MUC030GとMUC032Gは、同じマキタ40Vmaxの充電式チェンソーでありながら、ハンドル形状もエンジン換算クラスも違う「別カテゴリの工具」です。MUC030Gはリヤハンドルの50mLエンジン式クラス(質量7.2〜7.4kg)、MUC032Gはトップハンドルの35mLエンジン式クラス(質量3.8〜4.0kg)。迷ったときの分岐点は「地上で伐倒・玉切りをするか、片手保持や高所で枝を落とすか」の1点です。
この記事の要点
- ✓ハンドルはMUC030G=リヤハンドル/MUC032G=トップハンドル。用途がそもそも違う
- ✓質量は7.2〜7.4kg 対 3.8〜4.0kg。ただし公式値の測定条件が違う(BL4080H込み 対 BL4040F込み)
- ✓チェーンスピードは最大29.0m/秒(3モード切替) 対 25.0m/秒(単一)。チェーンは95TXL 対 80TXLで互換性なし
- ✓本体のみの標準小売価格は118,700円〜 対 79,300円〜(税別)。約4万円差
- ✓ポータブル電源PDC01・PDC1200に対応しているのはMUC032Gだけ(MUC030Gの公式仕様表には記載がない)
以下の数値はすべてマキタ公式サイトの製品ページに基づく、2026年9月2日時点のものです。
MUC030G と MUC032G のスペック比較
| 項目 | MUC030G | MUC032G |
|---|---|---|
| ハンドル仕様 | リヤハンドル | トップハンドル |
| エンジン換算クラス | 50mL | 35mL |
| 電源 | 直流36V(40Vmax) | 直流36V(40Vmax) |
| ガイドバー長さ | 400/450/500mm | 300/350/400mm |
| チェーン形式 | 95TXL-67E/74E/82E | 80TXL-51E/59E/64E |
| チェーンスピード | ecoモード 0〜20.0/中速 0〜24.5/高速 0〜29.0 m/秒 | 0〜25.0 m/秒(モード切替なし) |
| 質量 | 7.2/7.3/7.4kg(BL4080H含む) | 3.8/3.9/4.0kg(BL4040F含む) |
| 本機寸法(長さ) | 827/885/956mm | 570/635/675mm |
| 本機寸法(幅×高さ) | 232×280mm | 193×219mm |
| 振動3軸合成値 | 4.1 m/s2 | 3.4 m/s2 |
| 1充電作業量(目安) | 杉丸太400mm 約28本(BL4080H) | 杉丸太300mm 約25本(BL4040F) |
| 防じん・防水 | ウェットガード IPX4M(バッテリIP56) | ウェットガード IPX4(バッテリIP56) |
| 推奨バッテリ | BL4080H(◎)/BL4040F・BL4050F・BL4080F(○) | BL4040F・BL4050F(◎)/BL4040・BL4080F・BL4080H(○) |
| 対応ポータブル電源 | 公式仕様表に記載なし | PDC01/PDC1200 |
| 標準小売価格(本体のみ・税別) | 118,700〜123,300円 | 79,300〜83,900円 |
| バッテリ・充電器付きセット | 設定なし(すべて別売) | MUC032G(青)130,700円:BL4040F×1+DC40RA |
| 発売 | 2025年8月26日 | 2026年7月14日 |
質量差は約1.9倍。ただし公式値の測定条件が違う
数字だけを見ると約1.9倍の差ですが、この2つは同じ条件で測った値ではありません。MUC030Gは8.0AhのBL4080H、MUC032Gは4.0AhのBL4040Fを装着した状態の質量です。バッテリを揃えれば差は縮みます。カタログ値をそのまま引き算して「3.4kg軽い」と結論づけないでください。
1充電作業量も同じ事情です。MUC030Gは「杉丸太400mmを約28本(BL4080H)」、MUC032Gは「杉丸太300mmを約25本(BL4040F)」で、丸太の径もバッテリ容量も違うため、本数の比較には意味がありません。
どちらを選ぶか:3つの分岐
選び方の判断チャート
- 地上で伐倒・玉切りが主 → MUC030G。リヤハンドルは両手を前後に構えて押し引きする姿勢が前提で、太径の伐倒に必要な安定性が得られます。ガイドバー500mmまで選べるのもこちらだけです
- 高所・枝払い・取り回し重視 → MUC032G。トップハンドルは狭い場所での取り回しに向き、質量も3.8〜4.0kgと軽量。全長も570〜675mmとMUC030Gより250mm以上短くなります
- ポータブル電源で運用したい → MUC032G。公式仕様表でPDC01・PDC1200への対応が明記されているのはMUC032Gだけです。MUC030Gの仕様表にはこの行自体がありません
- 初期費用を抑えたい → MUC032G。本体のみで約4万円安く、さらにバッテリ・充電器付きのセット(青・130,700円税別)が用意されています。MUC030Gはセットの設定がなく、BL4080Hと充電器を別途そろえる必要があります
チェーンとバッテリは共用できない
2台を併用する場合に見落としやすいのが消耗品です。チェーン形式はMUC030Gが95TXL系、MUC032Gが80TXL系で互換性がありません。95TXLはゲージ厚1.3mm・ピッチ0.325インチの薄刃仕様で、MUC030Gの高速切断はこの刃を前提にしています。替刃をまとめ買いするときは必ず機種とバー長さの組み合わせで型番を確認してください。
