HiKOKIのコードレスドライバドリルは現行12型番。最大トルク(低速)は10.8VのDS10DALの36N・mから36V機のDS36DCの155N・mまで約4.3倍、質量は1.1kgから2.5kgまで2.3倍、本体のみ価格は14,400円から50,200円まで3.5倍の開きがあります。この記事は、DSとDVのどちらを選ぶべきか、どの型番がどのクラスに属するのかを1枚の表で確認したい人向けの早見表です。
- ✓ 現行12型番は DS=ドライバドリル(7機種)/DV=振動ドライバドリル(5機種) の2系統。DVはDSに振動(打撃)モードを足した同一設計
- ✓ 低速回転数が最も速いのは最上位機ではなくDS18DE/DV18DE(0〜550min-1)。上位のDS18DC/DV18DCは0〜500min-1で下回る
- ✓ 最上位のDS36DC/DV36DCはマルチボルト専用で、18V単体蓄電池が使えない。18V機のほうが電池の自由度は高い
- ✓ ブラシレスのDS12DDより、8,000円近く安いブラシ付きDS12DAのほうが高速側の最大トルクが高い(約17N・m 対 約15N・m)
- ✓ 1.1kg級の最軽量は3機種(DS12DD・DS12DA・DS10DAL)。ただしDS10DALだけ蓄電池の系統が異なる
数値はすべてHiKOKI公式サイトの製品仕様表(2026年8月12日確認)に基づきます。価格は希望小売価格(消費税別)の本体のみ(NN)価格です。
現行12型番の早見表(2026年8月12日時点)
| 型番 | 種別 | 使用可能蓄電池 | 最大トルク 低速 / 高速 N・m | 無負荷回転数 低速 / 高速 min-1 | 穴あけ能力 鋼材 / 木材 mm | チャック 把握径 mm | 質量 kg | 本体のみ 価格(税別) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| DS36DC | ドライバドリル | マルチボルト36V専用 | 155 / 110 | 0〜550 / 0〜2,200 | 20 / 118 | 13 | 2.5 | 49,000円 |
| DS18DC | ドライバドリル | マルチボルト+18V | 140 / 105 | 0〜500 / 0〜2,000 | 16 / 102 | 13 | 2.5 | 46,300円 |
| DS18DE | ドライバドリル | マルチボルト+18V | 70 / 60 | 0〜550 / 0〜2,000 | 13 / 52 | 13 | 1.9 | 28,700円 |
| DS14DBSL | ドライバドリル | 14.4V | 60 / 40 | 0〜350 / 0〜1,500 | 13 / 45 | 1.5〜13 | 1.8 | 28,600円 |
| DS12DD | ドライバドリル | 10.8V(BSL12XX) | 約38 / 約15 | 0〜440 / 0〜1,700 | 10 / 29 | 10 | 1.1 | 22,200円 |
| DS12DA | ドライバドリル | 10.8V(BSL12XX) | 約38 / 約17 | 0〜350 / 0〜1,400 | 10 / 29 | 10 | 1.1 | 14,400円 |
| DS10DAL | ドライバドリル | 10.8V(BCL1030C) | 36 / 14 | 0〜350 / 0〜1,300 | - / 29 | 0.8〜10 | 1.1 | 16,700円 |
| DV36DC | 振動ドライバドリル | マルチボルト36V専用 | 155 / 110 | 0〜550 / 0〜2,200 | 20 / 118 | 13 | 2.5 | 50,200円 |
| DV18DC | 振動ドライバドリル | マルチボルト+18V | 140 / 105 | 0〜500 / 0〜2,000 | 16 / 102 | 13 | 2.5 | 47,600円 |
| DV18DE | 振動ドライバドリル | マルチボルト+18V | 70 / 60 | 0〜550 / 0〜2,000 | 13 / 52 | 13 | 1.9 | 29,900円 |
| DV12DD | 振動ドライバドリル | 10.8V(BSL12XX) | 約38 / 約15 | 0〜440 / 0〜1,700 | 10 / 29 | 10 | 1.2 | 23,600円 |
