HiKOKI インパクトドライバ 早見表|WH36DD・WH12DD・WHP12DBなど現行6機種のトルク・回転数・質量を一覧比較

HiKOKI インパクトドライバ WH36DD WH12DD WHP12DB など現行6機種の早見表アイキャッチ

HiKOKIの充電インパクトドライバは、36Vマルチボルトの200N・mから3.6Vの25N・mまで、同じ「インパクトドライバ」でも最大締付トルクが8倍違います。建築の構造材を締めるならWH36DD/WH36DC、電気・設備の分電盤や天井裏ならWH12DD、住宅内での作業音を抑えたいならWHP12DB、家具組立やスイッチ交換ならWH3DA。クラスを間違えると「重すぎる」か「トルクが足りない」のどちらかになります。現行6機種の公式スペックを1枚に並べ、どこで選び分かれるのかを整理しました。

この記事でわかること

  • 現行6機種の最大締付トルク・最高回転数・全長・質量を公式値で横並び比較
  • 最強は200N・mのWH36DD/WH36DC、最軽量は0.58kgのWH3DA
  • WH36DDとWH36DCの実質的な違いはヘッド長3mmと細ビスモード
  • 10.8V3機種(WH12DD/WH12DA/WHP12DB)の役割分担
  • クラスごとに使える蓄電池が違うため、後から乗り換えにくい点

掲載の数値はすべてHiKOKI公式製品ページの公表値です(2026年8月10日時点)。質量はいずれも蓄電池装着時、全長は機体寸法の全長を採用しています。

目次

現行6機種のスペック早見表

型番電圧クラス最大締付トルク最高回転数最大打撃数全長質量使用蓄電池
WH36DDマルチボルト36V/18V200N・m0〜3,400min-10〜4,100min-1118mm(ヘッド長111mm)1.6kgマルチボルト蓄電池
WH36DCマルチボルト36V/18V200N・m0〜3,400min-10〜4,100min-1116mm(ヘッド長114mm)1.6kgマルチボルト蓄電池
WH12DD10.8V135N・m0〜3,200min-10〜4,000min-1134mm1.1kgBSL12××シリーズ
WH12DA10.8V110N・m0〜2,700min-10〜3,200min-1150mm1.1kgBSL12××シリーズ
WHP12DB10.8V(静音)33N・m0〜2,400min-10〜2,400min-1128mm1.3kgBSL12××シリーズ
WH3DA3.6V25N・m0〜2,700min-10〜3,000min-1233mm(ピストル形)0.58kgBCL350T

出典:HiKOKI公式製品ページ(2026年8月10日確認)。最高回転数・最大打撃数はパワーモード等の最速値。質量は蓄電池装着時の値で、WH36DD/WH36DCはBSL36A18系、WH12DD/WHP12DBはBSL1250MT、WH3DAはBCL350T装着時。WH3DAはピストル形のため全長の測定基準が他機種と異なります。

最大締付トルクは36Vと10.8Vで大きく段差がある

最大締付トルク(気温20℃満充電時・公式公表値)

WH36DD200N・mWH36DC200N・mWH12DD135N・mWH12DA110N・mWHP12DB33N・mWH3DA25N・m

36Vクラスの200N・mは、M16高力ボルト(強度区分10.9)をソケットアダプタ+六角ソケットで締めたときの値です。対して10.8VのWH12DDは135N・m(M14高力ボルト・強度区分12.9)、WH12DAは110N・m(M12高力ボルト)で、測定に使うボルトのサイズ自体が違います。つまり数値の差は、そのまま「締められるボルトの太さ」の差だと考えて構いません。

一方でWHP12DBの33N・mとWH3DAの25N・mは、ボルト締めではなくビス締め・小ねじ締めを主な用途とするクラスです。数値が小さいから劣っているのではなく、反力と打撃音を抑えるために意図的にこの領域に設計されていると読むのが正しい見方です。

36Vクラス:WH36DDとWH36DCの差はヘッド長3mmと細ビスモード

最大締付トルク200N・m、最高回転数0〜3,400min-1、質量1.6kg。この3つはWH36DDとWH36DCでまったく同じです。数値上の差はヘッド長だけで、WH36DCの114mmに対しWH36DDは111mm。工機ホールディングスのプレスリリースでは、小形・高出力モーターの搭載により従来製品よりヘッド長を3mm短くしたと説明されています(WH36DDは2024年2月21日発売)。

機能面では、WH36DDにHiKOKI TOOLSアプリ経由の細ビスモード(カムアウトを低減する新モード)、バックライト付き操作パネル、LED3灯から9灯への強化、オートスロー機能が追加されています。細ビスモードはBluetooth蓄電池(BSL36A18BX等)を装着してアプリで有効化する必要があり、出荷時は無効です。両機の詳細な差はWH36DC vs WH36DDの比較で個別に扱っています。

どちらもモード切替は共通で、ソフト0〜900min-1/パワー0〜3,400min-1/ボルト0〜2,900min-1/テクス0〜3,700min-1の4系統。回転数だけを見るとテクスモードが最速ですが、これは薄板向けの高速低トルク領域なので、木ねじ・コーススレッドはパワーモードが基準になります。

