DH18DPCは、18Vクラスのロータリハンマドリルとしては最大級のコンクリート26mm対応と、専用集じんシステム(0037-6970)への対応を両立した1台です。小径穴を数多くあける用途ならDH18DPA/DH18DPBで足り、25mm超のアンカー穴や粉じん規制のある屋内現場を担当する人に向きます。
DH18DPCの要点
- ✓コンクリート穴あけ能力は3.4〜26mm。集じんシステムを装着すると4.3〜20mmに下がる
- ✓質量3.5kg(サイドハンドル含む)。集じんシステム装着で4.6kgと1.1kg増える
- ✓振動3軸合成値は集じん非装着13.9m/s2に対し、装着時は12.4m/s2と下がる
- ✓希望小売価格は本体のみ(NN)57,600円、フルセット(2XPZ)106,600円(いずれも税別)
- ✓集じんシステム0037-6970は16,700円(税別)。DH36DPE/DH36DPFと共通で36V機と使い回せる
- ✓蓄電池はマルチボルトBSL36A18X、充電器UC18YDL2で実用充電約19分
本記事のスペックはHiKOKI公式製品ページの掲載値で、2026年9月5日時点の内容です。価格はすべて希望小売価格(消費税別)です。
DH18DPCのスペック(公式値)
| 項目 | DH18DPC |
|---|---|
| 電圧 | 18V(マルチボルト蓄電池) |
| 最大穴あけ能力(コンクリート) | 3.4〜26mm |
| 最大穴あけ能力(鉄工/木工) | 13mm/27mm |
| コアビット/ダイヤモンドコアビット | 25〜50mm/65mm |
| 無負荷回転数 | NORMAL 0〜950/LOW 0〜700 min-1 |
| 全負荷打撃数 | NORMAL 0〜4,300/LOW 0〜3,170 min-1 |
| 適用ビット | SDSプラスシャンクタイプ |
| モーター | 直流ブラシレスモーター |
| 機体寸法(蓄電池装着時) | 370×278×83mm |
| 質量(蓄電池装着時) | 3.5kg(サイドハンドル含む)/3.4kg(除く) |
| 振動3軸合成値(回転+打撃) | 13.9m/s2 |
| 使用蓄電池/充電器 | BSL36A18X/UC18YDL2 |
| 充電時間 | 約19分(実用)/約25分(満充電) |
| 希望小売価格(税別) | NN 57,600円/2XPZ 106,600円 |
| 集じんシステム対応 | 対応(0037-6970・別売) |
集じんシステムを付けると何が変わるのか
DH18DPCの性格を決めているのは、別売の集じんシステム(コードNo.0037-6970・16,700円/税別)に対応していることです。公式仕様表は集じんシステムの非装着時と装着時を別の列で公表しているため、装着によって何が犠牲になり何が得られるのかを、推測ではなく公式値そのままで並べられます。
| 項目 | 非装着時 | 装着時 |
|---|---|---|
| コンクリート穴あけ能力 | 3.4〜26mm | 4.3〜20mm |
| 機体寸法 | 370×278×83mm | 512×278×103mm |
| 質量(サイドハンドル装着時) | 3.5kg | 4.6kg |
| 振動3軸合成値(回転+打撃) | 13.9m/s2 | 12.4m/s2 |
つまり集じんシステムは「能力6mm・全長142mm・質量1.1kgと引き換えに、振動を1.5m/s2下げて粉じんを回収する」装備です。26mmの穴あけ能力を目当てにDH18DPCを選んだ人が、そのまま集じんシステムを常用すると上限が20mmまで落ちる点は、購入前に把握しておく価値があります。25mm以上のアンカー穴と屋内の粉じん対策の両方を担当するなら、集じんの着脱を前提に運用することになります。
※振動値はグラフ上で比較しやすいよう10倍して表示しています(13.9m/s2=139、12.4m/s2=124)。
1充電で何個あけられるか
公式が公表している1充電当たりの作業量は、5.0Ah(マルチボルト)で錐径12.5mm・深さ30mmが約90個、錐径18mm・深さ30mmが約41個です。錐径が1.44倍になると作業量は約0.46倍まで落ちる計算で、太径になるほど電池の消費が急に増えることが数字で確認できます。
なおDH18DPA/DH18DPBが公表しているのは錐径3.5mm(約305個)と錐径10.5mm(約130個)で、DH18DPCとは公表している錐径そのものが違います。公表条件が違う数値どうしを引き算して「DPCは電池持ちが悪い」と結論づけることはできません。
操作系と保護機能
回転数は2段切替で、LOWにすると回転数0〜700min-1・打撃数0〜3,170min-1まで落ちるため、もろい材料への穴あけがしやすくなります。連続穴あけ向けにはオートストップ機能(特許)を搭載し、記憶した穴あけ時間でモーターを自動停止させます。公式は「穴あけ深さを保証するものではない」と明記しているため、深さのばらつきを抑えるならデプスゲージの併用が前提です。
急激な負荷への対策としてリアクティブフォースコントロール(RFC)を搭載しますが、これも公式が「作業状況・条件等により作動しない場合がある」と注記しています。LEDライトはスイッチから指を離して約10秒後に自動消灯し、集じんシステム使用時はビットに照射できません。集じんを常用する現場では、LEDライトは選定理由になりません。
バッテリーと充電器の互換
