HiKOKI R12DC vs R12DPA|高い紙パック式のほうが吸込20W・容量400mLと下

HiKOKI R12DCとR12DPAを並べた比較イラスト

吸込仕事率・集じん容量・価格の3点で選ぶならR12DC、ゴミ捨ての清潔さで選ぶならR12DPAです。この2機種は電圧クラス(10.8V)・質量1.1kg・蓄電池BSL1220M・充電器UC12SL(約30分)・連続使用時間まで同じで、違うのは集じん方式まわりの5項目だけ。しかも高いR12DPAのほうが吸込仕事率も集じん容量も下という逆転が起きています。

この比較の結論

共通点のほうが多い。電圧クラス(10.8V/BSL12XX)・質量1.1kg・蓄電池BSL1220M・充電器UC12SL(約30分)・連続使用時間(強約16分/標準約27分/弱約36分)はすべて同じ。

違いは5点だけ。集じん方式/吸込仕事率/集じん容量/価格/購入構成。

価格順と性能順が逆転している。高いR12DPA(BSW 28,500円)のほうが吸込仕事率は10W低く、集じん容量も160mL少ない。

消耗品費が読めるのはR12DCだけ。フィルタ10枚入1,100円などが公表されている一方、R12DPAは別売部品表そのものが公式に無く紙パック価格は公表なし。

本ページの数値は2026年8月21日時点のHiKOKI公式製品ページの仕様表・別売部品表に基づいています。価格は希望小売価格(消費税別)です。

目次

R12DC と R12DPA の縦持ち比較表

項目R12DC(フィルタ式)R12DPA(紙パック式)
集じん方式フィルタ式(カプセル式)紙パック式【抗菌仕様】
吸込仕事率 強30W20W
吸込仕事率 標準18W10W
吸込仕事率 弱10W7W
集じん容量560mL400mL
連続使用時間(BSL1220M)強 約16分/標準 約27分/弱 約36分強 約16分/標準 約27分/弱 約36分
質量1.1kg1.1kg
本体寸法460×102×140mm[987mm]463×102×144mm[993mm]
電圧クラス10.8V(BSL12XXシリーズ)10.8V(BSL12XXシリーズ)
蓄電池/充電器BSL1220M/UC12SL(約30分)BSL1220M/UC12SL(約30分)
購入構成(NN) 本体のみ / (BSW) 電池・充電器付(BSW) 電池・充電器付のみ
希望小売価格(税別)(NN) 9,700円 / (BSW) 23,300円(BSW) 28,500円
交換消耗品の公表価格フィルタ10枚入 1,100円 ほか別売部品表あり別売部品表の掲載なし(公表なし)

出典:HiKOKI公式 R12DC/R12DPA 製品ページの仕様表および別売部品表(2026年8月21日確認)。価格は希望小売価格(消費税別)。「公表なし」は公式ページに該当する表が存在しないことを示します。

違いは5項目に集約できる

①集じん方式 ― フィルタ式か紙パック式か

R12DCはフィルタ式(カプセル式)で、本体のダストケースに直接ゴミを溜め、フィルタで空気と分離します。R12DPAは紙パック式で、吸ったゴミが紙パックの中に収まり、パックごと捨てます。公式はR12DPAについて「紙パックに触れずにワンタッチでゴミ捨て(特許出願中)」「紙パックをつけないとフタが閉まらないつけ忘れ防止機能」を訴求しています。粉じんの舞い散りを抑えられるのが紙パック式の実利で、それ以外の数値はすべてフィルタ式のR12DCが上か同等です。

②吸込仕事率 ― 全モードでR12DCが上

強30W対20W、標準18W対10W、弱10W対7W。3モードすべてでR12DCが上回ります。紙パック式は集じん体の内側に紙の層が1枚増えるため通気抵抗の面で不利で、これは18VのR18DPA(強33W)がフィルタ式のR18DC(強40W)を下回る関係と同じ構造です。方式の差が数値に出ていると読むのが自然です。

10.8Vクラス3機種の吸込仕事率(最大モード)R12DB(フィルタ式)45WR12DC(フィルタ式)30WR12DPA(紙パック式)20W出典:HiKOKI公式 各製品ページの仕様表(2026年8月21日確認)数値はいずれも最大モードの公表値です。

③集じん容量 ― 560mL対400mL

R12DCが560mL、R12DPAが400mLで160mLの差です。560mLは18VのR18DC・36VのR36DBと並ぶ最大容量で、紙パック式の400mLは18VのR18DPAと同じ値です。ゴミ捨ての回数はそのまま作業の中断回数になるため、連続して吸い続ける現場ではこの差が効いてきます。

10.8Vクラス3機種の集じん容量R12DC(フィルタ式)560mLR12DPA(紙パック式)400mLR12DB(フィルタ式)280mL出典:HiKOKI公式 各製品ページの仕様表(2026年8月21日確認)数値はいずれも最大モードの公表値です。