| DV12DA | 振動ドライバドリル | 10.8V(BSL12XX) | 約38 / 約17 | 0〜350 / 0〜1,400 | 10 / 29 | 10 | 1.2 | 15,000円 |
最大トルクは「剛性体締付トルク」の公表値です。ただし10.8V機(DS12DD/DS12DA/DV12DD/DV12DA)だけは公式仕様表の表記が「最大」となっており、18V以上の機種とは公表基準が異なります。10.8V機と18V以上の機種のトルク値を直接引き算しないでください。
DSとDVの違いは「振動モードの有無」だけ。価格差は1,300〜1,400円
DS(ドライバドリル)とDV(振動ドライバドリル)は、同じ電圧クラスなら最大トルク・無負荷回転数・チャック把握径・機体寸法・穴あけ能力がすべて同一です。DVはそこに打撃機構が加わり、コンクリートやモルタルへの穴あけができます。
価格差は36V機で1,200円(49,000円→50,200円)、18V機で1,200〜1,300円、10.8V機で600〜1,400円。質量差もDVが0〜0.1kg重いだけです。ブロック塀やモルタルに下穴を開ける可能性が少しでもあるなら、DVを選んで損はない価格差といえます。
価格の並びを見ると、10.8V機と18V以上の機種のあいだに大きな段差があります。DS14DBSL(28,600円)とDS18DE(28,700円)はほぼ同額で、14.4V機をあえて選ぶ理由は既存の14.4V蓄電池を持っている場合に限られます。
公式値どうしの逆転3点。上位機がすべての項目で勝つわけではない
①低速回転数はDS18DE/DV18DEが上位機を上回る。DS18DEの低速は0〜550min-1、上位のDS18DCは0〜500min-1です。DS18DEは質量1.9kgでDS18DCより0.6kg軽く、本体価格も17,600円安いのに、低速の回転数だけは上回っています。ただし最大トルクは70N・m対140N・mで半分、木材の穴あけ能力も52mm対102mmと差は明確です。
②最上位のDS36DC/DV36DCはマルチボルト専用で、18V単体蓄電池が使えない。公式仕様表の「使用可能蓄電池」は、DS36DC/DV36DCが「マルチボルト蓄電池(残量表示付)」のみ。対してDS18DC/DS18DE/DV18DC/DV18DEは「マルチボルト蓄電池、18V(BSL18XXシリーズ)」の両対応です。18V資産を流用したい人にとっては、最上位機のほうが選択肢は狭くなります。
③ブラシレスのDS12DDより、ブラシ付きのDS12DAのほうが高速側の最大トルクが高い。公式値は低速がどちらも約38N・mで同じ、高速がDS12DD 約15N・m、DS12DA 約17N・m。価格はDS12DAが14,400円でDS12DDより7,800円安く、質量も同じ1.1kgです。ただし無負荷回転数はDS12DDが0〜440/0〜1,700min-1、DS12DAが0〜350/0〜1,400min-1で、作業スピードはDS12DDが明確に上。ブラシレスモーターによる連続作業時の効率と寿命も加味して選ぶことになります。
| DS36DC / DV36DC | マルチボルト蓄電池のみ(BSL36A18BX同梱・UC18YDL2で実用約19分/満充電約25分) |
| DS18DC / DV18DC DS18DE / DV18DE | マルチボルト蓄電池+18V(BSL18XXシリーズ)の両対応。BSL36A18X同梱 |
| DS14DBSL | 14.4V(BSL1460・冷却対応)。充電器UC18YDL2使用時 約30分 |
| DS12DD / DV12DD DS12DA / DV12DA | スライド式10.8V(BSL12XXシリーズ)。充電器UC12SDL/UC12SLで約30分 |
| DS10DAL | 10.8V BCL1030C。BSL12XXシリーズとは別系統で、充電器もUC10SL2(約60分) |
どの型番がどんな人に向いているのか
木工で座彫りや大径の穴あけまでやるなら DS36DC/DV36DC。木材118mm・鋼材20mmは12型番で最大で、最大トルクも低速155N・mと突出しています。ただし2.5kgとチャック13mmのフルサイズで、電池はマルチボルト専用です。
18V資産があって取り回しを優先するなら DS18DE/DV18DE。1.9kgで全長155mm、価格も28,700円と18Vクラスでは最も安く、低速回転数は上位機を上回ります。呼び径9mm程度までの木ねじと13mm以下の穴あけが中心ならこれで足ります。
