DH18DPAとDH18DPBの違い|性能は同一、差は価格・質量・振動の4点

HiKOKI DH18DPAとDH18DPBの比較(18Vロータリハンマドリル)

DH18DPAとDH18DPBは、穴あけ能力・回転数・打撃数・1充電作業量・使用蓄電池がすべて同一で、違いは「価格・質量・寸法・振動値」の4点だけです。しかもその4点は一方向にそろっていません。高いほうが軽く、安いほうが振動が小さいという逆転構造になっています。

主な違いは4点

  • 価格:本体+ケース(NNK)はDH18DPA 40,600円/DH18DPB 43,500円。DH18DPBが2,900円高い(税別)
  • 質量:サイドハンドルなしでDH18DPA 2.3kg/DH18DPB 2.2kg。DH18DPBが0.1kg軽い
  • 寸法:DH18DPA 273×213×81mm/DH18DPB 253×270×84mm。DPBは全長が20mm短く、全高が57mm高い
  • 振動3軸合成値:DH18DPA 9.9m/s2/DH18DPB 10.4m/s2DH18DPAのほうが0.5m/s2小さい
  • 穴あけ能力・回転数・打撃数・1充電作業量・蓄電池・充電器は完全に同一
  • どちらも集じんシステム(0037-6970)には非対応

本記事のスペックはHiKOKI公式製品ページの掲載値で、2026年9月5日時点の内容です。価格はすべて希望小売価格(消費税別)です。

目次

DH18DPAとDH18DPBのスペック比較表

DH18DPA/DH18DPB 主要仕様の対比(出典:HiKOKI公式製品ページ・2026年9月5日確認)
項目DH18DPADH18DPB
コンクリート穴あけ能力3.4〜18mm3.4〜18mm同一
鉄工/木工13mm/18mm13mm/18mm同一
無負荷回転数 NORMAL/LOW0〜1,080/0〜800 min-10〜1,080/0〜800 min-1同一
打撃数 NORMAL/LOW0〜5,500/0〜4,100 min-10〜5,500/0〜4,100 min-1同一
1充電作業量(錐径3.5mm/10.5mm)約305個/約130個約305個/約130個同一
機体寸法(全長×全高×全幅)273×213×81mm253×270×84mm形が違う
質量(サイドハンドルなし)2.3kg2.2kgDPBが0.1kg軽い
質量(サイドハンドル含む)2.5kg2.3kgDPBが0.2kg軽い
振動3軸合成値(回転+打撃)9.9m/s210.4m/s2DPAが0.5小さい
防振ゴムの記載ありなしDPAのみ
蓄電池/充電器BSL36A18X/UC18YDL2BSL36A18X/UC18YDL2同一
希望小売価格 NNK(税別)40,600円43,500円DPBが2,900円高い
希望小売価格 2XPZ(税別)93,500円96,200円DPBが2,700円高い

価格と性能が逆転している

兄弟機の比較では「高いほうが全項目で上」というのが普通ですが、この2機種はそうなっていません。DH18DPBは2,900円高くて0.2kg軽いが、振動値は0.5m/s2大きいという構図です。穴があく速さも1充電あたりの本数も同じなので、差額の2,900円で買っているのは「軽さと全長20mmの短さ」であり、その代わりに振動値を0.5m/s2払っていることになります。

公式の訴求内容にも同じ非対称があります。DH18DPAの製品ページには「防振ゴムにより、ハンドルに伝わる衝撃・振動を吸収し、低振動を実現しました」という独立した項目がありますが、DH18DPBの製品ページには防振に関する項目そのものがありません。HiKOKIは振動値の差の理由を明示していないため因果関係は断定できませんが、公表情報のうえでの非対称としては確認できます。

DH18DPA/DH18DPB 4つの差(棒が長いほど数値が大きい)DPA 希望小売価格 NNK(円)40,600DPB 希望小売価格 NNK(円)43,500DPA 質量(g・ハンドル込)2,500DPB 質量(g・ハンドル込)2,300DPA 振動値(m/s2 ×100)990DPB 振動値(m/s2 ×100)1,040DPA 全長(mm)273DPB 全長(mm)253出典:HiKOKI公式製品ページ(2026年9月5日確認)