一方で40Vmaxバッテリ本体は共通です。BL4040F・BL4050F・BL4080F・BL4080Hはどちらでも使えます。ただし推奨の指定が逆で、MUC030GはBL4080Hが◎、MUC032GはBL4040F・BL4050Fが◎です。公式のカタログ値はそれぞれの推奨バッテリ装着時の条件で書かれている点に注意してください。
比較する前に押さえておきたい注意点
⚠ 注意点
- 質量・1充電作業量の公式値は装着バッテリが異なります。MUC030GはBL4080H、MUC032GはBL4040F基準。条件を揃えずに引き算しないでください
- 防水等級が微妙に違います。MUC030GはIPX4M、MUC032GはIPX4。いずれも「故障しないことを保証するものではありません」と公式が注記しています
- チェーン形式に互換性はありません。95TXL(MUC030G)と80TXL(MUC032G)は別物です
- トップハンドル機は取り扱いに資格・経験が要る場面があります。高所作業での使用可否は各現場の安全基準に従ってください
- 価格はいずれも標準小売価格(税別)です。実売は店舗により異なり、同梱内容(モータ部のみ/ガイドバー・チェーン付き)も店舗ごとに違います
購入先
どちらもモータ部単体(本体のみ)の出品が中心です。ガイドバーとチェーンが同梱されるかは店舗ごとに異なるため、「モータ部のみ」か「バー・チェーン付き」かを必ず確認してください。価格は取得時点のもので変動します。
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マキタ(makita) 40Vmax 充電式チェンソー 赤 40cm 95TXL-67E 本体のみ MUC030GZR1
リヤハンドル・50mLエンジン式クラス/ガイドバー400mm
参考価格 82,510円(ニッチ・リッチ・キャッチ/2026年9月2日取得)
一緒に揃えたいアクセサリ・消耗品
2機種でチェーン形式が違うため、替刃は機種とガイドバー長さの両方で選びます。以下のチェーン形式・バッテリ型番はマキタ公式の仕様表に記載された値です。
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| 機種別の消耗品早見表 | ||
|---|---|---|
| MUC030G 400mm | 95TXL-67E | 95TXL-67E を探す |
| MUC030G 450mm | 95TXL-74E | 95TXL-74E を探す |
| MUC030G 500mm | 95TXL-82E | 95TXL-82E を探す |
| MUC032G 300mm | 80TXL-51E | 80TXL-51E を探す |
| MUC032G 350mm | 80TXL-59E | 80TXL-59E を探す |
| MUC032G 400mm | 80TXL-64E | 80TXL-64E を探す |
| MUC030Gの推奨バッテリ | BL4080H(8.0Ah/A-77263) | BL4080H を探す |
| MUC032Gの推奨バッテリ | BL4040F/BL4050F | BL4050F を探す |
よくある質問
MUC030GとMUC032Gの一番大きな違いは何ですか?
ハンドル形状とエンジン換算クラスです。MUC030Gはリヤハンドルの50mLエンジン式クラス、MUC032Gはトップハンドルの35mLエンジン式クラスで、想定している作業がそもそも違います。MUC030Gは地上での伐倒・玉切り、MUC032Gは枝払いや取り回し重視の作業に向きます。
チェーン(替刃)は2機種で共用できますか?
できません。MUC030Gは95TXL系(95TXL-67E/74E/82E)、MUC032Gは80TXL系(80TXL-51E/59E/64E)で、チェーン形式が異なります。バッテリは40Vmaxで共通ですが、消耗品は機種ごとに用意してください。
質量7.2kgと3.8kgの差は、そのまま体感の差になりますか?
そのままではありません。公式の質量はMUC030GがBL4080H(8.0Ah)、MUC032GがBL4040F(4.0Ah)を装着した値です。バッテリ容量を揃えれば差は縮みます。ただしMUC030Gは全長が827〜956mmとMUC032Gの570〜675mmより250mm以上長く、取り回しの差は質量以上に体感されます。
ポータブル電源はどちらでも使えますか?
公式仕様表で対応が明記されているのはMUC032Gだけです。MUC032GはPDC01・PDC1200に対応と記載がありますが、MUC030Gの仕様表には対応ポータブル電源の行そのものがありません。ポータブル電源での運用を前提にするならMUC032Gを選んでください。
価格差はどれくらいですか?
本体のみの標準小売価格(税別)で比べると、MUC030Gが118,700〜123,300円、MUC032Gが79,300〜83,900円で、約39,000〜40,000円の差があります。加えてMUC030Gはバッテリ・充電器がすべて別売で、公式値の性能を出すには8.0AhのBL4080Hが必要です。MUC032Gにはバッテリ・充電器付きのセット(青・130,700円税別)が用意されています。
出典
- マキタ公式サイト 製品情報「充電式チェンソー MUC030G」(価格・仕様など/特長/主要機能)|2026年9月2日確認
- マキタ公式サイト 製品情報「充電式チェンソー MUC032G」(価格・仕様など/主要機能)|2026年9月2日確認
- マキタ公式サイト ニュース「マキタ史上最強ハイパワーの充電式チェンソーを発売」(2025年8月26日)|2026年9月2日確認
- マキタ公式サイト ニュース「ハイパワーで太径の枝払いを軽快にこなす充電式チェンソーを発売」(2026年7月14日)|2026年9月2日確認
