CL12DAとCL18DAの違い|HiKOKIコードレス全ねじカッタ2機種を比較

HiKOKI コードレス全ねじカッタ CL12DA と CL18DA を並べた比較イラスト

「切る全ねじがW3/8までなら軽いCL12DA、W1/2やM12を切るならCL18DA」——HiKOKIのコードレス全ねじカッタ2機種は、切断能力の上限と機体重量でほぼ役割が分かれます。天井内の吊りボルト作業が中心の設備・電気工事なら10.8VのCL12DA、太径を含む鉄骨まわりまで扱うならマルチボルト対応のCL18DAが基準になります。

この記事の要点

  • 切断能力の差が最大の分岐点:CL18DAは軟鋼W1/2・M12まで対応、CL12DAはW3/8・M10まで
  • 質量は2.7kgと3.2kg。上向き作業が長いほど0.5kgの差が効く
  • 1充電あたりの作業量は約800本と約1,400本(いずれもW3/8軟鋼・5.0Ah)
  • 電池プラットフォームが別系統:CL12DAは10.8V(BSL12XX)、CL18DAはマルチボルト/18V(BSL18XX)
  • ストローク数はCL12DAの32min-1に対しCL18DAは28min-1で、数値上はCL12DAのほうが速い

本記事のスペックはHiKOKI公式製品ページに基づく2026年9月4日時点の内容です。

目次

CL12DAとCL18DAのスペック比較

項目CL12DACL18DA
電圧クラス10.8V18V/マルチボルト(36V)
切断能力(軟鋼全ねじ)W5/16・W3/8・M6・M8・M10W5/16・W3/8・W1/2・M6・M8・M10・M12
切断能力(ステンレス全ねじ)W3/8W3/8
無負荷ストローク数32min-128min-1
機体寸法(全高×全長×全幅)282×200×113mm310×213×113mm
質量2.7kg(BSL1250MT装着時)3.2kg(BSL36A18X装着時)
使用可能蓄電池10.8V(BSL12XXシリーズ)マルチボルト/18V(BSL18XXシリーズ)
付属蓄電池(セット)BSL1250MT 10.8V-5.0AhBSL36A18X 36V-2.5Ah/18V-5.0Ah
付属充電器(セット)UC12SDL(約30分)UC18YDL2(実用約19分/満充電約25分)
1充電あたりW3/8軟鋼約800本約1,400本
希望小売価格(税別・本体のみ)60,000円63,000円
希望小売価格(税別・セット)80,000円(JS)100,000円(XPZ)

違いは3点に集約できる

1. 切れる太さ:W1/2とM12を切れるのはCL18DAだけ

CL12DAの切断能力は軟鋼全ねじでW5/16・W3/8・M6・M8・M10まで。対してCL18DAはこれにW1/2とM12が加わります。天井吊りボルトの主役であるW3/8(9.5mm)だけで足りる現場ならCL12DAで不足はありませんが、重量物の吊りや鉄骨まわりでW1/2が出てくるならCL18DA一択です。なおステンレス全ねじはどちらもW3/8のみで、ここに差はありません。

2. 重さ:2.7kgと3.2kg、上向き作業で効く0.5kg

CL12DAは蓄電池BSL1250MT装着時で2.7kg、CL18DAはBSL36A18X装着時で3.2kgです。HiKOKIはCL12DAを「業界最軽量(2026年2月現在・当社調べ)」としています。脚立上で天井に向けて構える時間が長い設備工事では、この0.5kgと全高28mm差(282mm対310mm)が体感に直結します。

3. 電池プラットフォーム:10.8V系か、マルチボルト/18V系か

CL12DAは10.8VのBSL12XXシリーズ専用、CL18DAはマルチボルト蓄電池と18VのBSL18XXシリーズに対応します。両者の電池は相互に使えません。すでに手持ちの電池がどちらの系統かは、機種選定と同じくらい費用に効きます。

