HiKOKI NP1235DA|10.8Vコードレスピン釘打機の仕様と選び方

HiKOKI NP1235DA コードレスピン釘打機のイラスト

NP1235DAは、線径⌀0.6mmのピン釘専用に設計された10.8Vのコードレスピン釘打機です。36VのNP3635DAと使用釘・全長227mm・先端機構が同一で、実質的な差は質量0.4kgと1充電打込み本数、そして本体のみで5,600円の価格差だけ。すでに10.8V蓄電池を持っている人と、1.9kgの軽さを最優先する人に向いた機種です。

この記事の要点

  • ⌀0.6mm・長さ15〜35mmのピン釘専用。装てん数は100本(1連)
  • 質量1.9kg・全長227mm。直流ブラシレスモーターを搭載
  • 1充電打込み本数は約5,000本(5.0Ah)/約4,000本(4.0Ah)
  • 36VのNP3635DAとは本体のみ価格で5,600円差。「10.8Vだから大幅に安い」は成立しない
  • 使えるのは10.8VのBSL12XXシリーズのみ。マルチボルト蓄電池は非対応

本記事の数値は2026年8月17日時点のHiKOKI公式サイト掲載値です。価格は税別の希望小売価格を指します。

目次

NP1235DAの基本スペック

項目 NP1235DA
電圧10.8V
使用釘(線径)⌀0.6mm
使用釘(長さ)15mm・19mm・25mm・30mm・35mm
装てん数100本(1連)
モーター直流ブラシレスモーター
機体寸法(全長×全高)227×266mm(BSL1250MT装着時)
質量1.9kg(BSL1250MT装着時)
1充電打込み本数約5,000本(5.0Ah)/約4,000本(4.0Ah)
使用可能蓄電池10.8Vリチウムイオン電池(BSL12XXシリーズ)
充電器/充電時間UC12SDL/約30分(BSL1250MT)
標準付属品ノーズキャップ2個・六角棒スパナ3mm・ドライバブレード・保護メガネ
希望小売価格(税別)JS 69,800円/LS 65,500円/NNK 56,700円
本体のみ(NNK)設定あり(ケース付・電池/充電器別売)

打てるのは⌀0.6mmのピン釘だけ

NP1235DAが扱えるのは線径⌀0.6mmのピン釘に限られます。長さは15mm・19mm・25mm・30mm・35mmの5種類で、1連100本、小箱で3,000本入りという構成です。仕上釘やステープルは打てないため、造作全般を1台でまかなう用途には向きません。

釘の品番は鉄製がP0615・P0619・P0625・P0630・P0635の各シリーズで、茶・ベージュ・うす茶・白・無地の色展開があります。屋外や水回りで使うステンレス製はP0625S(25mm)とP0635S(35mm)の2種類だけで、鉄製より価格が1本あたり大きく上がります。使う長さと材質を先に決めてから本体を買うと、消耗品の在庫が無駄になりません。

36VのNP3635DAとの差は「軽さ」と「打込み本数」

同じピン釘打機として36VマルチボルトのNP3635DAがあります。両機は使用釘(⌀0.6mm・15〜35mm)・装てん数100本・全長227mm・先端機構がすべて同一で、公式仕様表の上で異なるのは電圧・質量・全高・1充電打込み本数、そして価格だけです。

注目したいのは価格差です。本体のみ(NNK仕様)の希望小売価格はNP1235DAが56,700円、NP3635DAが62,300円で、差は5,600円しかありません。一方で1充電打込み本数は約5,000本対約8,000本と1.6倍の開きがあります。「10.8Vのほうが安いから」という理由だけでこちらを選ぶ根拠は、公式値の上ではかなり薄いことになります。

ただし打込み本数の公表条件は同じではありません。NP1235DAは10.8V-5.0Ah(BSL1250MT)、NP3635DAは36V-2.5Ah(BSL36A18X)が基準で、蓄電池の電力量そのものが異なります。本数の比は「同じ電池での効率差」ではなく「標準セット同士での作業量差」として読むのが正確です。2機種の詳しい比較はNP3635DAとNP1235DAの違いにまとめています。