※単位の異なる項目を1枚に並べているため、棒の長さは項目間ではなく同じ項目どうし(DPA対DPB)でのみ比較してください。振動値は100倍して表示しています。

形の違いは「長さ」と「高さ」のトレードオフ

図解:機体寸法の差(長さ⇔高さのトレードオフ)

全長(mm)DPA 273DPB 253全高(mm)DPA 213DPB 270全幅(mm)DPA 81DPB 84出典:HiKOKI公式製品ページ(2026年9月5日確認)。棒の長さは280mmを基準にした比率表示。

寸法はDH18DPAが273×213×81mm、DH18DPBが253×270×84mmです。DH18DPBは全長が20mm短い代わりに、全高が57mm高くなっています。壁際や梁下のように前方向のクリアランスが取りにくい場所ではDH18DPBの短さが効き、逆に天井付近など上方向の余裕がない場所ではDH18DPAの低さが効きます。数値は同じ「小形・軽量」という訴求の中でも、どちらの方向にコンパクトなのかが違います。

また質量の測定条件はどちらもBSL36A18X装着時で、公式はサイドハンドルの有無で2通りを併記しています。サイドハンドルを付けた状態の差(0.2kg)は、外した状態の差(0.1kg)の2倍で、サイドハンドル自体の質量が機種で違う可能性がありますが公式は内訳を公表していません。

どちらを選ぶかの判断

図解:用途別チェックリスト

DH18DPA が向く場面

☑ 天井・梁など上向き作業が多い(全高213mmで頭上に余裕)
☑ 長時間の連続穴あけで手の負担を減らしたい(振動9.9m/s²・防振ゴムあり)
☑ 税別で2,900円安い方を選びたい

DH18DPB が向く場面

☑ 壁際・配管裏など前方の奥行きが取れない(全長253mm)
☑ 取り回しの軽さを優先(サイドハンドル込みで0.2kg軽い)
☑ 全高270mmでも支障のない立ち姿勢の作業が中心

出典:HiKOKI公式製品ページの寸法・振動値に基づく整理

用途別の選び分け

DH18DPAが向く人:小径穴を1日中あけ続ける/振動値を選定基準にしている/天井付近など上方向のクリアランスが厳しい/本体価格を抑えたい

DH18DPBが向く人:とにかく軽い1台がほしい/壁際や梁下など前方向のクリアランスが厳しい/2,900円の差より0.2kgの差を優先する

どちらでもない人:25mm超のアンカー穴や集じんシステムが必要なら、能力26mm・集じん対応のDH18DPCが対象になります

⚠ 比較するときの注意点

  • 公式仕様表の項目名がそろっていません。DH18DPAは「無負荷打撃数」、DH18DPBは「全負荷打撃数」と表記されていますが、数値は同一です。表記のゆれであって性能差ではないと考えられますが、公式に説明はありません。
  • 振動3軸合成値はEN60745-2-6規格に基づく公式測定値です。同一規格どうしなので比較できますが、実作業での体感差を保証するものではありません。
  • 公式は振動値の差の理由を明示していません。防振ゴムの記載の有無は公表情報の非対称であって、因果関係の証明ではありません。
  • カタログの現在日付はDH18DPAが2020年10月、DH18DPBが2020年12月です。後発のDH18DPBが上位機とは限りません。
  • どちらも集じんシステム0037-6970には非対応です。使えるのは別売の集じんカップ(B)組(コードNo.306885・2,200円)で、全長166mmまでのドリルビットが対象です。

DH18DPA・DH18DPBの購入先と参考価格

⚠ 買う前に確認したい3点

穴あけ能力・回転数・打撃数・1充電作業量はすべて同一です。性能差ではなく「どこで使うか」で選んでください。
・型番末尾の NNK は本体+ケースのみ(蓄電池・充電器別売)、2XPZ は蓄電池2個+充電器+ケース付です。価格差が大きいので商品名の末尾を必ず確認してください。
・蓄電池は両機とも BSL36A18X、充電器は UC18YDL2 で共通です。すでに同シリーズを持っているなら本体のみで揃います。

