マキタの 40Vmax(XGT)リチウムイオンバッテリは現行7型番。選ぶときに見るべきなのは「容量(Ah)」と「最大出力(kW)」の2つだけで、この2つは完全に別の軸です。とくに BL4040 と BL4040F は容量4.0Ah・充電時間ともに同一で、違うのは最大出力(1.5kW対2.1kW)と定価9,500円分だけ。ここでは公式の数値を1枚の表に並べ、どこに何円払っているのかを型番から逆引きできるようにしました。
- ✓選択軸は「容量(Ah)=走る距離」と「最大出力(kW)=力の強さ」の2つ。この2つは別物で、値段も別々に上がる
- ✓末尾に F / H が付くのが高出力タイプ。BL4040 と BL4040F は容量も充電時間も同じで、違うのは最大出力だけ(1.5kW対2.1kW/定価差9,500円)
- ✓充電時間は急速のDC40RA・DC40RBと通常のDC40WB・DC40WAで約4.7〜5.5倍変わる。BL4080Fは約76分対約420分
- ✓全7型番がスマートシステム対応・IP56・残容量表示付き。この3点で機種を絞ることはできない
数値はいずれも2026年8月28日時点のマキタ公式サイト「40Vmaxリチウムイオンバッテリ」ページに掲載されている値です。
40Vmax バッテリー 全7型番 早見表
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| 型番 | 容量 | 高出力 タイプ |
最大出力 | DC40RA/RB フル充電 |
DC40WB/WA フル充電 |
標準小売価格 (税別) |
購入 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| BL4020 | 2.0Ah | — | 0.9kW | 約22分 | 約110分 | 20,400円 | Amazon |
| BL4025 | 2.5Ah | — | 1.1kW | 約28分 | 約130分 | 24,400円 | Amazon |
| BL4040 | 4.0Ah | — | 1.5kW | 約45分 | 約210分 | 28,700円 | Amazon |
| BL4040F | 4.0Ah | ○ | 2.1kW | 約45分 | 約210分 | 38,200円 | Amazon |
| BL4050F | 5.0Ah | ○ | 2.1kW | 約50分 | 約260分 | 39,200円 | Amazon |
| BL4080F | 8.0Ah | ○ | 2.8kW | 約76分 | 約420分 | 62,500円 | Amazon |
| BL4080H | 8.0Ah | ○ | 3.8kW | 約76分 | 約420分 | 79,200円 | Amazon |
充電時間はいずれも「フル充電」の値です。実用充電(工具が動く程度まで)はこれより短く、たとえば BL4080F は DC40RA で約60分/約76分という2段構えで公式に記載されています。
容量(Ah)と最大出力(kW)は別の軸
容量は「1回の充電でどれだけ長く使えるか」、最大出力は「どれだけ強い力を出せるか」を決めます。混同されがちですが、公式の表を見ると両者が独立していることがはっきりします。
灰色が標準タイプ(BL4020/BL4025/BL4040)、オレンジが高出力タイプ(末尾F・H)です。標準タイプは容量が増えると出力も一緒に上がる設計ですが、高出力タイプはそれとは別枠で出力だけを引き上げています。
| 比べる組 | 容量 | 最大出力 | フル充電 (DC40RA) | 定価差 (税別) |
|---|---|---|---|---|
| BL4040 → BL4040F | 4.0Ah 同じ | 1.5→2.1kW | 約45分 同じ | +9,500円 |
| BL4080F → BL4080H | 8.0Ah 同じ | 2.8→3.8kW | 約76分 同じ | +16,700円 |
この2組はそれぞれ単独で詳しく分解しています。4.0Ah帯は BL4040 と BL4040F の違い、8.0Ah帯は BL4080F と BL4080H の違い をどうぞ。
高出力タイプが効くのは、丸ノコ・ハンマドリル・チェンソー・刈払機のように瞬間的に大きな負荷がかかる工具です。インパクトドライバーやドライバドリルのように負荷が軽い作業が中心なら、標準タイプでも力不足になりにくく、差額は容量に回したほうが体感に効きます。
充電時間は充電器で4.7〜5.5倍変わる
見落とされやすいのがここです。同じバッテリーでも、急速タイプの DC40RA・DC40RB と通常タイプの DC40WB・DC40WA では、フル充電までの時間が5倍前後変わります。
8.0Ah の BL4080F/BL4080H を通常タイプで充電すると約420分=7時間。1日1本しか回せない計算になります。大容量を選ぶなら、充電器も急速タイプとセットで考えるのが前提です。充電器側の違いは マキタ 40Vmax 充電器 全型番 早見表 にまとめています。
- マキタ公式は「一部対応しないモデルがあります」と明記している。本体側の「推奨バッテリ」欄を必ず確認すること。40Vmaxなら全部挿さる、とは限らない
