HiKOKIのコードレスロータリハンマドリルは現行11型番。コンクリート穴あけ能力で「16〜18mm級」「26〜28mm級」「40mm級」の3クラスに分かれ、質量は2.1kgから7.4kgまで3.5倍、本体のみ価格は33,000円から112,700円まで3.4倍の開きがあります。この記事は、どの型番がどのクラスに属し、何が違うのかを1枚の表で確認したい人向けの早見表です。
- ✓ 現行11型番はコンクリート穴あけ能力で 16〜20mm級(5機種)/26〜28mm級(4機種)/40mm級(2機種) に分かれる
- ✓ 回転数・打撃数が最速なのは14.4VのDH14DSL(0〜1,500min-1/0〜6,200min-1)。36V機より速い
- ✓ 40mm級は後発のDH3640DBが軽く・安く・1充電の穴数も多い(7.2kg/107,300円/⌀19mmで約50個)
- ✓ 18V機4型番(DH18DPA・DPB・DPC・DH1826DA)は18Vとマルチボルトのどちらでも動く
- ✓ 集じんシステムを付けると穴あけ能力は4.3〜20mmに制限され、質量は約1kg増える
数値はすべてHiKOKI公式サイトの製品仕様表(2026年8月11日確認)に基づきます。価格は希望小売価格(消費税別)です。
現行11型番の早見表(2026年8月11日時点)
| 型番 | 電圧 | コンクリート穴あけ | 無負荷回転数 min-1 | 打撃数 min-1 | 質量 | 本体のみ価格(税別) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| DH12DD | 10.8V | 3.4〜18mm | 0〜1,080 | 0〜5,500 | 2.1kg | 33,000円(NNK) |
| DH14DSL | 14.4V | 3.4〜16mm | 0〜1,500 | 0〜6,200 | 2.1kg | 43,300円(NN) |
| DH14DBL | 14.4V | 20mm | 0〜900 | 0〜3,400 | 3.4kg | 55,300円(NN) |
| DH18DPA | 18V/MV | 3.4〜18mm | 0〜1,080 | 0〜5,500 | 2.5kg | 40,600円(NNK) |
| DH18DPB | 18V/MV | 3.4〜18mm | 0〜1,080 | 0〜5,500 | 2.3kg | 43,500円(NNK) |
| DH18DPC | 18V/MV | 3.4〜26mm | 0〜950 | 0〜4,300 | 3.5kg | 57,600円(NN) |
| DH1826DA | 18V/MV | 3.4〜26mm | 0〜950 | 0〜4,300 | 3.8kg | 63,000円(NN) |
| DH3628DA | MV36V | 3.4〜28mm | 0〜950 | 0〜4,300 | 4.0kg | 65,900円(NN) |
| DH36DPE | MV36V | 3.4〜28mm | 0〜950 | 0〜4,300 | 3.7kg | 67,400円(NN) |
| DH3640DA | MV36V | 40mm※ | 250〜500 | 1,400〜2,800 | 7.4kg | 112,700円(NNK) |
| DH3640DB | MV36V | 40mm※ | 250〜500 | 1,400〜2,800 | 7.2kg | 107,300円(NNK) |
MV=マルチボルト蓄電池。回転数・打撃数はNORMAL(強)モードの値。質量はサイドハンドル装着時(DH14DSL・DH14DBLは公式表記のまま蓄電池装着時)。※DH3640DA・DBの「40mm」はドリルビット径の穴あけ能力(コアビットは105mm)。NN=本体のみ、NNK=本体+ケース。出典:HiKOKI公式製品仕様(2026年8月11日確認)。
表を縦に眺めると、この11型番は「穴あけ能力」ではなく「電圧」で並べても順番が揃わないことがわかります。14.4VのDH14DBLは20mm、18VのDH18DPA/DPBは18mm。電圧が高いほど能力が高い、という単純な関係にはなっていません。
回転数が一番速いのは、一番小さい14.4V機
11型番で無負荷回転数が最も高いのはDH14DSL(0〜1,500min-1)で、打撃数も最多の0〜6,200min-1です。36VのDH3628DAやDH36DPEは0〜950min-1/0〜4,300min-1にとどまり、40mm級のDH3640DA・DBに至っては250〜500min-1しか回りません。