CL12DA と CL18DA の数値比較CL12DACL18DA1充電あたり作業量(W3/8軟鋼)800本1400本質量2.7kg3.2kg無負荷ストローク数32min-128min-1全高282mm310mm

作業量はCL18DAが約1.75倍。一方でストローク数はCL12DAが32min-1、CL18DAが28min-1と逆転しており、W3/8以下を数多く切る用途ではCL12DAの手数が落ちないのがポイントです。

バッテリーと充電器の互換

🔋 全ねじカッタ2機種の電池・充電まわり

CL12DA10.8Vリチウムイオン電池(BSL12XXシリーズ)。セット品(JS)はBSL1250MT(10.8V-5.0Ah・残量表示付)と急速充電器UC12SDL付きで、満充電は約30分。

CL18DAマルチボルト蓄電池および18VのBSL18XXシリーズ。セット品(XPZ)はBSL36A18Xと急速充電器UC18YDL2付きで、実用充電約19分/満充電約25分。

使えない電池CL18DAでは従来のBSL3620/3625/3626/3660およびBSL14XXシリーズは使用できません(HiKOKI公式表記)。

刃物は共通W3/8カッタ(コードNo.0099-8479)やW5/16・M6・M8・M10のカッタは両機共通で使えます。W1/2カッタ(310262)はCL18DA専用です。

⚠ 購入前に確認したい2点

指定サイズ以外の全ねじは切れません。カッタとスペーサはサイズごとの別売部品で、目的の呼び径に対応するカッタを持っているかが実作業を左右します。②CL12DAのセット品(JS)は蓄電池1個構成です。連続作業が長い現場では予備電池の追加費用を見込んでください。

どちらを選ぶか

CL12DAが向く人:切る全ねじがW3/8(M10)までで確定している。天井内・脚立上の上向き作業が多い。すでにHiKOKIの10.8V工具と電池を持っている。

CL18DAが向く人:W1/2やM12を切る可能性がある。1日の切断本数が多く電池交換の回数を減らしたい。すでにマルチボルトや18Vの電池資産がある。

迷いどころは「W1/2を切る日が年に何回あるか」です。年に数回なら、軽さを取ってCL12DAにし、太径だけは高速切断機やバンドソーで処理する運用も現実的です。

2機種の購入先

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10.8V/W3/8まで・2.7kg

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価格は変動します。上記は2026/9/4時点で確認した楽天市場の一例です。単体機の詳細はCL12DAの図鑑ページCL18DAの図鑑ページ、現行4型番の並びはHiKOKI全ねじカッタ早見表にまとめています。

よくある質問

CL12DAとCL18DAでバッテリーは共用できますか?

できません。CL12DAは10.8VのBSL12XXシリーズ専用、CL18DAはマルチボルト蓄電池と18VのBSL18XXシリーズ対応で、系統が異なります。

CL12DAでW1/2の全ねじは切れますか?

切れません。CL12DAの軟鋼全ねじ切断能力はW5/16・W3/8・M6・M8・M10までです。W1/2とM12に対応するのはCL18DAのみです。

ステンレスの全ねじはどちらも切れますか?

どちらもステンレス全ねじはW3/8のみ対応です。CL18DAの1充電あたり作業量はステンレスW3/8で約750本(5.0Ah・目安)とされています。

どちらが速く切れますか?

無負荷ストローク数はCL12DAが32min-1、CL18DAが28min-1です。W3/8以下では手数の落ちにくいCL12DAが有利で、CL18DAの強みは太径対応と1充電あたりの本数にあります。

出典

本記事のスペックは以下のHiKOKI(工機ホールディングス)公式製品ページを参照しています(2026/9/4確認)。
コードレス全ねじカッタ CL12DA|HiKOKI
コードレス全ねじカッタ CL18DA|HiKOKI
工具の選び方は電動工具の選び方ガイドもあわせてご覧ください。

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この記事を書いた人

モノ図鑑編集部です。電動工具の型番スペックをメーカー公式情報で確認し、図鑑形式で比較できるよう整理しています。実務での使い勝手とバッテリー互換性を重視する編集方針です。

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