④価格と購入構成 ― R12DCは本体のみが選べる

R12DCは本体のみの(NN) 9,700円と蓄電池・充電器付きの(BSW) 23,300円の2構成。R12DPAは(BSW) 28,500円の1構成だけで、本体のみの設定が公式にありません(同じ紙パック式でも18VのR18DPAには本体のみ(NN)15,000円があります)。すでに10.8Vの電池を持っている人にとって、この差は実質的に9,700円対28,500円の比較になります。

⑤消耗品の公表状況 ― 年間コストが読めるのはR12DCだけ

R12DCの公式ページには別売部品表があり、フィルタ1枚入100円・10枚入1,100円・プレフィルタ700円・布フィルタセット1,000円(税別)が明記されています。対してR12DPAの公式ページには別売部品表そのものが掲載されていません。紙パックは標準付属品として本体装着1枚+10枚入りが付きますが、使い切ったあとの補充価格は公式からは分かりません。R18DPAも同じ状況で、これは紙パック式2機種に共通する非対称性です。

⚠ 引き算してはいけない数値

両機は連続使用時間の公表値が完全に同じです(BSL1220Mで強約16分・標準約27分・弱約36分)。吸込仕事率は30Wと20Wで1.5倍の差があるのに持ち時間が同じなので、「Wが小さいほうが長持ちする」という読み方は公式値の上では成り立ちません。吸込仕事率は空気側の仕事率であって消費電力そのものではないため、W値の差を持ち時間に換算しないでください。

また質量は両機とも1.1kg蓄電池・充電器も同じBSL1220M/UC12SL(充電約30分)です。差が出るのは集じん方式・吸込仕事率・集じん容量・価格・購入構成の5点だけです。

どちらを買うべきか(CASE別)

CASE A|内装・造作の粉じんをこまめに吸う → R12DC

集じん容量560mLと強30Wが効く。フィルタと布フィルタの価格が公表されているので、消耗品費まで含めた年間コストを先に計算できる。本体のみ(NN)9,700円で買えるのも10.8V電池を持っている人には大きい。

CASE B|ゴミ捨てで粉じんを舞わせたくない → R12DPA

紙パックごと捨てられ、フタを開けて内容物を落とす動作が要らない。つけ忘れ防止機構があるため、パックなしで吸ってしまう事故も防げる。吸込仕事率20Wで足りる用途に限る。

CASE C|とにかく軽い1台がほしい → どちらでもない(R12DB)

R12DC・R12DPAはどちらも1.1kg。0.8kgのR12DBが10.8Vクラスの最軽量で、吸込仕事率もターボ45Wと上。ただし集じん容量は280mLと最小で、購入構成もセット(ESB)のみ。

CASE D|18Vや36Vの電池をすでに持っている → どちらでもない

R12DC・R12DPAは10.8VのBSL12XXシリーズ専用。18V/マルチボルト資産があるならR18DC(フィルタ式・強40W)かR18DPA(紙パック式・強33W)、36VならR36DB(強155W)が対象になる。

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よくある質問

R12DCとR12DPAの違いは何ですか?

違うのは集じん方式(フィルタ式/紙パック式)、吸込仕事率(強30W/強20W)、集じん容量(560mL/400mL)、希望小売価格(BSW 23,300円/28,500円・税別)、購入構成(R12DCは本体のみ(NN)も選べる/R12DPAはセットのみ)の5点です。電圧クラス・質量1.1kg・蓄電池・充電器・連続使用時間はすべて同じです。

どちらが吸引力は上ですか?

公式の吸込仕事率はR12DCが強30W、R12DPAが強20Wで、R12DCが上です。標準モードでも18Wと10W、弱モードでも10Wと7Wで、全モードでR12DCが上回ります。

高いほうが高性能ではないのですか?

この2機種では当てはまりません。R12DPAはR12DCのセット品より5,200円高いのに、吸込仕事率も集じん容量も下です。差額は紙パック式のゴミ捨て機構(ワンタッチ排出・つけ忘れ防止)と付属紙パックに対するものと読むのが公式値に忠実です。

ランニングコストはどちらが読みやすいですか?

R12DCです。公式の別売部品表にフィルタ1枚入100円・10枚入1,100円・プレフィルタ700円・布フィルタセット1,000円(税別)が明記されています。R12DPAは公式製品ページに別売部品表がなく、交換用紙パックの価格は公表されていません(2026年8月21日時点)。

連続使用時間はどちらが長いですか?

どちらも同じです。BSL1220M(10.8V-2.0Ah)で強 約16分・標準 約27分・弱 約36分と公表されています。吸込仕事率に差があっても持ち時間は同じ値なので、W値の差を持ち時間に換算しないでください。

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この記事を書いた人

モノ図鑑編集部です。電動工具の型番スペックをメーカー公式情報で確認し、図鑑形式で比較できるよう整理しています。実務での使い勝手とバッテリー互換性を重視する編集方針です。

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