これは性能差ではなく役割の違いです。細い穴を数多くあける小型機は回転を上げて手数を稼ぎ、太い穴をあける大型機は1打あたりのエネルギーを大きくするかわりに回転を落とします。カタログの回転数だけを比べて「小さい機種のほうが速い=強い」と読むと逆になるので、比較するときはコンクリート穴あけ能力(対応する錐径)とセットで見るのが正解です。DH14DSLの穴あけ能力は3.4〜16mmで、11型番中もっとも小さい値です。
質量は2.1kgから7.4kgまで、3.5倍の開き
黄=2.1〜2.5kgの小型クラス、オレンジ=3.4〜4.0kgの中型クラス、黒=7kg超の40mm級。出典:HiKOKI公式製品仕様(2026年8月11日確認)。
小型クラス(2.1〜2.5kg)と40mm級(7.2〜7.4kg)のあいだには、3.4〜4.0kgの中型クラスが5型番が密集しています。DH14DBL・DH18DPC・DH36DPE・DH1826DA・DH3628DAがここに入り、質量差はわずか0.6kg。選ぶときの決め手は重さではなく、後述する穴あけ能力と蓄電池の系統になります。
40mm級は、後から出たDH3640DBが軽く・安く・穴数も多い
40mm級の2機種は、公式仕様上の穴あけ能力(ドリルビット40mm/コアビット105mm)・回転数・打撃数がまったく同じです。違いが出るのは次の3点で、いずれもDH3640DBのほうが有利です。
質量は7.4kg(DA)に対し7.2kg(DB)。本体のみ価格は112,700円(DA・NNK)に対し107,300円(DB・NNK)で5,400円安い。さらに1充電あたりの作業量は、4.0Ahマルチボルトで⌀19mm・深さ60mmの穴がDAが約40個、DBが約50個と2割以上の差があります。「重い方・高い方が高性能」という思い込みで選ぶと損をする組み合わせです。なお公式仕様表でビットタイプが明記されているのはDH3640DB(六角シャンクタイプ)のみで、DH3640DAには記載がありません。
一方、振動3軸合成値は回転+打撃でDAが10.3m/s2、DBが13.4m/s2とDAのほうが低い値です。長時間連続で使う現場では、この1点だけはDAに分があります。
DH3628DAとDH36DPEは、公表スペックがほぼ同じ
28mm級の2機種も、コンクリート穴あけ3.4〜28mm・木工32mm・回転数0〜950min-1・打撃数0〜4,300min-1と公表能力が完全に一致します。差が出るのは質量と価格で、DH3628DAが4.0kg・65,900円、DH36DPEが3.7kg・67,400円。軽い方が1,500円高いという関係です。全長はDH3628DAが358mm、DH36DPEが370mmでDH3628DAのほうが短く、狭所での取り回しはこちらが有利になります。それぞれの詳細は HiKOKI DH3628DAの詳細 と HiKOKI DH36DPEの詳細 にまとめています。集じん機能付きの兄弟機との違いは DH3628DAとDH3628DBの違い を参照してください。
使える蓄電池は4系統に分かれる
出典:HiKOKI公式製品仕様「使用可能蓄電池」欄(2026年8月11日確認)。
すでにHiKOKIの18V機を持っているなら、DH18DPA・DH18DPB・DH18DPC・DH1826DAの4型番は手持ちのBSL18XXがそのまま使えます。逆に28mm級以上(DH3628DA・DH36DPE・DH3640DA/DB)はマルチボルト専用で、18V単独の蓄電池では動きません。マルチボルト蓄電池そのものの違いは HiKOKI マルチボルト蓄電池の早見表 にまとめています。
価格表を読むときの注意
- NNとNNKは中身が違う。NN=本体のみ、NNK=本体+ケース。DH18DPAの40,600円はNNK(ケース付き)、DH18DPCの57,600円はNN(ケースなし)で、そのまま並べると条件が揃いません。
- 集じんシステムを付けると能力が落ちる。DH18DPC・DH1826DA・DH3628DA/DB・DH36DPE/DPFは、集じん装着時にコンクリート穴あけが4.3〜20mmに制限され、質量も約1.0〜1.1kg増えます。
- ビットタイプは全機種公表されていない。公式仕様表に「SDSプラスシャンクタイプ」と明記があるのはDH12DD・DH18DPA・DH18DPB・DH18DPC・DH1826DA・DH3628DA・DH36DPEの7機種。DH3640DBは「六角シャンクタイプ」。DH14DSL・DH14DBL・DH3640DAは記載がありません。
