HiKOKIのコードレス全ねじカッタは、2026年8月12日時点で公式サイトにCL18DA・CL12DA・CL18DSAL・CL18DSLの4型番が掲載されています。結論から言うと、W1/2まで切りたいなら新型のCL18DA、軽さ優先ならCL12DAが基本の二択です。最上位に見えるCL18DSALは、切断能力が同じCL18DAより本体のみで84,000円高く1.1kg重いため、いま新規で選ぶ理由は1充電当たりの作業量だけになりました。
この記事の要点
- ✓切断能力で選ぶ:軟鋼W1/2まで=CL18DA・CL18DSAL/W3/8まで=CL12DA・CL18DSL。ステンレスは全型番W3/8まで。
- ✓逆転あり:CL18DA(本体のみ63,000円・3.2kg)はCL18DSAL(147,000円・4.3kg)と切断能力が同じで、安く軽く速い。
- ✓CL18DSALが勝つのは1点:1充電当たりの作業量がW3/8軟鋼で約1,540本と、CL18DAの約1,400本を上回る。
- ✓10.8VのCL12DAは業界最軽量2.7kg(2026年2月現在・当社調べ)。ただしW1/2は切れず、電池はBSL12XX系で18V機と共用できない。
- ✓電池の共用:18Vの3型番はマルチボルト蓄電池BSL36A18Xを共用。BSL14XXシリーズと旧BSL3620系は使用不可。
数値はすべてHiKOKI公式サイトの製品ページに掲載された仕様値で、2026年8月12日時点のものです。価格は希望小売価格(消費税別)を記載しています。
現行4型番のスペック早見表
| 型番 | 電圧クラス | 軟鋼 最大切断 | ステンレス | ストローク数 | 質量 | 本体のみ(税別) | セット(税別) | 1充電 W3/8軟鋼 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| CL18DA | 18V/マルチボルト | W1/2 | W3/8 | 28min-1 | 3.2kg | 63,000円 | 100,000円 | 約1,400本 |
| CL12DA | 10.8V | W3/8 | W3/8 | 32min-1 | 2.7kg | 60,000円 | 80,000円 | 約800本 |
| CL18DSAL | 18V/マルチボルト | W1/2 | W3/8 | 25min-1 | 4.3kg | 147,000円 | 185,600円 | 約1,540本 |
| CL18DSL | 18V/マルチボルト | W3/8 | W3/8 | 30min-1 | 3.1kg | 72,700円 | 122,600円 | 約1,300本 |
質量はいずれも蓄電池を装着した状態の公式値です。CL18DAとCL18DSAL・CL18DSLはBSL36A18X装着時、CL12DAはBSL1250MT装着時の値なので、そのまま横並びで比較できます。
価格の逆転|新型CL18DAは上位機CL18DSALの半額以下
この4型番でいちばん目を引くのは、切断能力が同じCL18DAとCL18DSALの価格差です。どちらも軟鋼はW1/2まで、ステンレスはW3/8まで切断でき、使う蓄電池もマルチボルトBSL36A18Xで共通です。それでいて本体のみの希望小売価格は63,000円と147,000円で、差は84,000円。質量も3.2kgと4.3kgで1.1kgの開きがあります。
ではCL18DSALに残る優位は何かというと、1充電当たりの作業量です。同じ5.0Ah(マルチボルト)でW3/8軟鋼を切ったときの公式目安は、CL18DSALが約1,540本、CL18DAが約1,400本。1割ほどCL18DSALが多く切れます。W1/2軟鋼でも約580本という公式値が示されているのはCL18DSALだけです。1日で切る本数が多い現場では、この差が電池交換の回数に効いてきます。
逆に言えば、作業量以外はCL18DAが上です。ストローク数も28min-1対25min-1でCL18DAが速く、コレクトボックスやトリマ標準付属といった装備も新型が優れています。取り回しと初期費用を重視するならCL18DA、1充電の本数を最優先するならCL18DSAL、という整理になります。CL18DA単体の仕様・付属品はHiKOKI CL18DA 18Vコードレス全ねじカッタで詳しくまとめています。
W3/8までで足りるなら|CL12DAとCL18DSLの選び分け
