UC3SDLとUC12SDLは、性能で選び分ける2台ではありません。UC3SDLは3.6V専用、UC12SDLは10.8V専用で、持っている電池がどちらかで買うものが決まります。この記事は「両方の型番が出てきて、どちらを買えばいいのか分からなくなった人」が5分で判断できるように、公式仕様の差だけを並べます。
結論だけ先に
- ✓この2機種は上位・下位の関係ではありません。充電できる電圧が違うだけで、持っている電池で自動的に決まります
- ✓UC3SDL=3.6V専用(BCL3XXシリーズ・EBM315)/UC12SDL=10.8V専用(BSL12XXシリーズ)。相互に流用はできません
- ✓最大出力電流は8.0A対10.0A、質量は0.3kg対0.4kg、希望小売は7,200円対8,900円(いずれも税別)
- ✓冷却ファンの記載があるのはUC12SDLだけ。連続充電の頻度が高いならここが実質的な差になります
本記事のスペックは2026年9月4日時点のHiKOKI公式製品ページの記載にもとづきます。価格・仕様は予告なく変更されることがあります。
UC3SDL と UC12SDL のスペック比較
| 項目 | UC3SDL | UC12SDL |
|---|---|---|
| 充電可能蓄電池 | リチウムイオン電池 3.6V(BCL3XXシリーズ、EBM315) | リチウムイオン電池 10.8V(BSL12XXシリーズ) |
| 最大出力電流 | 3.6V:8.0A | 10.8V:10.0A |
| 満充電時間 | EBM315:約15分/BCL350T:約38分 | BSL1215:約15分/BSL1220M:約20分/BSL1240M:約30分/BSL1250MT・BSL1250MBT:約30分 |
| 機体寸法 | 90×125×60mm | 公式仕様表に記載なし |
| 質量 | 0.3kg | 0.4kg |
| コード | 2心ビニールコード | 2心ビニールコード(着脱式) |
| 冷却 | 公式仕様表に記載なし | 対応(ファン付) |
| ブザー音 | 公式仕様表に記載なし | なし |
| 使用温度範囲 | 0〜40℃ | -10〜40℃ |
| 希望小売価格 | 7,200円(税別) | 8,900円(税別) |
違いは3つに整理できる
違い1:充電できる電圧が根本的に違う
最大の違いは対応電池です。UC3SDLは3.6VのBCL3XXシリーズとEBM315のみ、UC12SDLは10.8VのBSL12XXシリーズのみ。電圧が違う電池はスライド部の形状も異なるため、無理に挿すこともできません。この時点で、比較の勝敗ではなく「どちらが自分の電池に合うか」の話になります。
違い2:同容量なら10.8V側が8分速い
1.5Ah同士(EBM315とBSL1215)はどちらも約15分で並びます。5.0Ah同士(BCL350TとBSL1250MT)では、UC3SDLが約38分、UC12SDLが約30分で8分の差。最大出力電流も8.0Aと10.0Aで、10.8V側にわずかな余裕があります。ただしこの差で選ぶ場面は現実にはほぼありません。
出典:HiKOKI公式の各製品ページの満充電時間(2026年9月4日確認)。同容量帯どうしを並べると、5.0Ahでは10.8V側のほうが8分短い。
違い3:冷却ファンと使用温度範囲
UC12SDLの仕様表には「冷却:対応(ファン付)」「ブザー音:なし」「使用温度範囲:-10〜40℃」があり、電源コードは着脱式です。UC3SDLの仕様表に冷却・ブザー音の項目はなく、使用温度範囲は0〜40℃、コードは着脱式の記載がありません。連続充電を繰り返す現場や冬場の屋外では、この差が効いてきます。
どちらを選ぶべきか
どちらを買うかは「持っている電池」で決まる
- 3.6V工具(WH3DAなどペンインパクト)を使う → UC3SDL。BCL350T・EBM315を充電できるのはこちらだけです。
- 10.8V工具(BSL12XXシリーズ)を使う → UC12SDL。BSL1250MT/BSL1250MBTを約30分で満充電します。
- 両方を持っている → 2台とも必要です。3.6Vと10.8Vはスライド部の形状が違い、片方でもう片方を充電することはできません。
- 18V・マルチボルト(36V)を使うなら、どちらでもなくUC18YDL2などの別系統を選びます。
注意点
⚠ 比較するときの注意点
- 「UC3SDLのほうが遅い」わけではありません。BCL350Tは5.0Ahで、1.5AhのEBM315の3倍以上の容量があります。容量が違う電池の分数を直接比べないでください。
- UC3SDLの公式仕様表には冷却・ブザー音の項目がありません。「ファンが無い」と断定はできませんが、公式が明記していない点は押さえておきます。
- 使用温度範囲はUC3SDLが0〜40℃、UC12SDLが-10〜40℃。冬場の屋外現場では下限に差が出ます。
- どちらも蓄電池は別売です。工具のセット品に同梱される場合があるため、二重購入に注意してください。
購入先と価格
希望小売価格はUC3SDLが7,200円、UC12SDLが8,900円(いずれも税別)です。実売はショップにより差があるため、下のカードで最新価格を確認してください。
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よくある質問
UC3SDLでBSL1250MTは充電できますか?
できません。UC3SDLの充電可能蓄電池はHiKOKI公式で「リチウムイオン電池 3.6V(BCL3XXシリーズ、EBM315)」と限定されています。BSL1250MTは10.8VのBSL12XXシリーズなので、UC12SDLが必要です。
どちらが速いのですか?
同じ容量帯で比べると10.8V側がわずかに速くなります。1.5Ah同士(EBM315とBSL1215)はどちらも約15分、5.0Ah同士(BCL350TとBSL1250MT)はUC3SDLが約38分、UC12SDLが約30分です。ただし電圧が違うため、速さで選び分けることはできません。
価格差1,700円はどこの差ですか?
希望小売価格はUC3SDLが7,200円、UC12SDLが8,900円(いずれも税別)。UC12SDL側は最大出力電流10.0A、冷却ファン対応、着脱式コード、使用温度範囲-10〜40℃と仕様表の項目が多く、その分が価格に表れています。ただし対応電圧が違うため、安いほうを選ぶという判断はできません。
3.6Vと10.8Vの工具を両方持っています。1台にまとめられますか?
まとめられません。UC3SDLとUC12SDLはそれぞれ専用で、スライド部の形状も異なります。両方の電池を使うなら充電器も2台必要です。
この2台以外に選択肢はありますか?
18Vやマルチボルト(36V)の電池を使うならUC18YDL2やUC18YDML(S)などが対象になります。HiKOKIの現行充電器を横並びで見たい場合は当サイトの急速充電器 早見表をご覧ください。
関連ページ
HiKOKI UC3SDL(3.6V急速充電器)/HiKOKI UC12SDL(10.8V急速充電器)/UC12SDLとUC12SLの違い/HiKOKI 急速充電器 早見表/電動工具の選び方ガイド
出典
HiKOKI(工機ホールディングス)公式サイト「急速充電器:UC3SDL」製品ページ/「急速充電器:UC12SDL」製品ページ(いずれも2026年9月4日確認)