- DH18DBLという型番の製品ページはDH14DBLを返す。公式サイトのURLに「dh18dbl」が使われていますが、開くと14.4VのDH14DBLの仕様が表示されます。型番名で検索するときは電圧を必ず確認してください。
どのクラスを選ぶか
アンカー打ちや内装配線が中心で、あける穴が⌀10mm前後までなら16〜18mm級(DH12DD・DH14DSL・DH18DPA・DH18DPB)で足ります。2.1〜2.5kgと軽く、DH18DPAは4.0Ah相当のマルチボルト1本で⌀10.5mmの穴を約130個あけられます。
⌀20mmを超える下穴やコア抜きが入るなら26〜28mm級(DH18DPC・DH1826DA・DH3628DA・DH36DPE)。ダイヤモンドコアビットで65mmまで対応します。手持ちが18V資産ならDH18DPCとDH1826DA、マルチボルトで統一するならDH3628DAかDH36DPEが候補です。
斫り(はつり)を含む解体寄りの作業や⌀32mm以上の穴あけには40mm級(DH3640DA・DH3640DB)しか選択肢がありません。ただし7kg超で、価格も本体のみで10万円を超えます。他社の36V機と迷う場合は マキタ HR001GとHiKOKI DH36DPEの比較 も参考になります。18Vクラスの集じん対応機については HiKOKI DH1826DAの詳細 にまとめました。工具カテゴリ全体の選び方は 電動工具の選び方ガイド をご覧ください。
購入先
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※価格・在庫は各ストアで最新情報をご確認ください。楽天の参考価格は2026年8月11日時点のものです。
よくある質問
HiKOKIのロータリハンマドリルで一番軽いのはどれですか?
DH12DD(10.8V)とDH14DSL(14.4V)が同率で最軽量の2.1kgです。DH12DDはサイドハンドルを外すと1.9kgになります。18V以上ではDH18DPBの2.3kgが最軽量です。
DH3628DAとDH36DPEはどちらを選べばよいですか?
公式仕様上の穴あけ能力・回転数・打撃数は同じです。質量はDH36DPEが3.7kgで0.3kg軽く、全長はDH3628DAが358mmで12mm短くなっています。本体のみ価格はDH3628DAが65,900円、DH36DPEが67,400円(いずれも税別)で、軽い方が1,500円高い関係です。狭所での取り回しを優先するならDH3628DA、長時間の保持を優先するならDH36DPEが目安になります。
DH3640DAとDH3640DBの違いは何ですか?
穴あけ能力(ドリルビット40mm・コアビット105mm)と回転数・打撃数は同じです。DH3640DBのほうが0.2kg軽い7.2kg、本体のみ価格も5,400円安い107,300円(税別)で、4.0Ahマルチボルトでの1充電あたりの穴数も⌀19mm・深さ60mmで約50個とDH3640DAの約40個を上回ります。ただし振動3軸合成値は回転+打撃でDH3640DAが10.3m/s2、DH3640DBが13.4m/s2で、DH3640DAのほうが低い値です。
18V機とマルチボルト機で蓄電池は共用できますか?
DH18DPA・DH18DPB・DH18DPC・DH1826DAの4型番は18V(BSL18XXシリーズ)とマルチボルト蓄電池の両方が使えます。一方、DH3628DA・DH3628DB・DH36DPE・DH36DPF・DH3640DA・DH3640DBはマルチボルト専用で、18V単独の蓄電池では動作しません。
集じんシステムに対応しているのはどの型番ですか?
DH18DPC・DH1826DA・DH3628DA/DH3628DB・DH36DPE/DH36DPFが集じんシステムに対応します。装着するとコンクリート穴あけ能力は4.3〜20mmに制限され、質量は約1.0〜1.1kg増加します。DH3628DBとDH36DPFは集じんシステムが標準で付属する仕様です。
出典
本記事の仕様値・希望小売価格は、HiKOKI(工機ホールディングス)公式サイトの各製品ページ(コードレスロータリハンマドリル DH12DD/DH14DSL/DH14DBL/DH18DPA/DH18DPB/DH18DPC/DH1826DA/DH3628DA/DH36DPE/DH3640DA/DH3640DB)の製品仕様表を2026年8月11日に確認し、記載しています。楽天市場の参考価格は同日時点の実売価格で、変動します。