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HiKOKI DH18DPA(NNK) 本体+ケース(蓄電池・充電器別売)

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31,040円
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HiKOKI DH18DPB(NNK) 本体+ケース(蓄電池・充電器別売)

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33,320円
参考価格:2026年9月5日時点の楽天市場の掲載情報

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HiKOKI DH18DPB(2XPZ) 蓄電池×2+充電器+ケース付

HiKOKI DH18DPB(2XPZ) 蓄電池×2+充電器+ケース付

72,280円
参考価格:2026年9月5日時点の楽天市場の掲載情報

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  • 参考価格は取得日時点の楽天市場の掲載情報で、購入時には変動している可能性があります。
  • 希望小売価格の差(2,900円)と楽天の実売差(2,280円)は一致しません。流通量が違うため、実売は必ず取得時点の価格で確認してください。

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よくある質問

DH18DPAとDH18DPBの穴あけ性能に差はありますか?

ありません。コンクリート3.4〜18mm、鉄工13mm、木工18mm、無負荷回転数NORMAL 0〜1,080min-1、打撃数NORMAL 0〜5,500min-1、1充電作業量(錐径3.5mmで約305個)まで公式値が完全に一致しています(2026年9月5日確認)。

なぜ後から出たDH18DPBのほうが高いのですか?

HiKOKIは理由を公表していません。公式値で確認できるのは、DH18DPBが本体+ケースで2,900円高く、サイドハンドル込みで0.2kg軽く、全長が20mm短い一方、振動3軸合成値は0.5m/s2大きいという事実だけです。

振動が少ないのはどちらですか?

公式値ではDH18DPAです。振動3軸合成値(回転+打撃)はDH18DPAが9.9m/s2、DH18DPBが10.4m/s2で、いずれもEN60745-2-6規格に基づく測定値です。またDH18DPAの製品ページにのみ防振ゴムによる低振動の記載があります。

軽いのはどちらですか?

DH18DPBです。BSL36A18X装着時でサイドハンドルを含む質量がDH18DPA 2.5kg、DH18DPB 2.3kgです。サイドハンドルを外すと2.3kgと2.2kgで、差は0.1kgに縮まります。

どちらか集じんシステムに対応していますか?

どちらも非対応です。集じんシステム(コードNo.0037-6970)の適用機種はDH18DPC・DH36DPE・DH36DPFです。DH18DPA・DH18DPBで使えるのは別売の集じんカップ(B)組(コードNo.306885・2,200円)です。

バッテリーは共通で使えますか?

使えます。どちらもリチウムイオン電池18V(BSL18XXシリーズ)とマルチボルト蓄電池に対応し、標準構成はBSL36A18X、充電器はUC18YDL2で共通です。BSL3620・BSL3626・BSL3660およびBSL14XXシリーズは両機とも使用できません。

出典

  • HiKOKI公式 コードレスロータリハンマドリル DH18DPA 製品ページ(2026年9月5日確認)
  • HiKOKI公式 コードレスロータリハンマドリル DH18DPB 製品ページ(2026年9月5日確認)
  • HiKOKI公式 コードレスロータリハンマドリル DH18DPC 製品ページ(集じんシステム適用機種・2026年9月5日確認)
  • 楽天市場 各商品ページ(参考価格・2026年9月5日取得)

関連ページ

DH18DPA単体の詳細はDH18DPAのスペック、26mm対応と集じんシステムが必要な場合はDH18DPCを参照してください。シリーズ全体の位置づけはHiKOKI ロータリハンマドリル 早見表、SDS-maxクラスの上位機はDH3640DAとDH3640DBの違いにまとめています。工具選びの全体像は電動工具の選び方ガイドをどうぞ。

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この記事を書いた人

モノ図鑑編集部です。電動工具の型番スペックをメーカー公式情報で確認し、図鑑形式で比較できるよう整理しています。実務での使い勝手とバッテリー互換性を重視する編集方針です。

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