NP1235DA(10.8V)とNP3635DA(36V)の比較 質量(kg) NP1235DA1.9kg NP3635DA2.3kg 1充電打込み本数(本) NP1235DA約5,000本 NP3635DA約8,000本 本体のみ希望小売価格(税別) NP1235DA56,700円 NP3635DAの本体のみは62,300円。出典:HiKOKI公式仕様表(2026年8月17日時点)

NP1235DAを選ぶ判断軸

公式値だけで整理すると、NP1235DAが優位に立つのは質量1.9kg(NP3635DAより0.4kg軽い)すでに10.8V蓄電池を持っている場合の初期費用の2点です。頭上作業や長時間の連続保持が多い現場では、0.4kgの差は無視できません。

逆に、1日で数千本を打つ量が読めている、あるいはマルチボルト蓄電池をすでに複数持っているならNP3635DAを選ぶほうが素直です。HiKOKIの釘打機・タッカ全体の位置づけはコードレス釘打機・タッカの早見表で確認できます。工具カテゴリ全体は電動工具ガイドにまとめてあります。

バッテリー互換情報

使用可能蓄電池:10.8Vリチウムイオン電池(BSL12XXシリーズ)

標準セットの蓄電池:JS仕様=BSL1250MT(10.8V-5.0Ah)/LS仕様=BSL1240M(4.0Ah)

充電器:JS仕様=UC12SDL(BSL1250MTで約30分)/LS仕様=UC12SL

マルチボルト蓄電池・18Vリチウムイオン電池は装着できません。マルチボルト資産を流用したい場合はNP3635DAが対象です。

⚠ 購入前に確認したい2点

1. NNK仕様はケース付きだが電池・充電器は別売。10.8V蓄電池を持っていない状態でNNKを買うと、結局セット品(JS/LS)と総額が変わらないか上回ることがあります。

2. ステンレス釘は25mmと35mmの2種類だけ。屋外や水回りで19mm・30mmを使いたい場合、鉄製しか選択肢がありません。使用長さを先に確定してください。

NP1235DAの購入先

希望小売価格はJS仕様69,800円・LS仕様65,500円・NNK仕様56,700円(いずれも税別)ですが、実売はこれを下回ります。10.8V蓄電池と充電器をすでに持っているならNNK仕様(本体+ケース)、これから10.8Vを揃えるならJS仕様が基準になります。

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よくある質問

NP1235DAで使える釘の種類は?

線径⌀0.6mmのピン釘専用で、長さは15mm・19mm・25mm・30mm・35mmの5種類です。装てん数は1連100本。鉄製はP0615・P0619・P0625・P0630・P0635の各シリーズ、ステンレス製はP0625S(25mm)とP0635S(35mm)の2種類が用意されています。

36VのNP3635DAとどちらが安いですか?

本体のみの希望小売価格はNP1235DAが56,700円、NP3635DA(NNK)が62,300円で、差は5,600円です。ただし1充電打込み本数は約5,000本対約8,000本と1.6倍の差があるため、価格差だけで10.8V機を選ぶ根拠は薄いといえます。

1回の充電で何本打てますか?

BSL1250MT(10.8V-5.0Ah)で約5,000本、BSL1240M(10.8V-4.0Ah)で約4,000本と公表されています。充電時間はUC12SDL使用時で約30分です。

マルチボルト蓄電池は使えますか?

使えません。NP1235DAが対応するのは10.8VのBSL12XXシリーズのみです。マルチボルト蓄電池の資産を活かしたい場合は、36VのNP3635DAが選択肢になります。

出典

数値はいずれもHiKOKI公式サイトの製品ページ(コードレスピン釘打機 NP1235DA、コードレスピン釘打機 NP3635DA)に掲載された仕様表および釘一覧を2026年8月17日に確認したものです。実売価格および在庫状況は各販売店の掲載内容によります。

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この記事を書いた人

モノ図鑑編集部です。電動工具の型番スペックをメーカー公式情報で確認し、図鑑形式で比較できるよう整理しています。実務での使い勝手とバッテリー互換性を重視する編集方針です。

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