前に実機の大きさを確認したほうが安全です

数値で見る最大トルクの差

最大締付トルクの比較(各社公式値・N・m)
155(EZ1PD1) 180(TD173D) 280(EZ75A8) 300(TW300D) 600(TW700D) EZ1PD1 TD173D EZ75A8 TW300D TW700D 濃色=パナソニック/オレンジ・黄=マキタ(2026年8月9日時点の公式値)

同クラス同士(インパクトドライバー、インパクトレンチ)で見ると、差は7〜16%程度に収まります。乗り換えでパワーが目に見えて落ちる組み合わせはありません。むしろマキタ側がわずかに上回る形です。

バッテリー・充電器の互換はどうなるか

バッテリー互換情報
パナソニック 18V/14.4V 電池パック → マキタ工具使用不可
マキタ 18V 電池パック(BL1860B 等) → パナソニック工具使用不可
パナソニック機同士(14.4V/18V デュアル対応機)相互に使用可
事業移管はブランドと事業体の話であり、電池の物理形状・端子が統一されるという発表はありません。乗り換えは「工具+電池+充電器」をカテゴリ単位で入れ替える前提で考えるのが現実的です。パナソニック機同士の互換は公式の互換性検索で確認できます。
⚠ 乗り換えを急ぐ必要はありません
パナソニック電動工具事業のマキタへの移管は、2026年度中の完了を予定する取引で、関係当局の承認が前提です。移管が完了しても、いま手元にあるパナソニック機が使えなくなるわけではありません。修理・保証の現時点の窓口は修理・保証の整理ページに、いま買ってよいかの判断軸は買うべきか判断基準にまとめています。この対応表は「壊れたとき・増やすときに何を選ぶか」の下調べとして使ってください。

購入先

乗り換え先として名前が挙がりやすい2機種の購入先です。価格は変動するため、最新価格は各ストアでご確認ください。

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よくある質問

パナソニックの電池はマキタの工具で使えますか?

使えません。両社の電池パックは形状も端子も異なり、事業移管にあたって共通化するという発表もありません。乗り換えは工具・電池・充電器をまとめて入れ替える前提で考えてください。

いま持っているパナソニック機は買い替えたほうがいいですか?

急ぐ必要はありません。移管が完了しても手元の工具が動かなくなるわけではないため、通常の故障・更新のタイミングで乗り換えれば十分です。この対応表はその日に備えた下調べとしてお使いください。

乗り換えると性能は落ちますか?

同クラス同士では落ちません。最大締付トルクはインパクトドライバーで155N・m対180N・m、インパクトレンチで280N・m対300N・mと、いずれもマキタ側がわずかに上回ります。ただしパナソニック機は全長が短い設計が多く、狭所での取り回しは一歩下がる場合があります。

ソケットやビットは流用できますか?

先端工具は流用できます。インパクトドライバーは両社とも六角ビットホルダー、インパクトレンチのEZ75A8とTW300Dはどちらも角ドライブ□12.7mm、ハンマードリルはどちらもSDSプラスです。乗り換えで買い直しが必要なのは本体・電池・充電器です。

表にないカテゴリの対応機はどうすればいいですか?

圧着器やケーブルカッター、全ネジカッターなど、パナソニックが電設向けに強い領域はマキタ側に完全な同等機がない場合があります。これらは無理に置き換えず、既存機を使い続けながら補修部品の供給状況を確認するのが現実的です。

出典

  • パナソニック公式「電動工具」各製品の仕様・能力ページ(EZ1PD1/EZ1DD1/EZ79A3/EZ75A8/EZ1HD1/EZ47A1/EZ46A5)2026年8月9日確認
  • マキタ公式「製品情報」各モデルページ(TD173D/DF484D/HP486D/TW300D/TW700D/HR182D/JR187D/TM52D)2026年8月9日確認
  • パナソニック公式「電動工具 組合せチェッカー(互換性検索)」2026年8月9日確認

電動工具の選び方の全体像は電動工具 選び方ガイドにまとめています。

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この記事を書いた人

モノ図鑑編集部です。電動工具の型番スペックをメーカー公式情報で確認し、図鑑形式で比較できるよう整理しています。実務での使い勝手とバッテリー互換性を重視する編集方針です。

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