切断するのがW3/8以下だけなら、選択肢はCL12DAとCL18DSLになります。CL12DAは質量2.7kgで、HiKOKIが「業界最軽量」と公表している機種です(2026年2月現在、コードレス全ねじカッタにおいて国内電動工具メーカーでの比較・当社調べ/BSL1250MT装着時・標準付属品を含まず)。全ねじの出張り長さ17mmという「業界最短の最小切断長さ」も同時に公表されており、天井際で残りを詰める作業には効きます。
一方のCL18DSLは3.1kgで、1充電当たりの作業量が約1,300本とCL12DAの約800本を大きく上回ります。軽さのCL12DA、持ちのCL18DSLという関係です。ただしCL12DAの電池は10.8VのBSL12XXシリーズで、18V機やマルチボルト機とは共用できません。手持ちの電動工具がマルチボルト中心なら、電池を増やさずに済むCL18DA・CL18DSL側が現実的です。電池そのものの比較はHiKOKI マルチボルト蓄電池・T-PWRバッテリー 早見表にまとめています。
蓄電池と充電器の互換
⚠ 価格と表記についての注意
ここに載せた価格はHiKOKI公式サイトの希望小売価格(消費税別)です。実売価格はこれより安いことが多く、記事下の楽天・Amazonのリンクで実勢価格を確認できます。また、CL12DAの「業界最軽量」「業界最短の最小切断長さ」はいずれもHiKOKIの自社調べによる表記で、2026年2月現在の比較です。指定サイズ以外の全ねじの切断には使用できない点にもご注意ください。
この4型番はどう選ぶか
用途から逆算すると、次の順で絞り込めます。①W1/2の全ねじを切る予定があるか——あるならCL18DAかCL18DSAL、なければCL12DAかCL18DSL。②手持ちの電池がマルチボルトか10.8Vか——マルチボルトならCL18DA/CL18DSL、10.8Vで揃えているならCL12DA。③1充電で何本切るか——数百本規模ならCL18DAで足り、それを超えて連続で切るならCL18DSALの作業量が効きます。
全ねじカッタと同じ切断・圧着カテゴリの工具では、HiKOKI C1205DA 10.8Vコードレス丸のこなども同じ電池系統で使えます。研削ならHiKOKI ディスクグラインダ 早見表、穴あけ・締付けならHiKOKI インパクトドライバ 早見表にそれぞれ現行機種をまとめています。電圧クラスの選び方そのものは電動工具の選び方 完全ガイドをご覧ください。
購入先
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よくある質問
HiKOKIの全ねじカッタで一番軽いのはどれですか?
CL12DAです。BSL1250MT装着時で質量2.7kgと公表されており、HiKOKIは2026年2月現在で国内電動工具メーカー比較の「業界最軽量」としています。ただし軟鋼の切断能力はW3/8までで、W1/2は切断できません。
CL18DAとCL18DSALはどちらを選ぶべきですか?
切断能力(軟鋼W1/2・ステンレスW3/8)は同じで、CL18DAのほうが本体のみで84,000円安く(63,000円/147,000円・税別)、1.1kg軽く(3.2kg/4.3kg)、ストローク数も速い(28min-1/25min-1)ため、基本はCL18DAです。CL18DSALが上回るのは1充電当たりの作業量(W3/8軟鋼で約1,540本/約1,400本)で、連続して大量に切る現場ではこちらが有利です。
CL12DAの電池は18Vの工具と共用できますか?
できません。CL12DAが使えるのは10.8VのBSL12XXシリーズで、18V機やマルチボルト機の蓄電池とは互換がありません。18V・マルチボルトで揃えているならCL18DAまたはCL18DSLを選んでください。
CL18DAで古いHiKOKI(日立工機)の電池は使えますか?
使えません。HiKOKI公式の仕様表には、従来の蓄電池BSL3620・BSL3625・BSL3626・BSL3660およびBSL14XXシリーズは使用できないと明記されています。使用可能なのはマルチボルト蓄電池と18VのBSL18XXシリーズです。
出典
本記事のスペック・価格は、HiKOKI(工機ホールディングス)公式サイトの各製品ページ(コードレス全ねじカッタ CL18DA/CL12DA/CL18DSAL/CL18DSL、およびリチウムイオンコードレス製品一覧)に掲載された仕様表・希望小売価格を、2026年8月12日に確認したものです。掲載内容は予告なく変更される場合があります。