設備・電気工事で片手作業が多いなら10.8V級の DS12DD/DV12DD。1.1〜1.2kg・全長149〜162mmで、天井裏や分電盤まわりでも振り回せます。穴あけは鋼材10mm・木材29mmまで。DS12DDとDS12DAの違いとDV12DDとDV12DAの違いは別記事で詳しく比較しています。
そもそもインパクトドライバとどちらを買うべきか迷っている場合は、インパクトドライバとドライバドリルの使い分けを先に読んでください。穴あけとトルク調整が要るならドライバドリル、長いビスを打ち込む量が多いならインパクトドライバが基本です。工具全体の選び方は電動工具の選び方ガイドにまとめています。
- DV3620DA(コードレス振動ドリル)はこの表に含めていません。クラッチを持たない振動ドリルで、ドライバドリルとは別カテゴリのためです(本体のみ43,200円)
- 10.8V機の最大トルクは公表基準が異なります。18V以上は「剛性体締付トルク」、10.8V機は「最大」表記。基準が違う数値どうしの差を能力差として読まないでください
- DS10DALの蓄電池はBCL1030Cで、現行のBSL12XXシリーズと互換がありません。1.1kg級で他の10.8V機と同じ質量ですが、電池を共有できない点に注意が必要です
- 質量はいずれも公式が指定する標準蓄電池を装着した値です。大容量電池に替えると増えます
購入先と参考価格
【PR】以下はアフィリエイトリンクを含みます。価格は取得時点のもので変動します。
上位機を検討している場合は、DS36DC・DV36DC も併せて確認してください。
よくある質問
HiKOKIのドライバドリルとインパクトドライバはどちらを選ぶべきですか?
穴あけとトルクの細かい調整が必要ならドライバドリルです。ドライバドリルはクラッチで締付トルクを段階的に設定でき、キーレスチャックに丸軸のドリルビットを付けられます。長いコーススレッドを大量に打つ作業が中心ならインパクトドライバのほうが速く、疲れません。
DV(振動ドライバドリル)とDS(ドライバドリル)の違いは何ですか?
DVはDSに振動(打撃)モードを追加した機種です。同じ電圧クラスなら最大トルク・無負荷回転数・チャック把握径・穴あけ能力(鋼材・木材)はすべて同一で、DVだけがモルタルやコンクリートへの穴あけに対応します。価格差は600〜1,400円、質量差は0〜0.1kgです。
DS36DCに18Vの蓄電池は使えますか?
使えません。HiKOKI公式仕様表のDS36DC・DV36DCの「使用可能蓄電池」はマルチボルト蓄電池のみです。18V(BSL18XXシリーズ)も使いたい場合は、DS18DC・DS18DE・DV18DC・DV18DEを選ぶ必要があります。
HiKOKIで一番軽いドライバドリルはどれですか?
1.1kgのDS12DD・DS12DA・DS10DALの3機種が最軽量です(いずれも公式指定の標準蓄電池を装着した値)。このうちDS10DALだけは蓄電池がBCL1030Cで、現行のBSL12XXシリーズとは互換がありません。
DS12DDとDS12DAはどちらが強いですか?
公式値では最大トルクの低速がどちらも約38N・mで同じ、高速はDS12DAが約17N・mでDS12DDの約15N・mを上回ります。一方で無負荷回転数はDS12DDが0〜440/0〜1,700min-1、DS12DAが0〜350/0〜1,400min-1でDS12DDが速く、モーターもDS12DDがブラシレスです。
出典
- HiKOKI公式 DS36DC 製品ページ(2026年8月12日確認)
- HiKOKI公式 DS18DC 製品ページ(2026年8月12日確認)
- HiKOKI公式 DS18DE 製品ページ(2026年8月12日確認)
- HiKOKI公式 DS14DBSL 製品ページ(2026年8月12日確認)
- HiKOKI公式 DS12DD 製品ページ(2026年8月12日確認)
- HiKOKI公式 DS12DA 製品ページ(2026年8月12日確認)
- HiKOKI公式 DS10DAL 製品ページ(2026年8月12日確認)
- HiKOKI公式 DV36DC 製品ページ(2026年8月12日確認)
- HiKOKI公式 DV18DC 製品ページ(2026年8月12日確認)
- HiKOKI公式 DV18DE 製品ページ(2026年8月12日確認)
- HiKOKI公式 DV12DD 製品ページ(2026年8月12日確認)
- HiKOKI公式 DV12DA 製品ページ(2026年8月12日確認)