この機種はマルチボルト蓄電池を18V側で使う設計です。すでにHiKOKIの18V機やマルチボルト機を持っているなら本体のみ(NN)で足ります。UC18DAとUC18YDL2の違いも合わせて確認しておくと、充電器の買い足し判断がしやすくなります。
集じんシステムの消耗品と価格
集じんシステムはフィルタやダストボックスが消耗品として個別に供給されます。本体を買った後に発生する費用なので、導入前に把握しておくと総額の見積りがぶれません。
| 品名 | コードNo. | 希望小売価格 |
|---|---|---|
| 集じんシステム(コンクリート穴あけ専用) | 0037-6970 | 16,700円 |
| フィルタ(HEPAフィルタ) | 376779 | 1,000円 |
| フィルタセット(HEPAフィルタ) | 376776 | 1,300円 |
| ダストボックス | 376772 | 1,400円 |
| アダプタ | 376765 | 540円 |
| ノズルシール | 377175 | 140円 |
| ブラシキャップ | 370496 | 1,900円 |
| 集じんカップ(B)組 | 306885 | 2,200円 |
集じんシステム本体16,700円は、DH18DPC本体のみ(NN)57,600円に対して約29%の追加投資です。集じん容量は0.6L、最大ストローク100mm、質量1.1kg、使用可能なドリルビットは錐径4.3〜20mm・有効長100mm以下と公式が明記しています。部品はコードNo.で検索すると型番名で探すより確実に見つかります。より大型の集じんが必要な場合は集じんシステム0037-9133の記事も参考にしてください。
⚠ DH18DPCを選ぶ前に確認したいこと
- 集じんシステムを装着すると穴あけ能力は26mm→20mm、質量は3.5kg→4.6kgになります。26mmを常用する予定なら集じんは着脱運用が前提です。
- 公式仕様表の表記が機種間でそろっていません。DH18DPA は「無負荷打撃数」、DH18DPB/DH18DPC は「全負荷打撃数」と書かれています。表記が違う数値をそのまま横並びで比較しないでください。
- 1充電当たりの作業量は公表している錐径が機種ごとに違います(DPCは12.5mm/18mm、DPA・DPBは3.5mm/10.5mm)。数値の直接比較はできません。
- LEDライトは集じんシステム使用時にビットへ照射できません(公式明記)。
- BSL3620/BSL3626/BSL3660およびBSL14XXシリーズの旧型蓄電池は使用できません。
DH18DPCの購入先と参考価格
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よくある質問
DH18DPCとDH18DPA・DH18DPBは何が違いますか?
コンクリート穴あけ能力が最大の違いです。DH18DPCは3.4〜26mmで集じんシステムに対応しますが、DH18DPA・DH18DPBは3.4〜18mmで集じんシステムには対応しません。質量もDH18DPCが3.5kgに対しDPA・DPBは2.3kg前後で、DH18DPCは1kg以上重くなります(いずれもHiKOKI公式値・2026年9月5日確認)。
集じんシステムを付けても26mmの穴はあけられますか?
あけられません。公式仕様表では集じんシステム装着時のコンクリート穴あけ能力は4.3〜20mmと明記されています。26mmを使う場合は集じんシステムを外す必要があります。
どの蓄電池が使えますか?
リチウムイオン電池18V(BSL18XXシリーズ)とマルチボルト蓄電池が使えます。標準構成はBSL36A18Xです。BSL3620・BSL3626・BSL3660およびBSL14XXシリーズは使用できないと公式が明記しています。
集じんシステムは他の機種にも使えますか?
コードNo.0037-6970の適用機種はDH18DPC・DH36DPE・DH36DPFの3機種です。36Vのマルチボルト機とも共用できるため、両方を保有している現場では1台を使い回せます。
本体のみ(NN)とフルセット(2XPZ)はどちらを選ぶべきですか?
すでにマルチボルト蓄電池BSL36A18Xと充電器UC18YDL2を持っているなら本体のみ(NN)で足ります。希望小売価格の差は税別49,000円で、この差額は蓄電池2個と充電器とケースの分です。HiKOKI機を初めて導入する場合はフルセットのほうが割安になります。
出典
- HiKOKI公式 コードレスロータリハンマドリル DH18DPC 製品ページ(2026年9月5日確認)
- HiKOKI公式 コードレスロータリハンマドリル DH18DPA/DH18DPB 製品ページ(2026年9月5日確認)
- 楽天市場 各商品ページ(参考価格・2026年9月5日取得)
関連ページ
HiKOKIのロータリハンマドリル全体はHiKOKI ロータリハンマドリル 早見表で比較できます。SDS-maxクラスの上位機はDH3640DBとDH3640DAとDH3640DBの違いを参照してください。工具選びの全体像は電動工具の選び方ガイドにまとめています。
▶ 関連ページ: HiKOKI DH12DD|10.8V SDSプラス 18mm/DH12DDとDH18DPCの違い|18mmと26mm、質量1.5kg差で選ぶ/電動工具の選び方ガイド
関連ページ
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