10.8Vクラス:135N・mのWH12DD、150mmのWH12DA、静音のWHP12DB

10.8Vの3機種は、同じBSL12××シリーズの蓄電池を共有しながら性格がはっきり分かれています。WH12DDは最大135N・m・全長134mm・質量1.1kgで、10.8Vクラスの主力。WH12DAは110N・m・全長150mmと一世代前の構成で、質量は同じ1.1kgですが全長で16mm長くなります。狭所での取り回しを重視するならWH12DDが素直な選択です(WH12DD vs WH12DAの比較)。

WHP12DBは名称からして「コードレス静音インパクトドライバ」で、最大33N・m・質量1.3kg・全長128mm。弱/中/強/テクスの4モードを持ち、強モードで0〜2,200min-1、打撃数0〜2,400min-1です。住宅の内装工事やリフォームなど、打撃音が問題になる現場のための1台で、WH12DDの代わりにはならない点に注意してください。

3.6VのWH3DAは「持ち歩ける最小のインパクト」

WH3DAは質量0.58kg(BCL350T装着時)、最大25N・m。他の5機種がストレート形なのに対し、これだけピストル形で、全長233×158mmと寸法の測り方も異なります。600/1,000/1,300min-1のスローモードを備え、家具の組立やスイッチ・コンセントの交換など、締めすぎたくない作業に向きます。18Vや10.8Vのサブとして持つ工具で、これ1台で構造材を締める用途には設計されていません。

バッテリー互換情報

  • WH36DD/WH36DC:使用可能蓄電池はマルチボルト蓄電池(残量表示付)。電圧-容量は36V-2.5Ah/18V-5.0Ahの自動切替です。細ビスモードやアプリ設定にはBluetooth蓄電池(BSL36A18BX等)が必要です。
  • WH12DD/WH12DA/WHP12DB:10.8Vスライド式のBSL12××シリーズで共通。WH12DDとWHP12DBはBSL1250MT(10.8V-5.0Ah)装着時の質量が公表値です。
  • WH3DA:3.6VのBCL350T専用で、他の2クラスとは互換がありません。
  • つまりクラスをまたぐと蓄電池を買い直すことになります。手持ちの蓄電池がどの系統かはマルチボルト蓄電池・T-PWRの早見表で確認できます。

⚠ 選ぶ前に確認したいこと

  • 最大締付トルクは気温20℃・満充電・締付時間3秒という条件下の公表値です。低温時や残量が減った状態では下がります。
  • 測定に使うボルトが機種ごとに異なります(WH36DD/WH36DCはM16、WH12DDはM14、WH12DAはM12)。数値だけの単純比較には向きません。
  • 質量はいずれも蓄電池装着時で、装着する蓄電池の容量によって変わります。
  • WH3DAはピストル形のため、全長233mmを他機種の全長と同じ土俵で比べないでください。
  • 公式の希望小売価格・仕様は予告なく変更される場合があります(2026年8月10日時点)。

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よくある質問

HiKOKIのインパクトドライバで一番パワーがあるのはどれですか?

マルチボルト36VのWH36DDとWH36DCが最大締付トルク200N・mで並び、これが現行の最上位です。最高回転数0〜3,400min-1、最大打撃数0〜4,100min-1、質量1.6kgも同値のため、パワーだけを基準にするならこの2機種のどちらでも差はありません。

WH36DDとWH36DCはどちらを選ぶべきですか?

スペック数値は同じで、違いはヘッド長(WH36DD 111mm/WH36DC 114mm)と機能です。WH36DDは2024年2月21日発売の新しい世代で、細ビスモード、バックライト付き操作パネル、LED9灯、オートスロー機能が加わっています。狭所作業が多い、またはアプリでの調整を使いたいならWH36DD、価格を優先するならWH36DCが候補になります。

10.8Vの3機種はどう使い分けますか?

締付力で選ぶならWH12DD(135N・m・全長134mm)、価格を抑えるなら従来モデルのWH12DA(110N・m・全長150mm)、作業音を抑えたいならWHP12DB(33N・m・静音)です。蓄電池はBSL12××シリーズで共通なので、同じクラス内なら追加購入なしで増やせます。

WH3DAはメインの1台になりますか?

なりません。最大25N・m・質量0.58kgの3.6V機で、家具の組立やスイッチ交換のような小ねじ作業向けです。使用蓄電池もBCL350T専用で10.8Vや36Vとは互換がないため、10.8V以上の1台を持ったうえでのサブ機と考えるのが現実的です。

出典

  • HiKOKI公式 コードレスインパクトドライバ製品ページ(WH36DD/WH36DC/WH12DD/WH12DA/WHP12DB/WH3DA)2026年8月10日確認
  • 工機ホールディングス株式会社 プレスリリース「コードレスインパクトドライバWH 36DDを発売開始」2024年2月21日
  • 本記事の最大締付トルク・回転数・打撃数・機体寸法・質量・使用可能蓄電池は、すべて上記の公式情報に掲載された値です。

マキタ機との横断比較はTD173D vs WH36DCで扱っています。電動工具の選び方の全体像は電動工具ガイドにまとめています。

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この記事を書いた人

モノ図鑑編集部です。電動工具の型番スペックをメーカー公式情報で確認し、図鑑形式で比較できるよう整理しています。実務での使い勝手とバッテリー互換性を重視する編集方針です。

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