- 40Vmax(XGT)と18V(LXT)はレール形状が別物で、そのままでは互換しない。18V資産を活かす場合は別売アダプタの対応可否から確認する
- 「最大出力」はマキタの自社測定基準による短時間連続出力の表示。常時この値が出るという意味ではない
主要3型番の購入先
容量帯ごとに、いちばん選ばれやすい3型番の実売リンクを置いておきます。標準小売価格と実売価格は開きが大きいので、表の定価は「型番どうしの位置関係を見る目安」として使ってください。
BL4080F と BL4080H はどちらを選ぶか
BL4080F と BL4080H は容量がどちらも8.0Ahで、充電時間も同じです。違うのは最大出力と希望小売価格の2点だけで、型番末尾の H は「容量が大きい」ではなく「出力が高い」を意味します。容量目当てで H を選ぶ必要はありません。
ネット上の評判まとめ|BL4050Fの実機レビューで語られていること
40Vmax(XGT)のバッテリは購入者レビューの母数が非常に少なく、価格比較サイトにも評価欄がほとんどありません。ここでは工具専門メディアの実機レビュー(BL4050Fを各工具に装着・分解して検証、製品評価4/5)で述べられている内容を中立的に整理します。母数は1件のため、断定ではなく傾向として読んでください(出典は本節末)。
評価されている点
- 1本で36V-5.0Ah(180Wh)と大容量。電池交換の回数を減らせる
- 定価ベースの容量単価が良心的(1Ahあたり BL4025 9,280円/BL4040 6,800円/BL4050F 7,440円)
- 急速充電器 DC40RA での実用充電は約30分・完全充電は約40分で、容量の割に充電時間が伸びない
気になるとされた点
- 重くて大きい(本シリーズ最大級のサイズ)
- クリーナ CL001G に装着すると重心が電池側へ寄り、先端ノズルが浮いて動かしにくい
- ファン CF001G ではケース側面の張り出しが気になる
⚠ 読むときの注意
高出力の「F」付を装着しても、工具側の締付トルクなどの性能が上がるわけではありません。F付が要るのは、メーカーが高出力バッテリを推奨・指定している機種(ハンマ・グラインダ等)です。ファンやライトのような据え置きで使う製品では重量が問題になりにくく大容量が活きますが、手で支え続ける工具では軽い型番のほうが扱いやすい、という点は評価が一致しています。
出典:VOLTECHNO「マキタ BL4050F 40Vmaxの大容量高出力バッテリーが登場、実物レビュー&バッテリー分解」(2021年3月17日公開/2026年8月25日更新)記事を見る。価格は同記事掲載の定価ベースの数値で、実売価格とは異なります。
よくある質問
BL4040 と BL4040F はどちらを買うべきですか?
容量4.0Ah・フル充電時間(DC40RAで約45分)はどちらも同じで、違うのは最大出力(1.5kWクラス対2.1kWクラス)と標準小売価格(税別28,700円対38,200円)です。丸ノコ・ハンマドリル・刈払機など負荷の大きい工具が主用途なら BL4040F、インパクトドライバー中心なら BL4040 で不足しにくい、という分け方になります。
BL4080F と BL4080H の違いは何ですか?
どちらも8.0Ah・フル充電約76分(DC40RA)で同じです。違いは最大出力で、BL4080F が2.8kWクラス、BL4080H が3.8kWクラス。標準小売価格は税別62,500円と79,200円で、16,700円の差はすべて出力に対する差額です。
40Vmax のバッテリーなら、どの40Vmax工具にも使えますか?
マキタ公式は各バッテリーの一覧に「一部対応しないモデルがあります。各製品の主要機能に掲載している推奨バッテリをご確認ください」と明記しています。40Vmaxであれば無条件に共用できるとは限らないため、工具側の推奨バッテリ欄で確認してください。
18V(LXT)のバッテリーは 40Vmax の工具に使えますか?
40Vmax(XGT)と18V(LXT)はバッテリーの規格が異なり、そのままでは互換しません。逆に、40Vmax用の急速充電器 DC40RA・DC40RB は別売アダプタ ADP10 を介して18V・14.4Vの充電に対応すると公式に記載されています。
残容量表示はどの型番にも付いていますか?
はい。2026年8月28日時点で公式の一覧表に掲載されている7型番すべてが残容量表示に対応し、あわせてマキタ独自の「スマートシステム」対応・IP56の高耐久仕様と記載されています。この3点で型番を絞り込むことはできません。
出典
・マキタ公式サイト「40Vmaxリチウムイオンバッテリ」製品ページ(価格・仕様など)2026年8月28日確認
・マキタ公式サイト「40Vmax充電器」製品ページ 2026年8月28日確認
本文の容量・最大出力・充電時間・標準小売価格はすべて上記の公式掲載値です。実売価格は各ショップの表示によります。
関連ページ
同じ40Vmax蓄電池で動く電動工具以外の製品として CW006G 充電式保冷温庫 23L も扱っています。
