HiKOKIの14.4Vは「本体が10機種だけ残り、蓄電池は現行一覧から消えた」段階です。これから電圧クラスを選ぶ人には勧められませんが、急速充電器は今も14.4V対応が続いているため、手持ちの14.4V資産がすぐ使えなくなるわけではありません。14.4V機を使っている人と、中古で14.4V機を買おうか迷っている人に向けて、公式一覧の掲載状況だけを根拠に整理します。
- ✓ 公式「リチウムイオンコードレス製品」一覧は全230件(2026年8月12日取得)
- ✓ 14.4V専用の工具は10機種。マルチボルト36Vは81機種で8倍以上の差
- ✓ 14.4Vの蓄電池(BSL14系)は現行一覧に1件も掲載されていない
- ✓ 急速充電器はUC18YDL2など6機種が14.4V対応を継続している
- ✓ 新規に選ぶならマルチボルト(36V/18V)か10.8Vの二択
基準日:2026年8月12日時点。以下の機種数はHiKOKI公式サイトの製品一覧に掲載されている件数を数えたものです。
電圧クラス別の現行掲載数
| 電圧クラス | 掲載数 | 現行の蓄電池 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| マルチボルト 36V | 81 | BSL36A18X ほか8型番 | 主力 |
| マルチボルト 18V | 53 | 同上(36V電池を18Vで使用) | 主力 |
| 10.8V | 36 | BSL1240M/BSL1250MT/BSL1250MBT | 継続(T-PWRで強化) |
| 18V(マルチボルト以外) | 24 | BSL1820M/BSL1840M | 継続(うち7機種は14.4V電池も可) |
| 14.4V | 12(専用10) | 掲載なし | 終息フェーズ |
| その他(蓄電池・充電器・キット等) | 24 | - | - |
| 合計 | 230 | - | - |
14.4V専用として残っている10機種
- コードレスインパクトドライバ WH14DB/WH14DDL2
- コードレスドライバドリル DS14DBSL
- コードレスコーナドリル DN14DSL
- コードレスロータリハンマドリル DH14DBL/DH14DSL
- コードレスディスクグラインダ G14DSL2
- コードレスクリーナ R14DB
- コードレスかんな P14DSL
- コードレスタッカ N14DSL
9カテゴリに1〜2機種ずつという構成で、同じ工具の上位機・下位機を14.4V内で選び分けられるカテゴリはほとんど残っていません。これに対してマルチボルト36Vは81機種あり、同じインパクトドライバでも複数の世代・仕様から選べます。「14.4Vの中で機種を比べて選ぶ」という買い方自体が、現行ラインアップでは成立しなくなっているのが実態です。
なお14.4V表記の製品は12件ありますが、うちコードレスラジオ UR18DSDL とコードレススピーカ US18DA は18V併記の兼用機です。純粋な14.4V専用工具は上記の10機種になります。
蓄電池は非掲載、充電器は対応が続いている
14.4Vの扱いがはっきり分かれるのがここです。公式一覧に載っている蓄電池はマルチボルト8型番・18V2型番・10.8V3型番・3.6V1型番で、14.4V用のBSL14系は1件も掲載されていません。一方で急速充電器は14.4V対応を明記したものが並んでおり、手持ちの14.4V電池を充電する手段は現行品で確保できます。
- マルチボルト蓄電池は36V/18V製品用。14.4V機には使えません
- 14.4V蓄電池は18V機には使えません(電圧クラスをまたぐ流用は不可)
- 14.4V対応の現行急速充電器:UC18YDL2/UC18YFSL/UC18YKSL/UC18YTSL/UC18YTSL(S)/UC18YDML/UC18YDML(S)/UC18DA
- つまり「電池は買い足せないが、充電はできる」という状態
ここで示した機種数は、HiKOKI公式サイトの製品一覧に掲載されているかどうかを数えたものです。メーカーによる生産終了の公式発表ではありません。掲載内容は予告なく変わるため、購入前には必ず公式ページと販売店の在庫状況を確認してください。
14.4Vから乗り換えるなら
乗り換え先は用途で分かれます。穴あけ・ハツリ・切断まで含めて1つの電池でまかないたいならマルチボルト、内装・設備で取り回しを優先するなら10.8Vが現実的です。マルチボルトは1個の電池が36V機でも18V機でも動くため、14.4Vのように「電池が買えなくなる」不安が構造的に起きにくいのが利点です。
機種選びは電圧クラス別の早見表にまとめています。インパクトドライバはHiKOKI インパクトドライバ 早見表、ドライバドリルはHiKOKI ドライバドリル 早見表、電池そのものの比較はマルチボルト蓄電池・T-PWRバッテリー 早見表、充電器はHiKOKI 急速充電器 早見表を参照してください。電動工具の電圧クラスの選び方全体は電動工具の選び方 完全ガイドにまとめています。
購入先
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よくある質問
HiKOKIの14.4V製品はもう買えないのですか?
公式の製品一覧には2026年8月12日時点で14.4V専用の工具が10機種掲載されており、掲載されている機種は流通在庫がある限り購入できます。ただし14.4Vの蓄電池は一覧に掲載がないため、電池を後から買い足す前提で選ぶのは避けたほうが安全です。
マルチボルト蓄電池を14.4Vの工具に使えますか?
使えません。マルチボルト蓄電池は36V製品と18V製品に対応する電池で、14.4V製品には対応していません。逆に14.4V蓄電池を18V機に使うこともできません。共用できるのは充電器のほうで、UC18YDL2などは14.4V・18V・マルチボルトを1台で充電できます。
14.4Vから乗り換えるなら36Vと10.8Vのどちらですか?
穴あけ・ハツリ・切断など負荷の高い作業を含むならマルチボルト(36V/18V)です。現行81機種と選択肢が最も多く、1個の電池を36V機と18V機で共用できます。内装や設備で軽さと取り回しを優先するなら10.8Vが36機種あり、T-PWRバッテリーの追加で出力も強化されています。
出典
- HiKOKI公式サイト「プロ用工具一覧/リチウムイオンコードレス製品」(2026年8月12日取得・全230件を集計)
- HiKOKI公式サイト「リチウムイオン電池互換一覧」
