結論から言うと、マキタの18V環境で軽さと携行性を重視するなら TD173D、HiKOKI のマルチボルト36Vで締付トルクと汎用性を優先するなら WH36DC が有力です。どちらもブラシレスモーター搭載のフラグシップ級インパクトドライバで、素の実力差はわずか。実際の選択は、すでに持っている(あるいはこれから揃える)バッテリーのシステムでほぼ決まります。
- ✓ 最大締付トルクは TD173D 180N・m/WH36DC 200N・m(公称)
- ✓ 質量は TD173D 1.5kg/WH36DC 1.6kg でほぼ同等
- ✓ TD173Dは18V LXT、WH36DCは36Vマルチボルト。電池は互換なし
- ✓ 電池を持っていない新規購入なら、母艦システムで選ぶのが正解
本ページのスペックは各メーカー公式製品ページに基づく、2026年7月20日時点の情報です。
スペック比較表
| 項目 | マキタ TD173D | HiKOKI WH36DC |
|---|---|---|
| 電圧 | 18V | 36V(マルチボルト) |
| 最大締付トルク | 180N・m | 200N・m |
| 無負荷回転数(最速) | 0〜3,600min⁻¹ | 0〜3,400min⁻¹(パワー) |
| 質量 | 1.5kg(BL1860B装着時) | 1.6kg(BSL36A18装着時) |
| 全長 | 111mm | 116mm(ヘッド長114mm) |
| 六角軸二面幅 | 6.35mm | 6.35mm |
| 対応バッテリー | マキタ18V LXT(BL18xx) | HiKOKIマルチボルト(BSL36A18等) |
| モータ | ブラシレス | ブラシレス |
システムで決まる:18V LXT か 36Vマルチボルト か
この2機種の最大の違いは、本体性能よりもバッテリーの規格です。TD173D はマキタの18V LXTシステム、WH36DC は HiKOKI のマルチボルト(36V/18V自動切替)システムに属し、電池も充電器も互換性がありません。すでにどちらかのシリーズで電池を揃えているなら、その資産を活かせる側を選ぶのが合理的です。ブランド全体の考え方はマキタとHiKOKIどっちを選ぶ?システム比較で詳しく整理しています。
締付トルクと回転数の実数値差
公称の最大締付トルクは WH36DC が 200N・m、TD173D が 180N・m。差は約11%で、太いビスや長いコーススレッドを多用する現場では WH36DC が有利です。一方、最速回転数は TD173D が 0〜3,600min⁻¹ とわずかに上で、小径ビスを数多く打つ作業ではテンポよく作業できます。用途別の選び方はインパクトドライバーおすすめ 用途×電圧 早見表も参考になります。
数値で見る比較
バッテリー互換
マキタ TD173D:18V LXTシリーズ(BL1815N/BL1830B/BL1850B/BL1860B ほか)。マキタ18V工具と電池を共用できます。
HiKOKI WH36DC:マルチボルト蓄電池(BSL36A18/BSL36B18 ほか)。36V/18V自動切替でHiKOKIマルチボルト工具と共用できます。
※両者のバッテリー・充電器に互換性はありません。
選ぶ前に知っておきたい注意点
- 電池を持っていない状態での比較では、本体価格だけでなく電池・充電器を含めた初期費用で考えること。
- 200N・mと180N・mの差は高負荷作業で効くが、内装・DIY用途では体感差は小さい。
- 質量差は0.1kgと僅少。装着する電池容量で前後する。
購入先
最新価格は各ショップで変動します。以下は楽天市場の商品カードです(価格は取得時点の参考値)。Amazonは型番の検索結果ページへのリンクを掲載しています。
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メーカー公式製品ページ:マキタ TD173D(makita.co.jp)/HiKOKI WH36DC(hikoki-powertools.jp)
よくある質問
マキタ TD173D と HiKOKI WH36DC のバッテリーは共通で使えますか?
いいえ。TD173D はマキタ18V LXT(BL18xxシリーズ)、WH36DC は HiKOKI マルチボルト蓄電池(BSL36A18 など)専用で、相互に使うことはできません。充電器も別系統のため、電池・充電器を含めた「システム」で選ぶ必要があります。
締付トルクの違い(180N・m と 200N・m)は体感できますか?
長いコーススレッドや太いラグスクリューなど高負荷の締付では、WH36DC の 200N・m が余裕を持って効きます。一方で一般的な木工・内装のビス締めでは両機とも十分な能力があり、体感差は小さめです。
軽さで選ぶならどちらですか?
公称質量は TD173D が 1.5kg(BL1860B装着時)、WH36DC が 1.6kg(BSL36A18装着時)で、TD173D がわずかに軽量です。ただし装着する蓄電池の容量によって前後するため、実機の取り回しは母艦の電池構成にも左右されます。
